少女がタリウムを使った事件について直接関係者に取材して書いたものです。
他の評者の方が書いているように事実かどうか読者には私には分かりませんが
読む価値はあると思います。

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ドキュメント 発達障害と少年犯罪 (イースト新書) (イースト新書 29) 新書 – 2014/4/10
草薙厚子
(著)
大人たちはなぜ、この子どもたちを救えなかったのか?
元東京少年鑑別所法務教官が徹底追跡でつかんだ「具体的方策」
殺意がないのに人を殺してしまう子どもたちに、
親、学校、司法に何ができるのか?
◎なぜ、発達障害は顕在化しないのか
◎少年事件は「二次障害」によって起こる
◎発達障害者と健常者の「脳」の違い
◎なぜ、彼らは「空気が読めない」のか
◎「キレやすい子ども」が増えた理由
◎「発達障害者支援法」は機能しているのか
これまで「発達障害」といえば、医療や障害児教育などの狭い分野での関心事として、一般社会から切り離されて考えられてきた。それが近年では、教育全般、労働問題、社会問題に至るまで大きな注目を集めている。「神戸連続児童殺傷事件」以降、ある日突然、「普通の青少年」がきわめて重大な事件を起こすといったパターンが増えている。多くの少年事件の加害者は、「広汎性発達障害」という精神医学的な問題を持っていた。私たち大人はどうすれば気づくことができるのか。実際に起こった事件から考察していく。
【目次】
第一章 発達障害とは何か?
第二章 佐世保小六女児同級生殺害事件
第三章 静岡タリウム少女母親毒殺未遂事件
第四章 奈良エリート少年自宅放火殺人事件
第五章 発達障害と「脳」の関係
第六章 親たちに何ができるか?
第七章 学校に何ができるか?
第八章 司法に何ができるか?
元東京少年鑑別所法務教官が徹底追跡でつかんだ「具体的方策」
殺意がないのに人を殺してしまう子どもたちに、
親、学校、司法に何ができるのか?
◎なぜ、発達障害は顕在化しないのか
◎少年事件は「二次障害」によって起こる
◎発達障害者と健常者の「脳」の違い
◎なぜ、彼らは「空気が読めない」のか
◎「キレやすい子ども」が増えた理由
◎「発達障害者支援法」は機能しているのか
これまで「発達障害」といえば、医療や障害児教育などの狭い分野での関心事として、一般社会から切り離されて考えられてきた。それが近年では、教育全般、労働問題、社会問題に至るまで大きな注目を集めている。「神戸連続児童殺傷事件」以降、ある日突然、「普通の青少年」がきわめて重大な事件を起こすといったパターンが増えている。多くの少年事件の加害者は、「広汎性発達障害」という精神医学的な問題を持っていた。私たち大人はどうすれば気づくことができるのか。実際に起こった事件から考察していく。
【目次】
第一章 発達障害とは何か?
第二章 佐世保小六女児同級生殺害事件
第三章 静岡タリウム少女母親毒殺未遂事件
第四章 奈良エリート少年自宅放火殺人事件
第五章 発達障害と「脳」の関係
第六章 親たちに何ができるか?
第七章 学校に何ができるか?
第八章 司法に何ができるか?
- 本の長さ312ページ
- 言語日本語
- 出版社イースト・プレス
- 発売日2014/4/10
- 寸法11 x 1.6 x 17.4 cm
- ISBN-104781650295
- ISBN-13978-4781650296
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商品の説明
著者について
元法務省東京少年鑑別所法務教官。地方局アナウンサーを経て、通信社ブルームバーグL.P.に入社。テレビ部門でアンカー、ファイナンシャル・ニュース・デスクを務める。その後、フリーランスとして独立。現在は、ジャーナリスト、ノンフィクション作家として執筆するほか、講演活動やテレビ番組のコメンテーターとしても活躍中。2007年5月に刊行された『僕はパパを殺すことに決めた 奈良エリート少年自宅放火事件の真実』(講談社)は、少年の供述調書の扱いをめぐって物議を醸し、現在でも入手不能となっている。
登録情報
- 出版社 : イースト・プレス (2014/4/10)
- 発売日 : 2014/4/10
- 言語 : 日本語
- 新書 : 312ページ
- ISBN-10 : 4781650295
- ISBN-13 : 978-4781650296
- 寸法 : 11 x 1.6 x 17.4 cm
- Amazon 売れ筋ランキング: - 383,672位本 (本の売れ筋ランキングを見る)
- - 75位イースト新書
- - 58,334位ノンフィクション (本)
- カスタマーレビュー:
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トップレビュー
上位レビュー、対象国: 日本
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2014年10月22日に日本でレビュー済み
2014年5月14日に日本でレビュー済み
Amazonで購入
読み進む中で 私が仮定として想定していた話が多く盛り込まれ
納得したと同時に だから その問題点をどのように早期解決すればいいのか
考えることが出来ました。
納得したと同時に だから その問題点をどのように早期解決すればいいのか
考えることが出来ました。
2014年10月3日に日本でレビュー済み
「発達障害は直接の原因ではない」とくりかえし書いてることが確認できてほっとした。
そこはとにかくよかったのだけど、
他の発達系のルポと比べれば、訴え感も魅力もなく、読む側に、私に響かなかった。
発達障害は、情状酌量の要素ではない。
刑罰に反映させるものではない。
発達障害診断関係なく、疑わしきはコミュニケーション工夫しろよ、ということ、
このあたり、この著者が本当に理解してるかどうかは、判断できなくて、
事件概要は別として、
内容の説得力がいまいちというか、
うーん…なんか入り込めなかった。
そこはとにかくよかったのだけど、
他の発達系のルポと比べれば、訴え感も魅力もなく、読む側に、私に響かなかった。
発達障害は、情状酌量の要素ではない。
刑罰に反映させるものではない。
発達障害診断関係なく、疑わしきはコミュニケーション工夫しろよ、ということ、
このあたり、この著者が本当に理解してるかどうかは、判断できなくて、
事件概要は別として、
内容の説得力がいまいちというか、
うーん…なんか入り込めなかった。
2014年6月2日に日本でレビュー済み
最近はかなりの数が出版されている発達障害の本。この本の筆者は以前から衝撃的な少年事件の取材をしているため、社会に影響を及ぼした少年事件の例を取り上げ、背景などを分析している。特にタリウムを使って実母が弱っていく姿を観察した「タリウム少女」の事件は新聞には載らなかった初めて知る事実が多く、読んだ後、深く考えさせられてしまった。「大人の気付き」がいかに大事か、思い知らせてくれる本だ。
2014年5月19日に日本でレビュー済み
Amazonで購入
不幸な子供ができないように・・・小さいころから適切な教育ができる社会であって欲しい。
2014年4月30日に日本でレビュー済み
まず、本書は新刊書ではない。
本書は2010年に刊行された『大人たちはなぜ、子どもの殺意にきづかなかったか?』を改題したものである。基本的な内容、データなどはそのときのままであるので、ご注意いただきたい。
単行本の際、私は、発達障害についてセンセーショナルな事件ばかりを取り上げ、読者に恐怖を植え付けるのは、却って発達障害に対する正しい理解を阻害するのではないか? という評価をさせていただいた。改めて読んだ上での感想も同じです。
その上で、問題があると思われる部分を書かせてもらう。
まず、事実と著者の想像がごちゃ混ぜになっている、という点。
例えば、高校生の少女が、タリウムで自分の母親を殺そうとした事件。
この事件について、父親は「もしかしたら娘が」と思いながらも確認しなかった、ということを述べる。ここまでは良いのだが、なぜか著者は、母親は自分の娘の部屋でおかしなものが多くなっていたことに気付いていたに違いない、として話を進める。母親は、意識不明で何も語れる状態ではない。なぜ、そのような前提で話を進めてしまうのだろう?
さらに、この少女は、事件の前に医師に診てもらったが発達障害とは判断されなかった。そのことについて、「その前に起きた長崎の小学生の事件で、発達障害と病名をつけられたことで、色々と偏見などが起こることについて配慮されたのではないか?」と予想する。そして、その医師について「事実の隠蔽だ」と批判し始める。
しかし、ちょっと待って欲しい。この中で事実は、医師が発達障害と判断しなかった、というだけである。あとは全て、著者の想像である。著者が勝手に動機を想像し、それを理由に医師を批判しているだけ。批判された医師こそ良い迷惑であろう。
さらに、「キレる子どもが増えた理由」などと言って、その理由を発達障害、育成環境の悪化などに求めるのだが、ここは明らかにおかしい。
というのは、そもそも、「キレる」という言葉に定義が無いためである。「キレる」というのは医学用語などでも何でもない。何を持って「キレる」と言うのか、からして不明なのである。著者は、増えているかのように書いているが、『戦前の少年犯罪』(菅賀江留郎著)などの事例紹介を見ても、周囲から優秀とされていた子どもが、不可解な動機で大事件を起こした事例は大昔からしばしばある。むしろ、目だったのは、「従来の動機の犯罪が減っただけ」というべきではないかと思う。
しかも、その対応として、矛盾だらけのニセ科学「ゲーム脳」に基づいたオカルト教育実践校を好意的に紹介してみるなど、疑問を覚える部分まである(なお、書内では「ゲーム脳」の名は出ない。しかし、学校名などで調べると、ゲーム脳教育をしている、というのが判明する。正しいこと、とするなら、なぜ堂々と出さないのだろう? 著者は『子どもが壊れる家』などで大々的にゲーム脳を支持していたのに)
本書は却って発達障害に対する偏見を拡大する危険性が高く、全くお勧めできない。
本書は2010年に刊行された『大人たちはなぜ、子どもの殺意にきづかなかったか?』を改題したものである。基本的な内容、データなどはそのときのままであるので、ご注意いただきたい。
単行本の際、私は、発達障害についてセンセーショナルな事件ばかりを取り上げ、読者に恐怖を植え付けるのは、却って発達障害に対する正しい理解を阻害するのではないか? という評価をさせていただいた。改めて読んだ上での感想も同じです。
その上で、問題があると思われる部分を書かせてもらう。
まず、事実と著者の想像がごちゃ混ぜになっている、という点。
例えば、高校生の少女が、タリウムで自分の母親を殺そうとした事件。
この事件について、父親は「もしかしたら娘が」と思いながらも確認しなかった、ということを述べる。ここまでは良いのだが、なぜか著者は、母親は自分の娘の部屋でおかしなものが多くなっていたことに気付いていたに違いない、として話を進める。母親は、意識不明で何も語れる状態ではない。なぜ、そのような前提で話を進めてしまうのだろう?
さらに、この少女は、事件の前に医師に診てもらったが発達障害とは判断されなかった。そのことについて、「その前に起きた長崎の小学生の事件で、発達障害と病名をつけられたことで、色々と偏見などが起こることについて配慮されたのではないか?」と予想する。そして、その医師について「事実の隠蔽だ」と批判し始める。
しかし、ちょっと待って欲しい。この中で事実は、医師が発達障害と判断しなかった、というだけである。あとは全て、著者の想像である。著者が勝手に動機を想像し、それを理由に医師を批判しているだけ。批判された医師こそ良い迷惑であろう。
さらに、「キレる子どもが増えた理由」などと言って、その理由を発達障害、育成環境の悪化などに求めるのだが、ここは明らかにおかしい。
というのは、そもそも、「キレる」という言葉に定義が無いためである。「キレる」というのは医学用語などでも何でもない。何を持って「キレる」と言うのか、からして不明なのである。著者は、増えているかのように書いているが、『戦前の少年犯罪』(菅賀江留郎著)などの事例紹介を見ても、周囲から優秀とされていた子どもが、不可解な動機で大事件を起こした事例は大昔からしばしばある。むしろ、目だったのは、「従来の動機の犯罪が減っただけ」というべきではないかと思う。
しかも、その対応として、矛盾だらけのニセ科学「ゲーム脳」に基づいたオカルト教育実践校を好意的に紹介してみるなど、疑問を覚える部分まである(なお、書内では「ゲーム脳」の名は出ない。しかし、学校名などで調べると、ゲーム脳教育をしている、というのが判明する。正しいこと、とするなら、なぜ堂々と出さないのだろう? 著者は『子どもが壊れる家』などで大々的にゲーム脳を支持していたのに)
本書は却って発達障害に対する偏見を拡大する危険性が高く、全くお勧めできない。