企画翻訳をした本ですが欲しいという方に差し上げてしまい手元にありませんでした。
専門用語に苦しみながら野田昌宏先生に助けていただきできた思い出の本なので、光人社から購入しようとしたら売り切れで、アマゾンで古本を注文しました。
原本は今はグアムの博物館にあります。
初めて読ませていただいた時に受けたカルチャーショック。
翻訳して出版できないかと光人社に掛け合い企画が通ったのは良かったのですが、翻訳を誰も引き受けてくれず私たち女性グループで翻訳することになりました。
野田昌宏先生が米国でB-29を飛ばしているグループに問い合わせてくださったり、米国国立図書館の方に助けていただいたり、B-29の戦友会にも随分助けられました。
発売されて、私の手元から本がなくなり、十数年ぶりに読み直したので、一読者として楽しめました。
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B-29操縦マニュアル 単行本 – 1999/7/30
- 本の長さ395ページ
- 言語日本語
- 出版社潮書房光人新社
- 発売日1999/7/30
- ISBN-104769809271
- ISBN-13978-4769809272
商品の説明
内容(「MARC」データベースより)
900枚のイラストと図表を駆使して、詳細に飛行&運用方法を解説したボーイングB-29スーパーフォートレス便覧。「超空の要塞」の米軍極秘ハンドブック。
登録情報
- 出版社 : 潮書房光人新社 (1999/7/30)
- 発売日 : 1999/7/30
- 言語 : 日本語
- 単行本 : 395ページ
- ISBN-10 : 4769809271
- ISBN-13 : 978-4769809272
- Amazon 売れ筋ランキング: - 1,126,139位本 (本の売れ筋ランキングを見る)
- - 1,028位兵器・戦闘機
- - 3,075位軍事入門
- - 60,625位科学・テクノロジー (本)
- カスタマーレビュー:
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トップレビュー
上位レビュー、対象国: 日本
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2014年5月12日に日本でレビュー済み
Amazonで購入
第二次世界大戦下のアメリカ軍は、民間工業生産技術の派生から極めて合理的なマニュアル主義が実践されました。
軍需生産工程・現地での整備、兵器操作、戦闘方法・危機回避からサバイバル技術、捕虜になった時にいたるまで、実に細かいマニュアルが整備・実践されました。
B-29操縦マニュアルは、まさにパイロット達のための「マニュアル」の翻訳です。
興味深いのは、被弾した際の脱出手順を担当(パイロット、機銃手、無線手など)ごとに細かに絵入りで解説されている点です。人命こそ第一の思想が貫かれていていいですね。
別途の冊子で、M4シャーマン戦車搭乗員用のマニュアル(英語版)も持っていますが、車長、無線手など毎に全く同じ構成でした。
アメリカという国は、徹底したマニュアル教育なのですね。
「機と運命を共にする」などという発想は全くありません。
軍需生産工程・現地での整備、兵器操作、戦闘方法・危機回避からサバイバル技術、捕虜になった時にいたるまで、実に細かいマニュアルが整備・実践されました。
B-29操縦マニュアルは、まさにパイロット達のための「マニュアル」の翻訳です。
興味深いのは、被弾した際の脱出手順を担当(パイロット、機銃手、無線手など)ごとに細かに絵入りで解説されている点です。人命こそ第一の思想が貫かれていていいですね。
別途の冊子で、M4シャーマン戦車搭乗員用のマニュアル(英語版)も持っていますが、車長、無線手など毎に全く同じ構成でした。
アメリカという国は、徹底したマニュアル教育なのですね。
「機と運命を共にする」などという発想は全くありません。
2009年2月5日に日本でレビュー済み
Amazonで購入
この本は、爆撃機マニア、軍事オタク、技術社会史に関心のある人向けには垂涎の書でしょう。翻訳者は軍事方面での力量のある方で、正確で生硬な文体が英文の雰囲気を見事に伝えています。挿画にもきちんと日本語による文字入れもあり、丁寧に仕事をしています。評者が感動したのは「不時着水手順」からはじまる巻末の部分で、これを読めば短時間の間に乗員の安全を確保し、かつ軍事機密の漏洩を敵から守るということが見事に描かれています――現実はそうではなかったでしょうが。同じ時期の旧日本陸海軍の航空機マニュアルがあるのであれば見たいものです。
また監訳者である野田昌宏や訳者の仲村明子のあとがきにみられるさまざまな挿話は、B-29に常ならぬ思い入れをする戦後世代の人たちの情念の世界に触れることができます。日本の原爆資料館の図書資料にも不可欠な文献になるでしょう。
冒頭の繰り返しになりますが、爆撃機マニア、軍事オタク、技術社会史に関心のある人が本書を紐解くことで、それらの世界とは異質の世界に視野を広げる可能性を秘めた本です。すべての人には開かれてはいませんが、こういう翻訳文化が日本にあることを本書を読んで知り、またそのことに少なからぬ敬意を抱きます。日本の戦後デモクラシーも捨てたもんじゃない!
また監訳者である野田昌宏や訳者の仲村明子のあとがきにみられるさまざまな挿話は、B-29に常ならぬ思い入れをする戦後世代の人たちの情念の世界に触れることができます。日本の原爆資料館の図書資料にも不可欠な文献になるでしょう。
冒頭の繰り返しになりますが、爆撃機マニア、軍事オタク、技術社会史に関心のある人が本書を紐解くことで、それらの世界とは異質の世界に視野を広げる可能性を秘めた本です。すべての人には開かれてはいませんが、こういう翻訳文化が日本にあることを本書を読んで知り、またそのことに少なからぬ敬意を抱きます。日本の戦後デモクラシーも捨てたもんじゃない!
2013年2月11日に日本でレビュー済み
Amazonで購入
当時の搭乗員達が手垢で真っ黒になるまで読んだのではないかと思うだけで熱くなれます。
B-17ほど危険ではないでしょうが、常に命懸けのミッションなのですから
搭乗機体には文字通り命を預けていた訳です。
それを想像できる貴重な資料です。
また、イラスト多数なので、理解度が高くなり、当然、搭乗員の練度も上がると思われます。
他の方も書かれていますが、大量に武器を投入しただけでなく、
このようなマニュアルで大量の兵員を教育できたことも米国の勝因の一つだと考えます。
本当に日本とは桁違いにすごかったんですねえ、当時のアメリカは。
B-17ほど危険ではないでしょうが、常に命懸けのミッションなのですから
搭乗機体には文字通り命を預けていた訳です。
それを想像できる貴重な資料です。
また、イラスト多数なので、理解度が高くなり、当然、搭乗員の練度も上がると思われます。
他の方も書かれていますが、大量に武器を投入しただけでなく、
このようなマニュアルで大量の兵員を教育できたことも米国の勝因の一つだと考えます。
本当に日本とは桁違いにすごかったんですねえ、当時のアメリカは。
2013年10月5日に日本でレビュー済み
搭乗員向けのものだが、構造や装置、操縦方法から緊急対応に至るまで、B29について余すとこなく書かれています。まあ、全くのすぶの素人にはそれでもまだ分からない部分が多いのですが。
それはさておき、B29を生み出した米国の高い工業力・技術力と共に、マニュアルで隅々まで徹底的に理解させようという組織文化に敬服しました(対照的に、日本の軍隊の組織文化は、口頭伝達と場の雰囲気を察することが主だった)。
それはさておき、B29を生み出した米国の高い工業力・技術力と共に、マニュアルで隅々まで徹底的に理解させようという組織文化に敬服しました(対照的に、日本の軍隊の組織文化は、口頭伝達と場の雰囲気を察することが主だった)。
2005年7月7日に日本でレビュー済み
内容はともかく、アメリカのこういう汎用的に物事を解決する
文化力には頭が下がります。
ソフトウェアのマニュアルもアメリカ製は抜群です。
M4シャーマンは車のように運転できました。
さすがです。
文化力には頭が下がります。
ソフトウェアのマニュアルもアメリカ製は抜群です。
M4シャーマンは車のように運転できました。
さすがです。
2009年7月7日に日本でレビュー済み
Amazonで購入
何の罪も無い女子供を虐殺したB29。
しかし、極めて不謹慎ながら自分にはカッコいい爆撃機でした。
戦闘機や戦艦の持つ魔力と悪魔のようなその目的。
人間として矛盾とも当然とも言えるこの感覚を改めて覚えます。
しかし、極めて不謹慎ながら自分にはカッコいい爆撃機でした。
戦闘機や戦艦の持つ魔力と悪魔のようなその目的。
人間として矛盾とも当然とも言えるこの感覚を改めて覚えます。