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怖い本 7 (ハルキ・ホラー文庫 ひ 1-12) 文庫 – 2007/7/15
平山 夢明
(著)
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購入オプションとあわせ買い
近所の神社のご神木に、びっしり打ち付けられたわら人形を好奇心で外してしまった高校生が、深夜、見たものは、血のように赤い目玉をした女の首であった・・・・・・(「ぐちゃぐちゃの木」)。今年の夏もまた、“怪談の神様"がほほ笑み、〈ほんとうにあった怖い話〉が、著書の元に続々と集まってきました。本書のために書き下ろされた、とっておきの実録怪談集。大好評シリーズ第七弾!
- 本の長さ206ページ
- 言語日本語
- 出版社角川春樹事務所
- 発売日2007/7/15
- ISBN-104758433003
- ISBN-13978-4758433006
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商品の説明
著者について
神奈川県生まれ。「週刊プレイボーイ」、「宝島」などで映画・ビデオ批評をしながら作家活動に入る。著書に『異常快楽殺人』『怖い本』『メルキオールの惨劇』(ハルキ・ホラー文庫)『「超」怖い話A』『東京伝説 冥れる街の怖い話』(竹書房)『ミサイルマン――平山夢明短編集』などがある。2006年、『独白するユニバーサル横メルカトル』で第59回日本推理作家協会賞短編部門を受賞。
登録情報
- 出版社 : 角川春樹事務所 (2007/7/15)
- 発売日 : 2007/7/15
- 言語 : 日本語
- 文庫 : 206ページ
- ISBN-10 : 4758433003
- ISBN-13 : 978-4758433006
- Amazon 売れ筋ランキング: - 942,744位本 (本の売れ筋ランキングを見る)
- カスタマーレビュー:
著者について
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トップレビュー
上位レビュー、対象国: 日本
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2007年8月7日に日本でレビュー済み
Amazonで購入
平山というと「東京伝説」に代表されるエグイ話が印象的だが、「怖い」シリーズは基本的にはかなりマイルド。本書もあまり突飛でえぐい話はなく、「新耳袋」風。オーソドックスな話で占められる。
えぐい話好きにはかなり物足りないが、怪談物の王道ではあるか。
えぐい話好きにはかなり物足りないが、怪談物の王道ではあるか。
2012年7月24日に日本でレビュー済み
Amazonで購入
内容が「覗いていた系」のオンパレード。40代のおっさんが「ひぇーっ」と感じる内容ではありませんでした。文章構成と描写は抜群なので残念でした。
2007年7月31日に日本でレビュー済み
平山夢明と言えば昨年推理作家協会賞を受賞、07年このミス1位獲得と高く評価された初短編集『独白するユニバーサル横メルカトル』、第二短編集『ミサイルマン』のような、具体的かつ強烈に視覚嗅覚にまで訴えて来る緻密な恐怖・グロテスク描写が有名だが、それだけが持ち味ではない。心霊系体験談を聞き取り書きするシリーズ最新刊の本書には、ゾッとさせられるばかりでなく、予想外にジワっと涙腺が緩んでしまうような家族の情愛に満ちた話、とぼけた民話風味の狸ばなしも詰まっている。また1編が全て関西弁で書かれていたり、超ショートショートがあったりと、小説作品とはまた異なり、野心的かつ遊び心に満ちた試みがぎっしりで、のびのびと本当に好きな事を書いている印象がある。
子供のことだけは守らなければならないというモチベーションが働く、と常に語っている平山らしく、本書でも「ふたりかあさん」で幼い子供への慈愛、切なさ、優しさを短くも丁寧に表現している。また「残り水」では文体、語り手の置き方からも内田百'ケン『東京日記』を彷彿させ、悪夢的な不条理さを醸し出している。
長い期間「賞」と無縁だった平山は昨年ついに大ブレイク、作家としての注文が捌ききれない程殺到している。「もう小説だけに絞り、怪談はやめるのでは…」という噂が巷間囁かれているが、前口上を見るとそんな多忙の中でも、実話怪談を愛し続ける姿勢に変わりはないようで安心した。「直接会う時間が取れなかったから」収録できなかった話もまだあるとのことで、ネットやメール全盛のこの時代に、「フェイストゥフェイスで語り合い、聞き取る」地道な作業を大切にする誠実さが伝わって来る。小説はともかく、怪談本を手に取るなんて子供っぽいから…と「ジャンル」や体裁で食わず嫌いするのは絶対損! ぜひ一人でも多くの方に読んで欲しい。
子供のことだけは守らなければならないというモチベーションが働く、と常に語っている平山らしく、本書でも「ふたりかあさん」で幼い子供への慈愛、切なさ、優しさを短くも丁寧に表現している。また「残り水」では文体、語り手の置き方からも内田百'ケン『東京日記』を彷彿させ、悪夢的な不条理さを醸し出している。
長い期間「賞」と無縁だった平山は昨年ついに大ブレイク、作家としての注文が捌ききれない程殺到している。「もう小説だけに絞り、怪談はやめるのでは…」という噂が巷間囁かれているが、前口上を見るとそんな多忙の中でも、実話怪談を愛し続ける姿勢に変わりはないようで安心した。「直接会う時間が取れなかったから」収録できなかった話もまだあるとのことで、ネットやメール全盛のこの時代に、「フェイストゥフェイスで語り合い、聞き取る」地道な作業を大切にする誠実さが伝わって来る。小説はともかく、怪談本を手に取るなんて子供っぽいから…と「ジャンル」や体裁で食わず嫌いするのは絶対損! ぜひ一人でも多くの方に読んで欲しい。
2011年10月21日に日本でレビュー済み
シリーズも2007年で第7巻。著者は死にかけているそうで…そろそろ限界かも知れない。しかし今回もクオリティの高い秀作が揃う。以下に印象深い物を列挙しておくが、紹介する数は少なくとも、全体的に怖い話が集められている様に思う。
第3話「西瓜の匂い」…夜中に鮎を捕る眼球の無い少年の霊に追われる。でも幽霊が鮎捕って後はどうするのだろう。
第5話「浜」…水死者が打ち上げられる魂寄せの浜で海水浴…砂浜に寝かせて埋めた子供達が砂の中でほぼ垂直に近い角度に引き込まれ、全身に歯形が…。
第12話「尾」…狸の仇討ちだねえ。
第27話「くらうん」…知らず霊園に駐車すれば、廃車のクラウンが段々と接近してくる。最後の自分の鍵のありかが気味悪過ぎる。
第29話「黄色いヤッケ」…死にたての遭難者が仲間を呼ぶ。独り凍死した山男は道連れが欲しかったのであろう。
第38話「おたがいさま」…怪談本を読んでいたが為に、生きている人間同士に起きた怪異。全く同じ本を、恐らく同じ様な置き方をしていたが為に空間が繋がったのか?。共鳴していたかのような振動が面白い。
今回最凶なのは、第39話「割れ目」であった。毎度思う事だが、この世の人が住まないが為に、幽界の者が棲まうようになってしまったのが廃墟なのであり、肝試しになんて行くものではない。しかも彼等の時間である深夜に。まだ真新しい廃墟の中で、怪異に襲われ、何故か空間移動してしまった女の子。催眠術で記憶を辿ると、自分の掌や太腿が割けて其処に目玉があり失神したのだという。ではどうやって空間移動したのかというと、理由は明かされない儘に、医師の判断で治療は中止になってしまった。
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第12話「尾」…狸の仇討ちだねえ。
第27話「くらうん」…知らず霊園に駐車すれば、廃車のクラウンが段々と接近してくる。最後の自分の鍵のありかが気味悪過ぎる。
第29話「黄色いヤッケ」…死にたての遭難者が仲間を呼ぶ。独り凍死した山男は道連れが欲しかったのであろう。
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