一部の方が自己否認の本として受け取っていらっしゃるようですが、どちらかというとこの本の1番のメッセージは、教育への希望だと思います。
著者は頭の中で起こっていることをほぼ包み隠さず書いていて、それらはとんでもないものですが、それでもなぜ自分が犯罪を犯していないのか。
努力すれば標準的な振る舞いもできるのか。
それは愛情を持って育てられたからだと考察しています。
遺伝的にどんなに不利でサイコパス的特徴があっても、教育次第では理性で抑えられる。
というポジティブなことを最も伝えたかったのではないか、と最終章から感じました。
自己否認のために書いたとしたら余りにも正直すぎる内容です。
読んでてイライラしたし、はっきり言って著者のことは大嫌いですが、どんな子供でも愛情を持って育てれば遺伝子の奴隷にならずに済むという、辟易するエピソードの中に家族の美しさが垣間見える本でした。
読んで良かったです。
翻訳は読みにくいですが、いちいち気にしてると本当に進まないので、ザッと飛ばし読みするのがいいと思います。
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