いろいろな恋愛事情を描いた連作短編集。
たぶん著者天性の能力だと思うけど、言葉のチョイスが絶妙で情景がしっかりと浮かぶ。
青く光る蝶々や金魚の鱗ひとかけ、はちみつでくったりした檸檬スライスなど、色鮮やかな事物が次々目に飛び込んでくる。
表紙や扉絵も、とってもきれいで印象的。それでいて、文章を読んでいるあいだ目に浮かぶ光景は挿絵とはまったく違うものだった。
ツインテールの女の子や美少ね・・・女が、挿絵のまんまではなく、私の脳にあるオリジナルイメージを喚起してくれた。
そういうことができる作者様すごいと思った。
私自身はボカロ小説やライトノベルに明るくなく、まったくの初心者だったのだけど、お話を楽しむことができた。
蝶々pの楽曲を元にした小説。だけど、「ボカロpって何…?」「ニコ動ってなんか怖い…」という方にこそ読んでもらいたい物語集だった。
それぞれの物語に元ネタとなる楽曲があるのも新鮮だった。
そのおかげで、想像力を自在に働かせて多彩な楽しみ方ができる。
ちなみに私はそれぞれの物語の読了後に元ネタ曲を聴いて、エンドロールミュージック風に使用してます。
一編一編がアニメ映画として脳内に構築されるみたいな、贅沢な体験ができちゃいますよ。震えますよ!

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蝶々世界 単行本(ソフトカバー) – 2014/7/31
付属資料:コンパクトディスク(1枚)
- 本の長さ313ページ
- 言語日本語
- 出版社一迅社
- 発売日2014/7/31
- ISBN-104758045925
- ISBN-13978-4758045926
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登録情報
- 出版社 : 一迅社 (2014/7/31)
- 発売日 : 2014/7/31
- 言語 : 日本語
- 単行本(ソフトカバー) : 313ページ
- ISBN-10 : 4758045925
- ISBN-13 : 978-4758045926
- Amazon 売れ筋ランキング: - 1,330,616位本 (本の売れ筋ランキングを見る)
- - 53,315位ライトノベル (本)
- カスタマーレビュー:
著者について
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京都府出身。京都府在住。大学在学中に応募した短編小説「溶けたらしぼんだ。」で、新潮社「第9回女による女のためのR-18文学賞」優秀賞を受賞。美しい少女の失恋と成長を描いた「静電気と、未夜子の無意識。」でデビュー。
その後、少女の心の機微を大切に、多岐にわたるジャンルで執筆し、作品表現の幅を広げる。
ミステリと少女たち闇を掛け合わせた、黒歴史シリーズ「みんな蛍を殺したかった」「私はだんだん氷になった」が人気を博す。
カスタマーレビュー
星5つ中4.4つ
5つのうち4.4つ
4グローバルレーティング
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トップレビュー
上位レビュー、対象国: 日本
レビューのフィルタリング中に問題が発生しました。後でもう一度試してください。
2014年8月16日に日本でレビュー済み
Amazonで購入
2016年3月4日に日本でレビュー済み
Amazonで購入
こんなもんですね。最初から期待はしてなかったので、十分です。
2014年8月5日に日本でレビュー済み
Amazonで購入
最初の物語と最後の物語の間に、学園をめぐる様々な恋愛模様が描かれ、
最後の物語が豊かに紡がれていきます。文体や構成に工夫が見られ、
作りこんでいるな、という完成度の高さが感じられました。読後、音楽も
YouTubeなどで聴いてみましたが、うなづける世界観の合一があり、
作者の力量を感じました。今後もガーリーワールドを疾走させてほしいと
思いました。
最後の物語が豊かに紡がれていきます。文体や構成に工夫が見られ、
作りこんでいるな、という完成度の高さが感じられました。読後、音楽も
YouTubeなどで聴いてみましたが、うなづける世界観の合一があり、
作者の力量を感じました。今後もガーリーワールドを疾走させてほしいと
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