全28人の寄稿者(対談含め)の内、音楽関係者は僅か5人ほど。
他は歴史、文学、映像、精神学から経済まで、各分野の学者さんや評論家達さん達がほとんどだ。
故に当然の如く、「マイケル現象」と呼ばれた社会の動きを通して、主に黒人の歴史や世界の文化を検証し分析しているものが目立つ。
またマイケルの作品自体が、その流れの一部として論評されている。
「現代思想」という本のタイトルからして、そういう趣旨の下集められた方々なのだろう。
それはそれで珍しく面白いのだが、残念ながらマイケル本人への興味も、ましてや愛など全くないんだろうな、と感じられる方々がほとんどなので、とても客観的に淡々と、時には冷たく突き放すような分析と文章が多い。
中には興味深く勉強になるものもあるが、全く的外れだと感じる意見もある。
特に気に入らないのは、「マイケルは白人になりたかった」と断定している記事があまりにも多いことだ。事実を認識してから書いてほしいものだ。
マイケル本人が病気だと告白しているし、多くのファンもそれを支持しているのに、それを全否定した上での論評では全く意味がない。
とにかく難解で自己満足的見解の文章が目立つという印象。
マイケル自身は、もっとストレートに純粋に、色々なジャンルの音楽を愛し挑戦し続けた人、単純に音楽とダンスを愛し求めた人、そして、音楽で人の心を癒すことができたらと常に考えていた人だったはずだ。
もちろん、様々な差別を経験し激しい心の葛藤があったことは事実だろうが。
やはり偉大な人というのは常に歴史における役割を担わされてしまうものなのかもしれない。
が、ここまで難しく分析されていることに今頃天国で戸惑っているんじゃないだろうか。

無料のKindleアプリをダウンロードして、スマートフォン、タブレット、またはコンピューターで今すぐKindle本を読むことができます。Kindleデバイスは必要ありません。
ウェブ版Kindleなら、お使いのブラウザですぐにお読みいただけます。
携帯電話のカメラを使用する - 以下のコードをスキャンし、Kindleアプリをダウンロードしてください。
現代思想2009年8月臨時増刊号 総特集=マイケル・ジャクソン ムック – 2009/8/11
マイケル・ジャクソン
- 本の長さ225ページ
- 言語日本語
- 出版社青土社
- 発売日2009/8/11
- ISBN-104791712013
- ISBN-13978-4791712014
登録情報
- 出版社 : 青土社 (2009/8/11)
- 発売日 : 2009/8/11
- 言語 : 日本語
- ムック : 225ページ
- ISBN-10 : 4791712013
- ISBN-13 : 978-4791712014
- Amazon 売れ筋ランキング: - 1,231,029位本 (本の売れ筋ランキングを見る)
- - 105,866位エンターテイメント (本)
- - 228,661位雑誌 (本)
- カスタマーレビュー:
-
トップレビュー
上位レビュー、対象国: 日本
レビューのフィルタリング中に問題が発生しました。後でもう一度試してください。
2009年8月22日に日本でレビュー済み
Amazonで購入
『現代思想』誌は随分前から内容のレベルが下がってきたと感じていたが、この増刊はそれが顕著である。多少はアカデミックな内容を期待したが、ゴシップ誌レベルだった。一部は確信犯的な悪意に満ちている。裏付けの無い、中には裁判等で完全に否定された伝聞を真実の如く織り交ぜている点では非常に質が悪いと言える。例えば研究資料として手に取った方が、タイトルに騙されて勘違いしないことを祈りたい。
残念ながら、思想と呼べるほどの考察が為された内容は半分以下である。編集者のレベルも低いのだろうと考えざるを得ない。
今なら売れるからと急いで作ったのが見え見えである。
そんな中で輝く素晴しい文章を寄せた数名の方々に敬意を表し、星は2つに。
残念ながら、思想と呼べるほどの考察が為された内容は半分以下である。編集者のレベルも低いのだろうと考えざるを得ない。
今なら売れるからと急いで作ったのが見え見えである。
そんな中で輝く素晴しい文章を寄せた数名の方々に敬意を表し、星は2つに。
2009年8月21日に日本でレビュー済み
Amazonで購入
マイケルに触れたい、知りたいと言うファンをバカにしている。 こんなものにお金を使う位なら募金でもすれば良かった。 もう便乗商法もいい加減にして欲しい。 この本は一見内容のクオリティ高そうに思わせるだけ余計に罪が深い。 それから、ピーターバラカンって人がマイケルのアルバムもまともに聴かずに音楽評論の世界でメシ食ってたことがわかったのも驚きました。 こういう内容にするなら写真など使ってファンに買わせようとしないでもらいたい。 儲けたお金をヒールザワールド基金に全額寄付して欲しい。
2009年8月13日に日本でレビュー済み
まだ軽くパラパラっとしか目を通していません。これからきちんと目を通された方が参考になるレビューを書かれると思うので、私もそれらに期待したいと思います。
私が目を通した範囲では、面白い記述もありましたが、心にひっかかる記述もありました。面白く感じたのはピーター・バラカンさんと対談している佐藤良明さんの発言で、不愉快に感じたのは元ピチカート・ファイヴの小西康陽さんの発言でした。
私はマイケルファンですが、マイケル信者ではないので、マイケルに興味がない人の意見にも耳を傾けたいと思いますし、批判的な意見も事実に基づくならありのままに受け止めますが、小西さんの惰性で書いたようなやる気のなさ丸出しの文章は読んでいて見苦しさを感じてしまう所がありました。
小西さんの発言は大まかに「アベフトシの訃報はショックだったが、マイケルや忌野清志郎に追悼の気持ちは強く感じなかった。ただ手堅くウケを取りたくて亡くなった日にDJをしているフロアでマイケルを流した。マイケルの音楽に大きな興味はないが、小遣い程度のお金を稼ぐために原稿依頼を引き受けた。」というもので、記事全体からどうでもよい感が漂ってきます。
たとえ対象が他のミュージシャンであっても、お金を払って買った書籍で適当な内容の文章を見せられて満足できる購入者がどれだけいるでしょうか?
「愛ある批判」「実りある批判」にもなっていません。
小西さんがマイケルに興味ないなら依頼されても原稿は断るべきでしたし、編集もこのような人選をすべきではありませんでした。金目当てで中身のない小西さんの文章は、ある意味購入者をバカにした駄文です。
まだ一部しか読んでいませんので、残りの記事がどのようなものか分かりませんが、佐藤良明さんの時代背景と照らし合わせながらの分析は面白かったですし、期待の意味を込めて、4つ星にさせて頂きます。
以上、拙文すみませんでした。
私が目を通した範囲では、面白い記述もありましたが、心にひっかかる記述もありました。面白く感じたのはピーター・バラカンさんと対談している佐藤良明さんの発言で、不愉快に感じたのは元ピチカート・ファイヴの小西康陽さんの発言でした。
私はマイケルファンですが、マイケル信者ではないので、マイケルに興味がない人の意見にも耳を傾けたいと思いますし、批判的な意見も事実に基づくならありのままに受け止めますが、小西さんの惰性で書いたようなやる気のなさ丸出しの文章は読んでいて見苦しさを感じてしまう所がありました。
小西さんの発言は大まかに「アベフトシの訃報はショックだったが、マイケルや忌野清志郎に追悼の気持ちは強く感じなかった。ただ手堅くウケを取りたくて亡くなった日にDJをしているフロアでマイケルを流した。マイケルの音楽に大きな興味はないが、小遣い程度のお金を稼ぐために原稿依頼を引き受けた。」というもので、記事全体からどうでもよい感が漂ってきます。
たとえ対象が他のミュージシャンであっても、お金を払って買った書籍で適当な内容の文章を見せられて満足できる購入者がどれだけいるでしょうか?
「愛ある批判」「実りある批判」にもなっていません。
小西さんがマイケルに興味ないなら依頼されても原稿は断るべきでしたし、編集もこのような人選をすべきではありませんでした。金目当てで中身のない小西さんの文章は、ある意味購入者をバカにした駄文です。
まだ一部しか読んでいませんので、残りの記事がどのようなものか分かりませんが、佐藤良明さんの時代背景と照らし合わせながらの分析は面白かったですし、期待の意味を込めて、4つ星にさせて頂きます。
以上、拙文すみませんでした。
2010年2月21日に日本でレビュー済み
現代思想という本の存在自体初めて知ったくらいですが、表紙の写真が素敵でしたし、様々な分野の方々の考えも読んでみていいかなあ、くらいの気持ちで購入しました。
やはりマイケルに限らず、アーティストを分析し文章にするのであれば、それなりに対象者の作品に触れ、最低限の知識があったうえで書いていただかないと、、。
一般のファン以下の知識や分析が多く、読んでいて満足するレベルではないです。
ただやはりマイケルの音楽を少なからずとも聴き、時代はいつであれ彼について深く考えた経験がある方々の文も、少なからずあったので、そちらの方は読んで共感する部分もありました。
一ファンとして肯定的な意見ばかり求めているわけではなく、逆に知識ある方々の冷静な分析を期待していたのですが、残念ながら、やはり対象者に対して愛がなければ、冷静な分析もできないものなのですね。
表紙が素敵なだけに、残念です。
やはりマイケルに限らず、アーティストを分析し文章にするのであれば、それなりに対象者の作品に触れ、最低限の知識があったうえで書いていただかないと、、。
一般のファン以下の知識や分析が多く、読んでいて満足するレベルではないです。
ただやはりマイケルの音楽を少なからずとも聴き、時代はいつであれ彼について深く考えた経験がある方々の文も、少なからずあったので、そちらの方は読んで共感する部分もありました。
一ファンとして肯定的な意見ばかり求めているわけではなく、逆に知識ある方々の冷静な分析を期待していたのですが、残念ながら、やはり対象者に対して愛がなければ、冷静な分析もできないものなのですね。
表紙が素敵なだけに、残念です。
2009年9月4日に日本でレビュー済み
冒頭の萩原健太とかいう人を含め、マイケル・ジャクソンを全く知らずまた調べようともせず
あれだけの文章を書けるものだと感心する。
読み初めから相当気分が悪くなりました。
この先読む気も失せるほどに。
マイケルの事を知らない人が読んでしまったら・・・
マイケルファンでないからこそ彼を一人の「人」としてよく調べ考えて書くべきでは?
評論家とか作家とかよくわからないが、こんないいかげんな仕事をしてメシ喰ってんのか。オメデタイ奴ら。
本の購入代、本当にもったいない。
ヒール・ザ・ワールド基金へ私も寄付すれば良かったと思う!
私もおかしな文は破り、燃やそうと思います。
あれだけの文章を書けるものだと感心する。
読み初めから相当気分が悪くなりました。
この先読む気も失せるほどに。
マイケルの事を知らない人が読んでしまったら・・・
マイケルファンでないからこそ彼を一人の「人」としてよく調べ考えて書くべきでは?
評論家とか作家とかよくわからないが、こんないいかげんな仕事をしてメシ喰ってんのか。オメデタイ奴ら。
本の購入代、本当にもったいない。
ヒール・ザ・ワールド基金へ私も寄付すれば良かったと思う!
私もおかしな文は破り、燃やそうと思います。
2009年9月4日に日本でレビュー済み
こういう一見、小難しそうな本は、マイケルからほど遠い親父層を狙ってのことでしょうが、だから余計にタチが悪い。
親父層は、自分から情報を得ようとしない。だからこのようなまったくデタラメの情報を鵜呑みにしてしまう。それゆえにとても危険な本だと思いました。
まだ全部を読み終えたわけではありませんが、特にピーターバカボンの対談でのピーターバカボンの話には、怒りを通り越して、あまりの無責任発言にあっけにとられてしまいました。
何がって、自分の意見ではなく、すべて人の意見を引用して、あたかもそれが真実かのようにマイケル批判をしている。発言すればするほど、自分の無知をさらけだしてますよっ。
「偏見は無知なり」
こんな本買うんじゃなかったっ!金返せ〜!
親父層は、自分から情報を得ようとしない。だからこのようなまったくデタラメの情報を鵜呑みにしてしまう。それゆえにとても危険な本だと思いました。
まだ全部を読み終えたわけではありませんが、特にピーターバカボンの対談でのピーターバカボンの話には、怒りを通り越して、あまりの無責任発言にあっけにとられてしまいました。
何がって、自分の意見ではなく、すべて人の意見を引用して、あたかもそれが真実かのようにマイケル批判をしている。発言すればするほど、自分の無知をさらけだしてますよっ。
「偏見は無知なり」
こんな本買うんじゃなかったっ!金返せ〜!
2009年9月10日に日本でレビュー済み
皆さんの書いているコメントを読み、購入は止め図書館で借りて読みました。写真はほとんどなくぎっしりと文章が書かれすごいボリューム、しかもそのほとんどがマイケルに対して好意的ではないものばかりなので全て読むには大変なエネルギーが必要です。
他の方も書いていたように特に小西氏の書いたものは最悪でした。誰にでも好き嫌いはあり、当然マイケルの音楽が嫌いな人もこの世の中には大勢いることはわかっています。しかし、まがりなりにも音楽を生業としている小西氏がまるで駄々っ子が仕方なく書いた、というような子どもじみた文章を書いているのには本当に呆れてしまいました。最後の「ほんの少し、小遣い程度のお金を稼ぐために原稿依頼を引き受けた。」という件では悲しいというより小西氏が哀れにさえ思えてきました。一体、大人として引き受けた仕事をこんないい加減な気持ちでやっていいものなのかと、驚くと同時にこの原稿を読む読者を馬鹿にしきっていると思いました。
更に驚くのは、こんな馬鹿にしきった原稿をそのまま掲載した編集者と出版社です。原稿の依頼をこんないい加減な気持ちで受けているということは自分達も馬鹿にされているのだということに気づいていないのでしょうか?自分達の仕事にプライドというものを持ち合わせていないのでしょうか?
一体、このお堅い感じの雑誌がマイケルを特集した意味はなんだったのでしょうか?ただ、マイケルの名を冠すれば売れると思ったからでしょうか?
まともな原稿を書かれている方もいらっしゃるようなのでその方々には申し訳ないけれど馬鹿らしい原稿が多くて全く買う価値はありません。
他の方も書いていたように特に小西氏の書いたものは最悪でした。誰にでも好き嫌いはあり、当然マイケルの音楽が嫌いな人もこの世の中には大勢いることはわかっています。しかし、まがりなりにも音楽を生業としている小西氏がまるで駄々っ子が仕方なく書いた、というような子どもじみた文章を書いているのには本当に呆れてしまいました。最後の「ほんの少し、小遣い程度のお金を稼ぐために原稿依頼を引き受けた。」という件では悲しいというより小西氏が哀れにさえ思えてきました。一体、大人として引き受けた仕事をこんないい加減な気持ちでやっていいものなのかと、驚くと同時にこの原稿を読む読者を馬鹿にしきっていると思いました。
更に驚くのは、こんな馬鹿にしきった原稿をそのまま掲載した編集者と出版社です。原稿の依頼をこんないい加減な気持ちで受けているということは自分達も馬鹿にされているのだということに気づいていないのでしょうか?自分達の仕事にプライドというものを持ち合わせていないのでしょうか?
一体、このお堅い感じの雑誌がマイケルを特集した意味はなんだったのでしょうか?ただ、マイケルの名を冠すれば売れると思ったからでしょうか?
まともな原稿を書かれている方もいらっしゃるようなのでその方々には申し訳ないけれど馬鹿らしい原稿が多くて全く買う価値はありません。