司馬遼太郎に代表される幕末ロマンティシズムに浸っている人にぜひ読んでもらいたい本。
薩・長による倒幕は、当時ヘゲモニーを握る英国の対フランス戦(幕府)という世界史的位置づけで検証すべきものであり、たとえば、薩長の攘夷から開国への180度の転換は、ロマンシズム的な説明ではどうしても無理があるが、これを英仏間の抗争の一部と見るとどのような見方ができるかが検証されています。薩長の勝利は、幕末ヒーローたちの活躍というよりも、英国の工作員であるアーネスト・サトウの暗躍、英国国策会社のグラバー商会の武器援助によるものであることがあかされています。
坂本竜馬の「船中八策」は、アーネスト・サトウの入れ知恵であり、要するに坂本竜馬は、英国の工作員であったが、大政奉還という倒幕(フランス排除)という英国の方針から逸脱したことをした為に切り捨てられたのではないかと検証がなされています。
また、この本では、日本人が全く考えもしていなかった、沖縄返還の米・露・中の地政学的意味が、当時の日本国民がだれもが「なぜ」としらけた佐藤首相のノーベル平和賞から解き明かされます。
「属国・日本論」は、日本は、属国であるがゆえに、冷酷に、自分を世界史の中に置き、事実をつなぎ合わせ歴史を構築するよりも、ロマンティシズムや夜郎自大的な歴史観が主流となっていることを白日のもとにさらしています。
新品:
¥2,480¥2,480 税込
お届け日 (配送料: ¥340
):
3月22日 - 23日
発送元: ぐらん堂 販売者: ぐらん堂
新品:
¥2,480¥2,480 税込
お届け日 (配送料: ¥340
):
3月22日 - 23日
発送元: ぐらん堂
販売者: ぐらん堂
中古品: ¥408
中古品:
¥408

無料のKindleアプリをダウンロードして、スマートフォン、タブレット、またはコンピューターで今すぐKindle本を読むことができます。Kindleデバイスは必要ありません。
ウェブ版Kindleなら、お使いのブラウザですぐにお読みいただけます。
携帯電話のカメラを使用する - 以下のコードをスキャンし、Kindleアプリをダウンロードしてください。
属国・日本論 改訂版: Born on the Planet of the Apes 単行本 – 2005/6/1
副島 隆彦
(著)
{"desktop_buybox_group_1":[{"displayPrice":"¥2,480","priceAmount":2480.00,"currencySymbol":"¥","integerValue":"2,480","decimalSeparator":null,"fractionalValue":null,"symbolPosition":"left","hasSpace":false,"showFractionalPartIfEmpty":true,"offerListingId":"aI4cM7OK4gN9GOZPlwI%2ByWjIH8k9ubdc9BKFDTFAiSB0YsKNY3d2ZYYqj7CEouyo4btPJcoalRLXisua3HjGAGSYTlhbGpKMf3nXCQrm5EyhJP8PUw0SmSGP1PX9d%2FKCQMTjfnvvfbjTHBt0ks201iin46aDv0i5mRxhnqGbvCWWWvoA3Gnnyg%3D%3D","locale":"ja-JP","buyingOptionType":"NEW","aapiBuyingOptionIndex":0}, {"displayPrice":"¥408","priceAmount":408.00,"currencySymbol":"¥","integerValue":"408","decimalSeparator":null,"fractionalValue":null,"symbolPosition":"left","hasSpace":false,"showFractionalPartIfEmpty":true,"offerListingId":"aI4cM7OK4gN9GOZPlwI%2ByWjIH8k9ubdcn0PT%2B%2FQ3zI8JOxk7H5IVAOd3TBJ9%2B2qqQCN4wihrMosvy8B6ZXtZScisx%2F%2FQb19uQ%2FFTFJ4gQuTPEj8gspSWfxCdvwKXHros6JrGG5hK90Zwft5xUxfIqmqzIej6DusIVAHjEiZVPsKgLPg92VC7JQ%3D%3D","locale":"ja-JP","buyingOptionType":"USED","aapiBuyingOptionIndex":1}]}
購入オプションとあわせ買い
- 本の長さ278ページ
- 言語日本語
- 出版社五月書房
- 発売日2005/6/1
- ISBN-104772704302
- ISBN-13978-4772704304
この商品をチェックした人はこんな商品もチェックしています
ページ 1 以下のうち 1 最初から観るページ 1 以下のうち 1
登録情報
- 出版社 : 五月書房 (2005/6/1)
- 発売日 : 2005/6/1
- 言語 : 日本語
- 単行本 : 278ページ
- ISBN-10 : 4772704302
- ISBN-13 : 978-4772704304
- Amazon 売れ筋ランキング: - 109,057位本 (本の売れ筋ランキングを見る)
- カスタマーレビュー:
著者について
著者をフォローして、新作のアップデートや改善されたおすすめを入手してください。

著者の本をもっと発見したり、よく似た著者を見つけたり、著者のブログを読んだりしましょう
-
トップレビュー
上位レビュー、対象国: 日本
レビューのフィルタリング中に問題が発生しました。後でもう一度試してください。
2010年3月7日に日本でレビュー済み
Amazonで購入
2005年11月26日に日本でレビュー済み
言いにくいことをズバッと言う人だと思います。
タイトルはちょっとムッとしますが読んでみると納得します、
確かに現在の日本はアメリカの属国と言われても仕方がない。
世界的な視野から見た日米関係や、国際戦略の重要性、日中韓鮮台
の極東5カ国を分裂させるアメリカの戦略等を分析してあります。
また、明治維新にイギリスの戦略が大きく関わったことも指摘してあります。
しかし、単純な反米論者ではありません。「属国」と言う言葉も
真の愛国者だから出てくるのでしょう。だから事実を認識して
将来を見据えた日本独自の世界戦略の必要性を説いてあります。
タイトルはちょっとムッとしますが読んでみると納得します、
確かに現在の日本はアメリカの属国と言われても仕方がない。
世界的な視野から見た日米関係や、国際戦略の重要性、日中韓鮮台
の極東5カ国を分裂させるアメリカの戦略等を分析してあります。
また、明治維新にイギリスの戦略が大きく関わったことも指摘してあります。
しかし、単純な反米論者ではありません。「属国」と言う言葉も
真の愛国者だから出てくるのでしょう。だから事実を認識して
将来を見据えた日本独自の世界戦略の必要性を説いてあります。
2010年4月12日に日本でレビュー済み
Amazonで購入
2005年改訂のこの本だが、民主党政権になって話題になっている「政治と金」「核密約」について、或いはNHKのドラマで話題の「坂本竜馬」の当時の状況が詳しく書かれている。
まず「なぜ佐藤栄作元首相がノーベル平和賞を受賞したのか」の中に記述があるが、アメリカが数多くの自国兵の命・血で奪い取った貴重な沖縄の日本への返還の合意を実現させた当時の状況を考えると、「核密約」も非難できなくなった。
また、NHKのドラマで話題の「坂本竜馬」の生きた時代背景についての興味深い記述が多くある。坂本竜馬や薩長同盟が、中学校の修学旅行で行ったあのグラバー邸のグラバーと密接な関係があることやその背後にいた英国の国際戦略、さらには、その後の日露戦争は、ロシアと英国の間のグレートウオーの一部であったことは、改めて「日本史」は「世界史」の一部であると認識させられた。
さらに、この著作の中にある、日中戦争時の国共合作はアメリカの策略の一つであったことを考えると、小林よしのり氏の著作で頻繁に指摘のある、当時の日本兵残酷写真の多くがアメリカ関係のメディアが作成したプロパガンダであったや、戦後の洗脳自虐史観教育も筋が通る。
そして、この本に書いてある通り、アメリカの大統領が日本の首相との会談の時だけではなく、中国や英国等のトップ会談でも「世界で最も重要な2国間関係」とおだてているのをTVニュースで何度も観たことがある。
この本は、副島氏の代表作と言われるだけに、大変内容が濃く、「属国」としての振る舞い方についての提案が非常に有益であるので、日本の全有権者の必読書と言える。
まず「なぜ佐藤栄作元首相がノーベル平和賞を受賞したのか」の中に記述があるが、アメリカが数多くの自国兵の命・血で奪い取った貴重な沖縄の日本への返還の合意を実現させた当時の状況を考えると、「核密約」も非難できなくなった。
また、NHKのドラマで話題の「坂本竜馬」の生きた時代背景についての興味深い記述が多くある。坂本竜馬や薩長同盟が、中学校の修学旅行で行ったあのグラバー邸のグラバーと密接な関係があることやその背後にいた英国の国際戦略、さらには、その後の日露戦争は、ロシアと英国の間のグレートウオーの一部であったことは、改めて「日本史」は「世界史」の一部であると認識させられた。
さらに、この著作の中にある、日中戦争時の国共合作はアメリカの策略の一つであったことを考えると、小林よしのり氏の著作で頻繁に指摘のある、当時の日本兵残酷写真の多くがアメリカ関係のメディアが作成したプロパガンダであったや、戦後の洗脳自虐史観教育も筋が通る。
そして、この本に書いてある通り、アメリカの大統領が日本の首相との会談の時だけではなく、中国や英国等のトップ会談でも「世界で最も重要な2国間関係」とおだてているのをTVニュースで何度も観たことがある。
この本は、副島氏の代表作と言われるだけに、大変内容が濃く、「属国」としての振る舞い方についての提案が非常に有益であるので、日本の全有権者の必読書と言える。
2015年6月3日に日本でレビュー済み
伊藤博文はハルビン駅の屋根に待機していたロシアの狙撃部隊によって射殺された、これを信じられるのかどうか、それが全てだ。
2011年12月17日に日本でレビュー済み
最近、ロマン・ポランスキー監督の「ゴーストライター」という映画を見た。間違いなく今年見た中の最高傑作のひとつである。ヨーロッパでは数多くの映画祭(2010年)で受賞したが、アメリカでは無冠。多分、アメリカ人にとってはシャレにならない作品だったのだろう。英国も本書と述べられている日本と同じ状況にあることがわかるが、我が国と大いに違うのは西欧人(ヨーロッパ人)はそれを自覚していることであろう。だからこの様な作品を製作できるのだ。その意味で精神的自立に関しては日本人より遙かに前向きである。