この本を読んで要約するとこんな感じですかね。
愛国の最後は詰んで、一億火の玉で玉砕のブラック国家化。
その後、右翼(保守)は米国追従と勝者総取り社会を目指し、左翼は現実無視の反日お花畑と同志粛清の監視社会を目論んでいます。
政治に期待することが、どれ程までに馬鹿で間違っているか良くわかりました。改めて行く末が案じられます。

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右の売国、左の亡国:2020年、日本は世界の中心で消滅する 単行本(ソフトカバー) – 2017/2/24
佐藤 健志
(著)
終わるどころかますます強化される「戦後レジーム」。
もはやわれわれ日本国民に残されているのは、「愛国を装った売国(=保守)」か「ストレートな亡国(=左派・リベラル)」か。
この究極の二者択一をいったいどうとらえればよいのか?
戦後日本政治の正体を白日の下に引きずり出した画期的評論!
もはやわれわれ日本国民に残されているのは、「愛国を装った売国(=保守)」か「ストレートな亡国(=左派・リベラル)」か。
この究極の二者択一をいったいどうとらえればよいのか?
戦後日本政治の正体を白日の下に引きずり出した画期的評論!
- 本の長さ272ページ
- 言語日本語
- 出版社アスペクト
- 発売日2017/2/24
- 寸法13 x 1.9 x 18.8 cm
- ISBN-10475722463X
- ISBN-13978-4757224636
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商品の説明
著者について
佐藤健志(さとう・けんじ)
評論家・作家。1966年東京生まれ。東京大学教養学部卒。戯曲『ブロークン・ジャパニーズ』で文化庁舞台芸術創作奨励特別賞を受賞。著書に『戦後脱却で、日本は「右傾化」して属国化する』(徳間書店)、『愛国のパラドックス』(アスペクト)、『僕たちは戦後史を知らない』(祥伝社)、『震災ゴジラ! 』(VNC)、『本格保守宣言』『チングー・韓国の友人』(ともに新潮社)、『国家のツジツマ』(VNC、中野剛志氏との共著)など。また訳書に『〈新訳〉フランス革命の省察』『コモン・センス完全版』(ともにPHP研究所)がある
評論家・作家。1966年東京生まれ。東京大学教養学部卒。戯曲『ブロークン・ジャパニーズ』で文化庁舞台芸術創作奨励特別賞を受賞。著書に『戦後脱却で、日本は「右傾化」して属国化する』(徳間書店)、『愛国のパラドックス』(アスペクト)、『僕たちは戦後史を知らない』(祥伝社)、『震災ゴジラ! 』(VNC)、『本格保守宣言』『チングー・韓国の友人』(ともに新潮社)、『国家のツジツマ』(VNC、中野剛志氏との共著)など。また訳書に『〈新訳〉フランス革命の省察』『コモン・センス完全版』(ともにPHP研究所)がある
登録情報
- 出版社 : アスペクト (2017/2/24)
- 発売日 : 2017/2/24
- 言語 : 日本語
- 単行本(ソフトカバー) : 272ページ
- ISBN-10 : 475722463X
- ISBN-13 : 978-4757224636
- 寸法 : 13 x 1.9 x 18.8 cm
- Amazon 売れ筋ランキング: - 738,218位本 (本の売れ筋ランキングを見る)
- - 5,245位外交・国際関係 (本)
- カスタマーレビュー:
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トップレビュー
上位レビュー、対象国: 日本
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2018年6月11日に日本でレビュー済み
Amazonで購入
現代のように情報がネットからいろんな形で取ることができる。しかし、地に足の着いたご意見はやはり書籍が必要です。佐藤健志氏独特の達観が、潔くて気持ちが良い。世の中の出来事の自分の判断材料にしています。
2017年5月2日に日本でレビュー済み
Amazonで購入
保守の立場も、革新の立場も自らの立ち位置の問題点をきちんと反省していない現状に気づくことのできる非常にわかりやすい1冊だと思います。
勝手にしやがれ、天下国家! と叫びたくなる気分も良く解りますが、この本を多くの方に読んでもらうことで、先ずは自分が保守だと与党を支持している人や関係者、または、現状の政治に本当に嫌気がさしていて変わって欲しいと思っている人にも、先ずはその矛盾を整理する意味で読んでもらいたいですね。
勝手にしやがれ、天下国家! と叫びたくなる気分も良く解りますが、この本を多くの方に読んでもらうことで、先ずは自分が保守だと与党を支持している人や関係者、または、現状の政治に本当に嫌気がさしていて変わって欲しいと思っている人にも、先ずはその矛盾を整理する意味で読んでもらいたいですね。
2017年2月27日に日本でレビュー済み
『夢見られた近代』『バラバラ殺人の文明論』『震災ゴジラ!』でポップカルチャー分析の観点から現代日本社会を考察し、『僕たちは戦後史を知らない』『愛国のパラドックス』そして、ちょうど1年前に『戦後脱却、日本は「右傾化」して属国化する』において現在の日本政治の不可解な様態の本質を詳らかに明らかにした保守論壇(に属しているかどうかは兎も角)最大の鬼才である佐藤健志が戦後史と文芸の分析を一冊の著書に纏め上げた。
何故、今現在の日本の政治情勢における「新自由主義・グローバリズム・アメリカニズム的改革志向」が如何にして保守層の主流を形成するに至ったか、また何故左翼・リベラルがそれに歯止めをかけることができないのか。ここにはナショナリズムをめぐる不都合な本質が孕まれていることが極めて明快に解説されている。
まず現政権に見られる保守層・右派の側においては先の大戦争(大東亜戦争・太平洋戦争)を引き起こし、大敗を喫した敗戦国という不名誉な現実を直視することにあまりにも余裕が無さすぎたが保守層は復権、自民党の誕生と共に現在の政治における主流派を形成するに至った。だがそこにはある条件が付随することとなった、そう親米路線を選択する『対米従属』である。
即ち、戦後日本とは偏に占領下の比較的穏健的な統治と東西冷戦及び地政学的優位性という構造上の恩恵に便乗することで国際社会への復帰と高度経済成長を成し遂げた一方、対米関係においてはナショナリズムを表明しない制約によって欺瞞的な名誉回復を得た故に誕生・継続できたと言えるだろう。(これは京都精華大学専任講師である政治学者・白井聡による『永続敗戦論』『戦後政治を終わらせる』にも詳しい)
一方で左翼・リベラルの側は保守層のが「対米従属」という条件付きであったとしてもその時は一応の現実主義が担保されていた以上、政権を任せる他方で憲法9条の堅守に代表される「国連が世界政府となり、日本がその中で恒久平和を達成させる旗振り役になる」という自身らの夢幻同然の非現実的主張が謳歌する…これを可能とさせたのが55年体制の核心だった。
しかしながらこの構図もニクソンショックによる金本位制・ブレトンウッズ体制の崩壊、石油危機等によって70年代後半に翳りを見せ、その時に現在でも謳われる「閉塞感の打破」「グレートリセット」に通ずる日本の社会システムをアメリカ的に変えていく「改革志向」が生まれる、これが昨今の「構造改革」「市場原理主義」「グローバル化」に繋がっていくことは最早言わずもがなだろう。
例を挙げればキリがないが、「多国籍企業活動の為の規制緩和や公社の民営化」「派遣労働の解禁」「二国間FTA・TPP等の自由貿易」その結果が齎したのが格差社会・貧困問題であり、他にも「外国人労働者・経済移民の受け入れ」「英語教育の義務化」「クールジャパン戦略」、「平和安全法制(安保法制)」に至っては一言にアメリカとの軍事的一体化を可能としている、以上全てがナショナリズムを(肯定する素振りを見せながら)否定する政策でしかない、本書で紹介・分析された丸山和也氏と曽野綾子女史のご都合主義丸出しの発言・文章はそれを如実に証明するだろう。
ところが左翼・リベラルはこれら保守層の推進する政策を止めることができない、何故ならそもそもの大前提としてナショナリズムを真っ向から否定しているからに他ならない。彼等は「労働者や貧困層・生活困窮者の権利保護」や「企業活動への規制強化」等を掲げるが、その為に絶対に必要不可欠なのは国家主権による介在や制定、即ちナショナリズムそのものなのである。更に言えば今まで非現実的な理想を宣って存続できたのは保守層に欺瞞的であっても曲がりなりにもナショナリズムを正当化していたからであって、このジレンマが根底にあった故なのだから自明の理だ。先に挙げた丸山・曽野両氏への紹介されている反論が甚だ見当違いの明後日の方向に進んでいるのも本書始めに指摘された「保守と左翼・リベラルは『日本は今や、国のあり方や方向性を思い切って変えねばならない段階に来ている』という基本前提においては共通している」を体現する悍ましい相対関係だ。
かくして現在の日本政治の情勢とは無意識的な翼賛体制へと変貌したのである。
また現実の政治だけに病理が垣間見れるのではない。結局、暴論か綺麗事かは上辺だけの印象・方法論でしかなく、それらを主張し其々の集団・組織を構成する存在は残念だが本質的に同じなのである。
自身が何者であるかを確立できないもどかしさを感じながらも、戦後はより加速化した資本主義と欧米化による経済成長と物質的豊かさに「純粋戦後派」の石原慎太郎もそれを謳歌し、今は見る影もない。
企業にしても同じではないだろうか?シャープ、東芝、三菱…
他にも三島由紀夫、野村秋介、江藤淳…過激なまでに戦後に挑戦した存在も自ら命を散らしていった。
この構図は何も戦後に始まったことではない、西部邁的に申し上げるのなら明治維新以降にモダニズム(近代主義)が齎した宿痾、当然の帰結であると言える。第2部3節の「さらば、愛の行為よ」では若者の恋愛観・ライフスタイルに焦点を当てているが、この部分はそれを惨たらしく看破する。
前近代より以前の太古から存在した「恋」「愛」「性」とは、今や「豊かな消費生活を促進するか、少なくともその邪魔にならないかぎりにおいてのみ許容されるものになった」とあるのだ。はっきり言ってここで語られていることは日本人のディアスポラも同然ではないか、社会的連帯感の喪失とは国家統合の機能不全に繋がらないと誰が言えるだろうか。
最後に記された劇団四季をめぐる戦後史を生き抜こうとする浅利慶太氏の在り方を読むと、その危機意識はより政治的リアリティを帯びて我々の眼前に突きつけられる。
何故、今現在の日本の政治情勢における「新自由主義・グローバリズム・アメリカニズム的改革志向」が如何にして保守層の主流を形成するに至ったか、また何故左翼・リベラルがそれに歯止めをかけることができないのか。ここにはナショナリズムをめぐる不都合な本質が孕まれていることが極めて明快に解説されている。
まず現政権に見られる保守層・右派の側においては先の大戦争(大東亜戦争・太平洋戦争)を引き起こし、大敗を喫した敗戦国という不名誉な現実を直視することにあまりにも余裕が無さすぎたが保守層は復権、自民党の誕生と共に現在の政治における主流派を形成するに至った。だがそこにはある条件が付随することとなった、そう親米路線を選択する『対米従属』である。
即ち、戦後日本とは偏に占領下の比較的穏健的な統治と東西冷戦及び地政学的優位性という構造上の恩恵に便乗することで国際社会への復帰と高度経済成長を成し遂げた一方、対米関係においてはナショナリズムを表明しない制約によって欺瞞的な名誉回復を得た故に誕生・継続できたと言えるだろう。(これは京都精華大学専任講師である政治学者・白井聡による『永続敗戦論』『戦後政治を終わらせる』にも詳しい)
一方で左翼・リベラルの側は保守層のが「対米従属」という条件付きであったとしてもその時は一応の現実主義が担保されていた以上、政権を任せる他方で憲法9条の堅守に代表される「国連が世界政府となり、日本がその中で恒久平和を達成させる旗振り役になる」という自身らの夢幻同然の非現実的主張が謳歌する…これを可能とさせたのが55年体制の核心だった。
しかしながらこの構図もニクソンショックによる金本位制・ブレトンウッズ体制の崩壊、石油危機等によって70年代後半に翳りを見せ、その時に現在でも謳われる「閉塞感の打破」「グレートリセット」に通ずる日本の社会システムをアメリカ的に変えていく「改革志向」が生まれる、これが昨今の「構造改革」「市場原理主義」「グローバル化」に繋がっていくことは最早言わずもがなだろう。
例を挙げればキリがないが、「多国籍企業活動の為の規制緩和や公社の民営化」「派遣労働の解禁」「二国間FTA・TPP等の自由貿易」その結果が齎したのが格差社会・貧困問題であり、他にも「外国人労働者・経済移民の受け入れ」「英語教育の義務化」「クールジャパン戦略」、「平和安全法制(安保法制)」に至っては一言にアメリカとの軍事的一体化を可能としている、以上全てがナショナリズムを(肯定する素振りを見せながら)否定する政策でしかない、本書で紹介・分析された丸山和也氏と曽野綾子女史のご都合主義丸出しの発言・文章はそれを如実に証明するだろう。
ところが左翼・リベラルはこれら保守層の推進する政策を止めることができない、何故ならそもそもの大前提としてナショナリズムを真っ向から否定しているからに他ならない。彼等は「労働者や貧困層・生活困窮者の権利保護」や「企業活動への規制強化」等を掲げるが、その為に絶対に必要不可欠なのは国家主権による介在や制定、即ちナショナリズムそのものなのである。更に言えば今まで非現実的な理想を宣って存続できたのは保守層に欺瞞的であっても曲がりなりにもナショナリズムを正当化していたからであって、このジレンマが根底にあった故なのだから自明の理だ。先に挙げた丸山・曽野両氏への紹介されている反論が甚だ見当違いの明後日の方向に進んでいるのも本書始めに指摘された「保守と左翼・リベラルは『日本は今や、国のあり方や方向性を思い切って変えねばならない段階に来ている』という基本前提においては共通している」を体現する悍ましい相対関係だ。
かくして現在の日本政治の情勢とは無意識的な翼賛体制へと変貌したのである。
また現実の政治だけに病理が垣間見れるのではない。結局、暴論か綺麗事かは上辺だけの印象・方法論でしかなく、それらを主張し其々の集団・組織を構成する存在は残念だが本質的に同じなのである。
自身が何者であるかを確立できないもどかしさを感じながらも、戦後はより加速化した資本主義と欧米化による経済成長と物質的豊かさに「純粋戦後派」の石原慎太郎もそれを謳歌し、今は見る影もない。
企業にしても同じではないだろうか?シャープ、東芝、三菱…
他にも三島由紀夫、野村秋介、江藤淳…過激なまでに戦後に挑戦した存在も自ら命を散らしていった。
この構図は何も戦後に始まったことではない、西部邁的に申し上げるのなら明治維新以降にモダニズム(近代主義)が齎した宿痾、当然の帰結であると言える。第2部3節の「さらば、愛の行為よ」では若者の恋愛観・ライフスタイルに焦点を当てているが、この部分はそれを惨たらしく看破する。
前近代より以前の太古から存在した「恋」「愛」「性」とは、今や「豊かな消費生活を促進するか、少なくともその邪魔にならないかぎりにおいてのみ許容されるものになった」とあるのだ。はっきり言ってここで語られていることは日本人のディアスポラも同然ではないか、社会的連帯感の喪失とは国家統合の機能不全に繋がらないと誰が言えるだろうか。
最後に記された劇団四季をめぐる戦後史を生き抜こうとする浅利慶太氏の在り方を読むと、その危機意識はより政治的リアリティを帯びて我々の眼前に突きつけられる。
2017年2月25日に日本でレビュー済み
保守とリベラル双方の言論が対立しているようで、
実はグローバリズムと妙な変革への欲望で同様な存在であることを
明確に分析しています。そしてその迷妄が日本の混迷と直結していること
も見て取ることができます。特に安倍政権の思考・政策の無様な在り様
についてと、保守の大物言論人である曽野綾子についての分析
が秀逸です。現在の日本の在り様について書かれた書物は多いですが、
本書は極めて秀逸なものと感じました。
実はグローバリズムと妙な変革への欲望で同様な存在であることを
明確に分析しています。そしてその迷妄が日本の混迷と直結していること
も見て取ることができます。特に安倍政権の思考・政策の無様な在り様
についてと、保守の大物言論人である曽野綾子についての分析
が秀逸です。現在の日本の在り様について書かれた書物は多いですが、
本書は極めて秀逸なものと感じました。
2020年11月10日に日本でレビュー済み
ページ数の割には安いと思います。
ただし内容もそれなり薄いので、割高に感じるかもしれません。
この作者の本は初めて読んだのですが、経歴を知ってから買うべきでした。
一般的に知られた知識と論理の羅列でタイトルのようなインパクトは全くありません。
歴史の簡単な基礎知識を再認識できる程度と思って買えば納得出来ると思います。
ただし内容もそれなり薄いので、割高に感じるかもしれません。
この作者の本は初めて読んだのですが、経歴を知ってから買うべきでした。
一般的に知られた知識と論理の羅列でタイトルのようなインパクトは全くありません。
歴史の簡単な基礎知識を再認識できる程度と思って買えば納得出来ると思います。
2020年12月13日に日本でレビュー済み
ものの見方にはオリジナリティを感じるが、説明がくどい。同じことを1/3のページで言える。
2019年2月17日に日本でレビュー済み
巻末の政治経済用語辞典が秀逸です。政治家や官僚、評論家がこれらの言葉を使っているときの本当の意味がよく分かります。