タイトルを金色にするなど金のかかったコミックだなぁ、と感じ、店頭で買った。小説からアニメ化され、コミックス（コミックが先かも？）になったらしいが、この作品に触れるのは初めてで、つまりまったく門外漢の感想である。

マンガを先に読むと、この躍動感をどうやって活字にするんだろう、と悩むが、登場人物のセリフが生きているから、そのへんに大ヒット（版元の公称は累計２７０万部）した秘密があるのかもしれない。設定や展開に、仰天するほどの目新しさはなく、古典をつぎはぎした印象を受けてしまうのは否めない。ただメールやチャットなど、今風の社会の記号を、違和感なく見事に使っていると感じた。そういった類の記号を無理やり押し込んだ文芸作品よりずっと自然に読める。感性が若くなければできない芸当で、こういったシーンは映像表現のほうが向いているはずだ。

私同様、作者の考えた作品対象年齢からかなり逸脱した世代の人間が読んでも、多くの読者が面白いと感じるのではないか？　子供が持っていたら、一度借りて読むのをおススメする。しっかりツボが押さえてあって、ストーリー展開がうまいから退屈な時間にはならない。アンダーグランドな社会を題材にしているため、この先は暴力団などが登場するというが、最も陳腐になりやすいストーリー展開に入ってから、この躍動感を保てるのか興味がある。

筆力はたっぷりだが没個性の絵柄は、これまた今風ということかもしれない。コマ割りは見事と感じる。昨年売れまくったコミック『黒執事』を引用（同じ雑誌に連載中で、アシスタントだったよう。キャラデザインはまた別人）していたが、ざっくりいえば、画の印象は似ている。同時のこのシーンが、第２巻で一番印象に残った。

版元が特殊なためか、近所のマンガ喫茶にはのきなみ置いていなかった。蛇足ながら付け加える。

小説を読んでみたい。

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たいやき

小説をなぞるだけではなく

2010年6月28日に日本でレビュー済み

オリジナル路線で行くか行かないかでこの先どうなるか楽しみです。
今のとこ、たまにオリジナル要素が盛り込まれてます。
静雄が臨也に投げた標識が避けた事によって帝人に当たりかける描写とかは原作、アニメにはなかったですからね。
この先原作ベースに進めるのか、原作の重要な部分だけ使ってオリジナルで行くのかどうなのか。
アニメはアニメでオリジナル要素もあるのでコミックにも期待しています。
１巻のときより絵柄が綺麗にまとまってて見やすくなってるのは素晴らしいです。
波江と誠二の風呂！が個人的には驚きましたが（＾▽＾）

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デュラララ!! 2 (Gファンタジーコミックススーパー) コミック – 2010/6/26

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成田 良悟

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成田良悟

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