今回のテーマはアメリカ。と言ってもそれのみではなく、アメリカ(の歴史)を中心として枝葉を広げた構成となっている。
前号と比べてみて、テーマのせいか、それほど難しく感じる記事も無く、読みやすく感じた。
例を挙げるなら、総特集1、巻頭近くの高山正之氏の「アメリカの本性を知れ」。ここでは日本の安全保障に対する姿勢と外交の拙さ、愚かさを批判しつつ、歴史的事実から支那とアメリカを比較、両国が過去にどんなことをしてきたのかということから広島の原爆投下につないでアメリカとはどういう国なのかを述べている。これを読むだけでもずいぶんアメリカの見方が変わる。
総特集2は、アメリカ、というよりGHQによる占領期の政策についての特集である。学校の歴史の授業ではほとんど触れられることのないこの時期にいったい何が行なわれていたのかを知ることができる。その中でも、『真相はかうだ(こうだ)』についての研究記事が良かった。
あと、忘れてはならないのが、いわゆる“A級戦犯”と死刑問題について。本ムックでも言及しているが、死刑廃止論者はなぜか東京裁判で死刑(絞首刑)になった方々を擁護しない。また、これも本文からの引用だが、彼らには死刑になるほどの罪があったのか。
私の立場を言えば、死刑廃止には反対である。それが抑止力になるからであるが、脱線するのでこれ以上は避ける。
・・・それにしても現在の政権与党の外交下手は目に余るものがある。彼らは失敗から学ぶということを知らないのだろうか。いわゆる「菅談話」についてである。謝罪をこれ幸いとして新たな賠償等の要求が出てくるであろうことは考えなかったのだろうか。アメリカの大統領は自国の不利を招くような発言をしない。こうあるべきだと思うのだが。菅氏は「未来志向になる」とか言っていたが、見通しが甘すぎる。既に解決済みとなっているものをなぜ蒸し返すのか。謝りたいのなら、個人であちらへ行って勝手にやってくれ。ただし、我が国代表という立場では困る。そんなこと誰も望んではいないのだから。私が民主党政権に望むのはただひとつ。「我が国にとってマイナスになることだけはしてくれるな」である。
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アメリカとは何か―減衰する巨大帝国。かつての最大の敵国はどこへ行くのか?(OAK MOOK 353 撃論ムック28) [ムック] (OAK MOOK 353 撃論ムック 28) 単行本 – 2010/9/22
西村幸祐
(著, 編集)
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あの9・11から9年、超大国アメリカはどこへ行くのか? そして日本は?
日本に民主党政権が誕生してクローズアップされる日米関係の危機。普天間問題の迷走。
侵略主義を露わにした中国の尖閣諸島や東シナ海の横暴に日本は対処できるのか? 菅民主党政権の軸のない外交政策が日本を危機に陥れている中、全国民必読の撃論ムックが、いよいよ注目の発売。
そもそも日米関係はどうあるべきなのか、戦後65年で日米関係はどう変化したのか。
今号では、政治、外交、軍事、安全保障、文化、歴史と、あらゆる面で、日米関係の行方を探る。
ワシントン在住ジャーナリスト古森義久氏からの日米関係を占う寄稿の他、ネットでおなじみ大人気のテキサス親父の特別寄稿、さらに、高山正之氏ら多くのジャーナリスト、学者、識者から重要な提言を満載。
また、古森義久氏を始め、在米経験豊富な藤井厳喜、島田洋一、佐藤健志各氏を招き、西村幸祐を交えた特別座談会も掲載、あらゆる角度から今後の日米関係に迫る。西尾幹二氏、西部邁氏らの連載執筆陣も快調です。
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また、古森義久氏を始め、在米経験豊富な藤井厳喜、島田洋一、佐藤健志各氏を招き、西村幸祐を交えた特別座談会も掲載、あらゆる角度から今後の日米関係に迫る。西尾幹二氏、西部邁氏らの連載執筆陣も快調です。
- 本の長さ215ページ
- 言語日本語
- 出版社オークラ出版
- 発売日2010/9/22
- ISBN-104775515985
- ISBN-13978-4775515983
登録情報
- 出版社 : オークラ出版 (2010/9/22)
- 発売日 : 2010/9/22
- 言語 : 日本語
- 単行本 : 215ページ
- ISBN-10 : 4775515985
- ISBN-13 : 978-4775515983
- カスタマーレビュー:
カスタマーレビュー
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2010年9月27日に日本でレビュー済み
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江藤淳氏の「アメリカと私」に啓発されて、エドマンド・ウィルソン「愛国の血糊−南北戦争の記録とアメリカの精神」を読み終わったところだ。アメリカとは何かに対する示唆を大いに受けた。そこに、この「アメリカとは何か」の特集号が出版されたので早速、読んでみた。雑誌・新聞そしてネットでお馴染みのメンバーによる論考や座談会等で夫々簡潔ながらアメリカに関する充実した特集号となっている。
アメリカとは何か?「アメリカの衰退」を喜ばしげに喧伝する声もあるが、依然として世界唯一の「スーパーパワー」であり(古森義久氏)、アメリカは日本にとって巨大な存在である。戦後日本が戦争に巻き込まれずに経済発展に専念できたのは、アメリカが押し付けた平和憲法のためではなく、日米安保条約のお陰である。しかし、最近の日本人の防衛に対する脳天気さを見て占領期の洗脳が利きすぎたとアメリカは今、思っているのではないだろうか?だが、これは一重に日本国民自身の問題である。
アジアでは、中国の経済的発展にともない軍事力の増強が著しい。共産党独裁国家である中国とどう向き合っていくのか、日本にとってはアメリカを抜きにして考えられない。もう一度、アメリカとは何かを考えていく上で、本誌の出版は時宜しきを得たものである。
ところで「尖閣諸島近辺の領海に入り、海上保安庁の艦艇に衝突した中国船船長が逮捕された」とのニュースが本誌で取り上げられていた(その後、那覇地検の判断?で起訴せず釈放してしまったが)。
アメリカとは何か?「アメリカの衰退」を喜ばしげに喧伝する声もあるが、依然として世界唯一の「スーパーパワー」であり(古森義久氏)、アメリカは日本にとって巨大な存在である。戦後日本が戦争に巻き込まれずに経済発展に専念できたのは、アメリカが押し付けた平和憲法のためではなく、日米安保条約のお陰である。しかし、最近の日本人の防衛に対する脳天気さを見て占領期の洗脳が利きすぎたとアメリカは今、思っているのではないだろうか?だが、これは一重に日本国民自身の問題である。
アジアでは、中国の経済的発展にともない軍事力の増強が著しい。共産党独裁国家である中国とどう向き合っていくのか、日本にとってはアメリカを抜きにして考えられない。もう一度、アメリカとは何かを考えていく上で、本誌の出版は時宜しきを得たものである。
ところで「尖閣諸島近辺の領海に入り、海上保安庁の艦艇に衝突した中国船船長が逮捕された」とのニュースが本誌で取り上げられていた(その後、那覇地検の判断?で起訴せず釈放してしまったが)。