資料の為に購入しました。
ノイズが大きいというレビューもございましたが
80年前(!)の宣伝用映画としては保存状態はいい方だと思います。
ことに冒頭のヒトラーのパレードなどは
群集の熱気も凄まじく、その表情も鮮明です。
総統のお出ましに熱狂し歓声を上げる市民、
その市民を無言で訓練された、背筋のよい親衛隊の兵士が整理します。
その隙の無さ、訓練度の高さ、
映像を見た外国人は「ドイツ軍強し」の印象を受けることでしょう。
チェンバレンもダラティエも潜在意識に刷り込まれて譲歩したくなったかもしれない。
下手なナレーションもなく説明文もない。
映像でドイツの群集、青年団、議会の演説が流れていく(演説日本語訳あり)。
ところどころにドイツの市民の笑顔、そして町の建物の風景。
ハーケンクロイツの飾る窓で眠る猫を見上げるヒトラーの笑顔など、
おそらく宣伝用映像として撮影したものを編集したのでしょうが
おそろしく近代的で崇高な国家という印象を受ける。
それでいて押し付けがましい印象が無い。
観ている人間も熱狂してくるという、まさしくサブリミナルに近い宣伝映画。
これを観た当時の日本の軍部には夢の国に見えたであろうし、
意外にもヨーロッパやアメリカにもナチスのシンパは多かった模様。
この映画のおかげで、シンパを製造し各国の政策に影響を及ぼさせた可能性がある。
プロパガンダ映画が歴史を形作ったのだ。
戦後、この映画を作ったリーフェンシュタールを世界は許さなかった。
それだけこの映画の恐ろしさを痛感したのだろう。
一番、凄いのは実は音楽。
映像の後に入れたと思われるのですが、きちんと映像の中の演奏者に合わせてあります。
子供が敲く太鼓の撥と音楽の撥の音が見事にシンクロする。
とても80年前の映像とは思えなかった。技術力の高さは今の映像より凌駕していると思います。

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DVD>意志の勝利 (<DVD>) 単行本 – 2010/11/19
- 言語日本語
- 出版社コスミック出版
- 発売日2010/11/19
- ISBN-104774770027
- ISBN-13978-4774770024
登録情報
- 出版社 : コスミック出版 (2010/11/19)
- 発売日 : 2010/11/19
- 言語 : 日本語
- ISBN-10 : 4774770027
- ISBN-13 : 978-4774770024
- Amazon 売れ筋ランキング: - 1,519,991位本 (本の売れ筋ランキングを見る)
- カスタマーレビュー:
-
トップレビュー
上位レビュー、対象国: 日本
レビューのフィルタリング中に問題が発生しました。後でもう一度試してください。
2012年4月17日に日本でレビュー済み
Amazonで購入
輸入盤の『
Triumph of the Will [DVD] [Import
]』を観ていたが、私の貧弱な英語力では英語字幕の意味が取りにくい箇所があり、この安価な日本語字幕版を見つけて購入した。
字幕は演説にだけあてられており、輸入盤にあったような場面説明はついていない。
画質、音質とも、上記の輸入盤より落ちる。画質は「比べれば」のレベルで気にならないが、音声ノイズは、ところどころ「やかましい」レベル。年代物フィルムからなので輸入盤にもノイズはあったが、差ははっきりしている。
その部分で星一つ減じたが、この価格なら、レンタル感覚でぜひ、とお勧めする。
作品についての詳しいレビューは上記英語字幕版につけたので繰り返さず、「必見」とだけ申し上げたい。
字幕は演説にだけあてられており、輸入盤にあったような場面説明はついていない。
画質、音質とも、上記の輸入盤より落ちる。画質は「比べれば」のレベルで気にならないが、音声ノイズは、ところどころ「やかましい」レベル。年代物フィルムからなので輸入盤にもノイズはあったが、差ははっきりしている。
その部分で星一つ減じたが、この価格なら、レンタル感覚でぜひ、とお勧めする。
作品についての詳しいレビューは上記英語字幕版につけたので繰り返さず、「必見」とだけ申し上げたい。
2013年9月17日に日本でレビュー済み
Amazonで購入
解説も無く。画質も悪い、ネットで視聴した方がストレスも無く良い。
2015年1月15日に日本でレビュー済み
Amazonで購入
『民族の祭典』『美の祭典』でお馴染み、ドイツの天才映画監督、レニー・リーフェンシュタールが、1934年、前年に政権を取ってノリに乗っているナチスのニュルンベルクに於ける第6回党大会を記録した映像作品。芸術作品としての完成度の高さはこの手のドキュメンタリーとしては比類が無いので、映像制作に携わろうと思う人なら一度は目を通しておいて決して損は無い作品。盗むべき技術は山の様に盛られている。
演出としては細かい部分で色々と欠点や粗も見えるのだが、気が付くと「ここはもっとこうしたら恰好良いのに」とか考えてしまっている自分にハッとして、そして目の前の画面に描かれていることが全て現実の出来事を切り取って、或いは現実に介入して創られたものなのだと云うことを思い返して(後世のカラヤンのビデオの様に)、その意味するところにゾッとする。終わりまで観乍ら、このパターンを繰り返すこと暫し。仲々素直に鑑賞することを許してくれない問題作ではある。
余計な台詞は一切無し。雲の上からドイツの国土を眺める飛行機に始まって、20分以上過ぎてようやっと一本眉のヘスが総統を紹介するまで、誰も何も言葉を喋らない。余計なナレーションやインタビュー等も皆無で、若干の字幕の他、全てが映像と音楽で語られる。言葉はヒトラーとナチの党幹部の演説のみ。画面を埋め尽くさんばかりの圧倒的な大群衆に許されているのは、歓声、拍手、笑い声、そして繰り返される"Sieg Heil!"のみ。異分子は一切排除され、ひたすら同胞と一体化することの喜び、党や国家や、自分より大きなものに包摂されることの陶酔が、延々と描かれる。ナチ一流の大会の演出と相俟って、ワグナーの楽劇が現実を侵蝕して来る様な薄暗い壮大なイメージの奔流が、現実の神話化を目指した人々の感動と狂気を生き生きと伝えてくれる。
場合に依っては、流石に途中ダレて来てしまう人も居るだろうが、2時間弱なのでそれ程苦にはならないだろう。純粋に楽しんでも面白い作品だが、ひとつの雰囲気を演出することの素晴らしさ、恐ろしさを考える上でも、本作品は恰好の題材になってくれるだろう。
尚フィルムの状態が良くないのか、映像や音声に所々欠落が見られ、クライマックスの最後のヒトラーの演説では、台詞と口の動きが合っていなかったりするが、まぁこの値段を考えれば仕方無いのかも知れない。
演出としては細かい部分で色々と欠点や粗も見えるのだが、気が付くと「ここはもっとこうしたら恰好良いのに」とか考えてしまっている自分にハッとして、そして目の前の画面に描かれていることが全て現実の出来事を切り取って、或いは現実に介入して創られたものなのだと云うことを思い返して(後世のカラヤンのビデオの様に)、その意味するところにゾッとする。終わりまで観乍ら、このパターンを繰り返すこと暫し。仲々素直に鑑賞することを許してくれない問題作ではある。
余計な台詞は一切無し。雲の上からドイツの国土を眺める飛行機に始まって、20分以上過ぎてようやっと一本眉のヘスが総統を紹介するまで、誰も何も言葉を喋らない。余計なナレーションやインタビュー等も皆無で、若干の字幕の他、全てが映像と音楽で語られる。言葉はヒトラーとナチの党幹部の演説のみ。画面を埋め尽くさんばかりの圧倒的な大群衆に許されているのは、歓声、拍手、笑い声、そして繰り返される"Sieg Heil!"のみ。異分子は一切排除され、ひたすら同胞と一体化することの喜び、党や国家や、自分より大きなものに包摂されることの陶酔が、延々と描かれる。ナチ一流の大会の演出と相俟って、ワグナーの楽劇が現実を侵蝕して来る様な薄暗い壮大なイメージの奔流が、現実の神話化を目指した人々の感動と狂気を生き生きと伝えてくれる。
場合に依っては、流石に途中ダレて来てしまう人も居るだろうが、2時間弱なのでそれ程苦にはならないだろう。純粋に楽しんでも面白い作品だが、ひとつの雰囲気を演出することの素晴らしさ、恐ろしさを考える上でも、本作品は恰好の題材になってくれるだろう。
尚フィルムの状態が良くないのか、映像や音声に所々欠落が見られ、クライマックスの最後のヒトラーの演説では、台詞と口の動きが合っていなかったりするが、まぁこの値段を考えれば仕方無いのかも知れない。
2013年12月24日に日本でレビュー済み
Amazonで購入
ナチスやヒトラーというと、まともでないイメージが浮かび上がるが、身分や階級が遅くまで残っていたドイツにおいて、フランス革命やロシア革命のような、ドイツの場合は「国家」が付くが社会主義による社会変革の担い手になったがための情熱の過剰による。情熱に燃える人々が冷静であり得ようか。
予想外に長かった本作で演じられていたヒトラーの演説には、まだ好戦的な言辞は盛り込まれておらず、冒頭に「平和」が飛び出し、「平等」な社会を目指し、隔たった世代はよく交流し、ドイツ精神を継承してもらいたい旨のことが述べられていた。どこかの宗教団体の集会でも述べられそうな内容だった。
ゴルバチョフが登場するまではアメリカのレーガン大統領あたりから、さんざんソ連は悪の帝国だとか、共産主義は独裁だとか、システムが疲弊しているとかいわれたとき、彗星のように若き指導者ゴルバチョフが登場した。
「ペレストロイカ」という著書をそのときひも解いて見たが、共産主義の理想に燃えた青年がそこには描かれていた。外から見るのと内から見るのとでは大違いだ。ナチズムもまたそうであったのかもしれないのだ。
写真だけ見てしまうと、どこか取り憑かれたような表情、ポーズがあるが、または女性的に両手を胸の前で交差させるポーズなども、字幕を見て了解した。両手交差の場面は、青年たちの前途を期待したい、という優しい祈りの言葉に合わせたものだった。
ルドルフ・ヘスやら幹部たちのようなヒトラーへの深い心酔は、日本へも飛び火して戦前の日本人の多くを信じさせた。だからこそ、三国同盟を渋る山本五十六に打撃を与えようという輩まで現れた。
個人独裁への留め金がなかったことは大いに教訓化しなければならないが、本気で国民の意気を鼓舞する人材にわたしたちは飢えているような気がする。
予想外に長かった本作で演じられていたヒトラーの演説には、まだ好戦的な言辞は盛り込まれておらず、冒頭に「平和」が飛び出し、「平等」な社会を目指し、隔たった世代はよく交流し、ドイツ精神を継承してもらいたい旨のことが述べられていた。どこかの宗教団体の集会でも述べられそうな内容だった。
ゴルバチョフが登場するまではアメリカのレーガン大統領あたりから、さんざんソ連は悪の帝国だとか、共産主義は独裁だとか、システムが疲弊しているとかいわれたとき、彗星のように若き指導者ゴルバチョフが登場した。
「ペレストロイカ」という著書をそのときひも解いて見たが、共産主義の理想に燃えた青年がそこには描かれていた。外から見るのと内から見るのとでは大違いだ。ナチズムもまたそうであったのかもしれないのだ。
写真だけ見てしまうと、どこか取り憑かれたような表情、ポーズがあるが、または女性的に両手を胸の前で交差させるポーズなども、字幕を見て了解した。両手交差の場面は、青年たちの前途を期待したい、という優しい祈りの言葉に合わせたものだった。
ルドルフ・ヘスやら幹部たちのようなヒトラーへの深い心酔は、日本へも飛び火して戦前の日本人の多くを信じさせた。だからこそ、三国同盟を渋る山本五十六に打撃を与えようという輩まで現れた。
個人独裁への留め金がなかったことは大いに教訓化しなければならないが、本気で国民の意気を鼓舞する人材にわたしたちは飢えているような気がする。
2013年1月23日に日本でレビュー済み
Amazonで購入
500円で買えるなら御の字。ビデオの内容は問題なし。(歴史的には大問題ですが)
ちょっとジャケットのデザインがダサいですね。
とはいえかっこ良さを求める商品でもないですけど。
ちょっとジャケットのデザインがダサいですね。
とはいえかっこ良さを求める商品でもないですけど。
2016年1月18日に日本でレビュー済み
Amazonで購入
いま見ると恐ろしさが分かりますが、当時はどう感じたのか 想像すると恐ろこわい
2011年7月14日に日本でレビュー済み
通常のDVD。モノクロ4:3、109分。日本語字幕オン/オフ可能
解説書は無く500円シリーズの広告が入っています
元が白黒のため映像は綺麗
現代でいう映画とも紹介ビデオとも違います。先駆的であり異質
演説以外は全て音楽のみ。戦闘も会話も一切ない
パレードだけなので退屈に感じるかもしれませんが一度は見ておくべき
当時のドイツ人の髪型、服装が現在でも十分通じるレベルの高さに衝撃を受けた。文字どおりの「洋服」である
日本がヨーロッパに憧れ学んだのも当然であると理解できました
解説書は無く500円シリーズの広告が入っています
元が白黒のため映像は綺麗
現代でいう映画とも紹介ビデオとも違います。先駆的であり異質
演説以外は全て音楽のみ。戦闘も会話も一切ない
パレードだけなので退屈に感じるかもしれませんが一度は見ておくべき
当時のドイツ人の髪型、服装が現在でも十分通じるレベルの高さに衝撃を受けた。文字どおりの「洋服」である
日本がヨーロッパに憧れ学んだのも当然であると理解できました