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文庫 女子高生コンクリート詰め殺人事件 (草思社文庫 さ 2-1) 文庫 – 2011/4/12
佐瀬稔
(著)
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1989年、東京足立区綾瀬。史上稀にみる凶悪な少年犯罪が起こった。法廷で犯人とその親たちが語った恐るべき事実とは。丹念な取材で衝撃の事件の全貌を描く力作ノンフィクション。現代の子育てと学校教育を考えるための最重要資料。単行本『うちの子が、なぜ!』改題。待望の文庫化。
- 本の長さ352ページ
- 言語日本語
- 出版社草思社
- 発売日2011/4/12
- 寸法2 x 11 x 15 cm
- ISBN-104794218184
- ISBN-13978-4794218186
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商品の説明
著者について
1932年、神奈川県生まれ。東京外国語大学英米文学科中退後、報知新聞入社、運動部長、文化部長を歴任。1973年退社し、フリージャーナリストに。『金属バット殺人事件』(草思社)『オリンピック ヒーローたちの眠れない夜』(世界文化社)『残された山靴』(山と溪谷社)など幅広い著作で知られる。1998年没。
登録情報
- 出版社 : 草思社 (2011/4/12)
- 発売日 : 2011/4/12
- 言語 : 日本語
- 文庫 : 352ページ
- ISBN-10 : 4794218184
- ISBN-13 : 978-4794218186
- 寸法 : 2 x 11 x 15 cm
- Amazon 売れ筋ランキング: - 68,325位本 (本の売れ筋ランキングを見る)
- - 37位草思社文庫
- カスタマーレビュー:
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トップレビュー
上位レビュー、対象国: 日本
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2021年5月14日に日本でレビュー済み
Amazonで購入
安く買うことができて発送が早く良かったです。又機会があれば宜しくお願い致します。有難う御座いました。
2023年1月23日に日本でレビュー済み
Amazonで購入
気に入らなかった事は、加害者の反抗当初から今の状態を名無しの権米じゃなくて実名で(実名報道しても、こいつは同姓同名だと思うだけ)詳しく(新聞記事に書いて有る程度の内容しか)なく新たな思いを馳せるに至らなかった。
2024年2月6日に日本でレビュー済み
Amazonで購入
タイトル通り、誰しも多かれ少なかれ持っているだろう心の奥底にある、生物としての残忍さが、描寫されています。一度、手にとってお読みくださいませ~
2018年5月1日に日本でレビュー済み
「女子高生コンクリート詰め殺人事件」という
衝撃的かつ残虐性の高いこの少年犯罪事件。
かなり切れ込んで書かれているのかと思いきや。
ちゃんと「取材」して書いたという内容とは思えないものです。
しかも被害者側の気持ちを踏みにじる、そんな内容です。
当時の加害者となった少年らの立場を、おかしな正義感で弁解するかのような。
「彼らはいたって普通の家庭で育った、普通の少年たちだった」
という一文に、呆れ果てて読む気が一気に失せました。
普通の家庭であるならば、裁判所で「一人殺そうが何人殺そうが一緒だ」
などと、犯罪者の少年が吐くことはないだろう。
この事件を通じて、結局のところ、この著者が言いたかったことは、
「我々大人に責任があり、(ごく普通の家庭で育った普通の)少年たちを犯罪者にしてしまった」ということに尽きるわけで。
お粗末極まりない内容である。
わたしは寧ろ。
当時の犯行に及んだ少年らの素行の悪さと。
人の子を、強引に拉致し、監禁、強姦している息子らに。
「ちゃんと家に帰してきなさいよ」とだけ言って
警察に通報しなかった、加害者側の親の感覚が既におかしいこととか。
冬の寒い夜に、やせ細った被害者女性が裸で放り出されていたにもかかわらず。
それを近所の人は見ているんですけど、誰も警察に通報していないんですよ。
取材にきた週刊誌の記者たちには、話をしているんですけどね。
要は、「ひとの家のことは、下手にかかわらない」という『無関心』な態度と。
加害者サイドの親が、子供を叱れず、しかも「放任」していたという、「無責任」な対応と。
こういった無関心な「社会」が、ひとりの人間の命と、遺された側の人生を奪ったという。
そこを叩かなくちゃいけない事件なんですが。
ところが、そういうことにはいっさい触れておらず。
「こういう犯罪が起きるのは、我々大人に原因がある」
なんていうことだけで済ませてしまうあたりが、ズレてますね。
ある意味で、こういったズレた取材で物を書いている人間がいるからこそ
現代日本の少年犯罪(未成年による犯罪)が、改善に向かわないのもうなづける。
そういった意味で、本書はまあ、一応の価値があるとはいえるんでしょうけれど。
過去の凄惨な事件をもとに、新たな犯罪の抑止になるような。
そういった方向へ論述展開し、問題提起をしないと、
まったく意味がないんですけど。
こういう本も、なんか、出版されて売られているという。
被害者の人たちの「声」が、なんの意味も持たない本書って。
ひどいどころの話ではないですよ。
書いた本人には、印税が入るんですから。
こういう、無意味な「何をつたえたかったのか」わからない。
意味をなさない本は、買ってまで読まないのが一番良い。
そうじゃないと、出版社側も金儲けに意味のない本でも売る。
それをやり続けちゃいますから。
あの、凄惨な、被害者が受けた、読むに堪えられない酷い仕打ち。
それが、新たな被害者を生まないための「策」につながらない。
それをルポと呼べるのか。
何のために、この人、物書きやってるんだろう。
筆を折る覚悟も、何も伝わってこない本だし。
加害者サイドを擁護する本はいくつも出てますけど。
これもそういった類の本といえるもので。
すぐ、中古で売られてしまう、ワケですな。
どういう家庭環境だろうと。
人を殺していい理由は無いし。
犯行時は少年だったから、で済ませていい問題ではない事件でしょう、これ。
明らかに計画的にやって証拠隠滅までやってたんですから。
読み終えて、ひどく気分が悪いものだけが残る。
そういう本です。
衝撃的かつ残虐性の高いこの少年犯罪事件。
かなり切れ込んで書かれているのかと思いきや。
ちゃんと「取材」して書いたという内容とは思えないものです。
しかも被害者側の気持ちを踏みにじる、そんな内容です。
当時の加害者となった少年らの立場を、おかしな正義感で弁解するかのような。
「彼らはいたって普通の家庭で育った、普通の少年たちだった」
という一文に、呆れ果てて読む気が一気に失せました。
普通の家庭であるならば、裁判所で「一人殺そうが何人殺そうが一緒だ」
などと、犯罪者の少年が吐くことはないだろう。
この事件を通じて、結局のところ、この著者が言いたかったことは、
「我々大人に責任があり、(ごく普通の家庭で育った普通の)少年たちを犯罪者にしてしまった」ということに尽きるわけで。
お粗末極まりない内容である。
わたしは寧ろ。
当時の犯行に及んだ少年らの素行の悪さと。
人の子を、強引に拉致し、監禁、強姦している息子らに。
「ちゃんと家に帰してきなさいよ」とだけ言って
警察に通報しなかった、加害者側の親の感覚が既におかしいこととか。
冬の寒い夜に、やせ細った被害者女性が裸で放り出されていたにもかかわらず。
それを近所の人は見ているんですけど、誰も警察に通報していないんですよ。
取材にきた週刊誌の記者たちには、話をしているんですけどね。
要は、「ひとの家のことは、下手にかかわらない」という『無関心』な態度と。
加害者サイドの親が、子供を叱れず、しかも「放任」していたという、「無責任」な対応と。
こういった無関心な「社会」が、ひとりの人間の命と、遺された側の人生を奪ったという。
そこを叩かなくちゃいけない事件なんですが。
ところが、そういうことにはいっさい触れておらず。
「こういう犯罪が起きるのは、我々大人に原因がある」
なんていうことだけで済ませてしまうあたりが、ズレてますね。
ある意味で、こういったズレた取材で物を書いている人間がいるからこそ
現代日本の少年犯罪(未成年による犯罪)が、改善に向かわないのもうなづける。
そういった意味で、本書はまあ、一応の価値があるとはいえるんでしょうけれど。
過去の凄惨な事件をもとに、新たな犯罪の抑止になるような。
そういった方向へ論述展開し、問題提起をしないと、
まったく意味がないんですけど。
こういう本も、なんか、出版されて売られているという。
被害者の人たちの「声」が、なんの意味も持たない本書って。
ひどいどころの話ではないですよ。
書いた本人には、印税が入るんですから。
こういう、無意味な「何をつたえたかったのか」わからない。
意味をなさない本は、買ってまで読まないのが一番良い。
そうじゃないと、出版社側も金儲けに意味のない本でも売る。
それをやり続けちゃいますから。
あの、凄惨な、被害者が受けた、読むに堪えられない酷い仕打ち。
それが、新たな被害者を生まないための「策」につながらない。
それをルポと呼べるのか。
何のために、この人、物書きやってるんだろう。
筆を折る覚悟も、何も伝わってこない本だし。
加害者サイドを擁護する本はいくつも出てますけど。
これもそういった類の本といえるもので。
すぐ、中古で売られてしまう、ワケですな。
どういう家庭環境だろうと。
人を殺していい理由は無いし。
犯行時は少年だったから、で済ませていい問題ではない事件でしょう、これ。
明らかに計画的にやって証拠隠滅までやってたんですから。
読み終えて、ひどく気分が悪いものだけが残る。
そういう本です。
2021年11月26日に日本でレビュー済み
『女子高生コンクリート詰め殺人事件』(佐瀬稔著、草思社文庫)は、凄惨な女子高生コンクリート詰め殺人事件の関係者に対する取材で構成されています。
「被害者がまさに被害者になるのは、この11月28日以降である。加わったのは、(少年)4人のほか、別の少年2人。一夫(仮名)の発案で、カゼ薬を覚醒剤ということにしてみんなで飲み、ラリったふりをよそおって襲いかかる。声がもれないようにふとんをかぶせ、次々に犯した。以後、わずかの間だが、被害者は脱出をはかる。12月初め、隙をうかがって家の外に出ようとして発見され、連れ戻された。110番に電話したが、これもすぐ発見され、電話を切られた。警察が『何かあったのですか』とかけ返してきた電話には一夫が出て、とっさの機転でごまかした。そのあとで、凄まじいリンチ」。
「そのとき、被害者はこんな状態に追い込まれていた。一夫がのべる。『家に帰って(警察に)訴えたら、オレたちは捕まってもオレたちの(ヤクザの)仲間が何十人もいる。そいつらがお前の家に火をつけて、家族をみな殺しにする。お前たちを必ず殺しに行くぞ、とおどかしていました。(被害者は)それを信じていたわけです。オレたちは、お前を狙っているヤクザから、お前を守ってやっているんだ、とも言いました』」。
「(被害者の)少女は、待っていた男たちの顔を見て、脱出の企図を捨てる。ここで逃げたら、怖いヤクザの仕返しが家族に及ぶ、と恐怖して動くに動けなかった」。
「このとき、被害者は脅迫にあって金縛りの状態だったが、まだ人格は保っていた。やがて、凄惨なリンチ、暴行が始まり、肉体の損傷とともに17歳の人格が崩壊する」。
「『(家に帰っても警察には言わないということについて)<信じてもらえるまでなんでもやります>と言ったので、一夫先輩が<じゃあ、お前、裸になって踊れよ。お前、ディスコ好きなんだろう>と言って踊らせました。そのあとまた<信じてもらえるまでなんでもやります>と言わせ、一夫先輩がほかのこともさせました。それから<誰が好きか言え>と言わせ、ぼくの名前を言ったので<次郎(仮名)君、きてえ、と言え>と言い、そう言ったら<もっと色っぽく言え>と言いました』」。
「暴力と凌辱は徹底的だった。初めは『警察にチンコロ(通報)されたらヤバイ』と圧力をかけていたつもりだったのが、次第に暴力そのものを楽しむようになる。殴った顔が無残にはれ上がると『このまま家に帰すとバレてしまう』と恐れ、やがてにっちもさっちも行かなくなる。ライター用オイルで焼いた傷跡が化膿してひどく臭うようになり、性的な興味を失う。『こいつ、なんとかならないのか』と身勝手な被害者意識が生まれてきて。それがまた暴力を呼んだ」。
「彼らは、都合の悪いものをいっさい見ようとはしなかった。被害者は完全に厄介者になっている。いなくなってくれれば一番ありがたいのだが、家に帰せば自分たちの悪事が露顕する。帰さなければ憂鬱が増す。八方ふさがりで身動きもできない。そういう窮状には目を向けず、無意識のうちにこみあげるいらだちを、はてしない暴行で解放した。のたうち回る被害者を見ても、視野に入るのは、人の苦痛・悲嘆・恨みではなくて『面白い』ということだけだった」。
「判決文は次のようにのべている。『ドラム缶にコンクリート詰めの状態で発見された被害者の遺体の状況は、身長が166.2センチメートル、体重が44.6キログラム、腹部の皮下脂肪が約1センチメートルとなっている。監禁以前の体重約53キログラムに比べて、発見時の右体重は軽すぎること、平均的な女性の皮下脂肪の厚さに比べて3分の2程度しかなく、死亡時に高度の栄養失調状態にあったことが肯定されている。12月中旬ころからは、三雄(仮名)の兄がパンや牛乳、卵など、自宅にあった食べ物を与えるにすぎず、同月末ごろからは1日に牛乳を0.2リットル与える程度になり、前記の体重が減少したことや、脂肪層が脆弱となったのは、長期間の監禁中に満足に食べ物を与えられなかったことや、衰弱につれ食欲が減退したことに起因するものと言え、同女は(殺された)1月4日時点ですでに極端な栄養障害に陥っていたことが追認される。被告人らの捜査・公判段階でも供述等を総合すれば、12月下旬には、同女は自分の力で階下のトイレに行くのも不自由な状態になっており。1月4日早朝、被告人らから暴行を受ける直前の同女が、それ以前に受けた度重なる強度の暴行等により、顔面は頬が鼻の高さに並び、目が判別できないほどはれあがり、脚の部分などの多数か所にできた火傷が治る暇なく化膿して異臭を放ち、ぐったり仰臥していたという状態で、1月4日の屈辱的所業を外形的には唯々諾々と受け入れ、長時間にわたる各種暴行に対する抵抗・反応もほとんどしめさなかったことに照らせば、すでに全体症状は非常に悪化しており、長時間の監禁中、孤立無援の状態に置かれていじめ抜かれたことから、正常な気力を保持できず、当日はすでにある種の精神的錯乱の徴候を呈していたとも考えられ、いずれにしても、同日、暴行を受ける以前には、前記の極端な栄養障害とあいまって、極度の衰弱状態に陥っていたと見る』」。
どうしたら、こういう犯罪を防げるかを考えるべきなのだが、その前に、卑劣な事件を起こした少年たちへの怒りで、体の震えが止まりません。
「被害者がまさに被害者になるのは、この11月28日以降である。加わったのは、(少年)4人のほか、別の少年2人。一夫(仮名)の発案で、カゼ薬を覚醒剤ということにしてみんなで飲み、ラリったふりをよそおって襲いかかる。声がもれないようにふとんをかぶせ、次々に犯した。以後、わずかの間だが、被害者は脱出をはかる。12月初め、隙をうかがって家の外に出ようとして発見され、連れ戻された。110番に電話したが、これもすぐ発見され、電話を切られた。警察が『何かあったのですか』とかけ返してきた電話には一夫が出て、とっさの機転でごまかした。そのあとで、凄まじいリンチ」。
「そのとき、被害者はこんな状態に追い込まれていた。一夫がのべる。『家に帰って(警察に)訴えたら、オレたちは捕まってもオレたちの(ヤクザの)仲間が何十人もいる。そいつらがお前の家に火をつけて、家族をみな殺しにする。お前たちを必ず殺しに行くぞ、とおどかしていました。(被害者は)それを信じていたわけです。オレたちは、お前を狙っているヤクザから、お前を守ってやっているんだ、とも言いました』」。
「(被害者の)少女は、待っていた男たちの顔を見て、脱出の企図を捨てる。ここで逃げたら、怖いヤクザの仕返しが家族に及ぶ、と恐怖して動くに動けなかった」。
「このとき、被害者は脅迫にあって金縛りの状態だったが、まだ人格は保っていた。やがて、凄惨なリンチ、暴行が始まり、肉体の損傷とともに17歳の人格が崩壊する」。
「『(家に帰っても警察には言わないということについて)<信じてもらえるまでなんでもやります>と言ったので、一夫先輩が<じゃあ、お前、裸になって踊れよ。お前、ディスコ好きなんだろう>と言って踊らせました。そのあとまた<信じてもらえるまでなんでもやります>と言わせ、一夫先輩がほかのこともさせました。それから<誰が好きか言え>と言わせ、ぼくの名前を言ったので<次郎(仮名)君、きてえ、と言え>と言い、そう言ったら<もっと色っぽく言え>と言いました』」。
「暴力と凌辱は徹底的だった。初めは『警察にチンコロ(通報)されたらヤバイ』と圧力をかけていたつもりだったのが、次第に暴力そのものを楽しむようになる。殴った顔が無残にはれ上がると『このまま家に帰すとバレてしまう』と恐れ、やがてにっちもさっちも行かなくなる。ライター用オイルで焼いた傷跡が化膿してひどく臭うようになり、性的な興味を失う。『こいつ、なんとかならないのか』と身勝手な被害者意識が生まれてきて。それがまた暴力を呼んだ」。
「彼らは、都合の悪いものをいっさい見ようとはしなかった。被害者は完全に厄介者になっている。いなくなってくれれば一番ありがたいのだが、家に帰せば自分たちの悪事が露顕する。帰さなければ憂鬱が増す。八方ふさがりで身動きもできない。そういう窮状には目を向けず、無意識のうちにこみあげるいらだちを、はてしない暴行で解放した。のたうち回る被害者を見ても、視野に入るのは、人の苦痛・悲嘆・恨みではなくて『面白い』ということだけだった」。
「判決文は次のようにのべている。『ドラム缶にコンクリート詰めの状態で発見された被害者の遺体の状況は、身長が166.2センチメートル、体重が44.6キログラム、腹部の皮下脂肪が約1センチメートルとなっている。監禁以前の体重約53キログラムに比べて、発見時の右体重は軽すぎること、平均的な女性の皮下脂肪の厚さに比べて3分の2程度しかなく、死亡時に高度の栄養失調状態にあったことが肯定されている。12月中旬ころからは、三雄(仮名)の兄がパンや牛乳、卵など、自宅にあった食べ物を与えるにすぎず、同月末ごろからは1日に牛乳を0.2リットル与える程度になり、前記の体重が減少したことや、脂肪層が脆弱となったのは、長期間の監禁中に満足に食べ物を与えられなかったことや、衰弱につれ食欲が減退したことに起因するものと言え、同女は(殺された)1月4日時点ですでに極端な栄養障害に陥っていたことが追認される。被告人らの捜査・公判段階でも供述等を総合すれば、12月下旬には、同女は自分の力で階下のトイレに行くのも不自由な状態になっており。1月4日早朝、被告人らから暴行を受ける直前の同女が、それ以前に受けた度重なる強度の暴行等により、顔面は頬が鼻の高さに並び、目が判別できないほどはれあがり、脚の部分などの多数か所にできた火傷が治る暇なく化膿して異臭を放ち、ぐったり仰臥していたという状態で、1月4日の屈辱的所業を外形的には唯々諾々と受け入れ、長時間にわたる各種暴行に対する抵抗・反応もほとんどしめさなかったことに照らせば、すでに全体症状は非常に悪化しており、長時間の監禁中、孤立無援の状態に置かれていじめ抜かれたことから、正常な気力を保持できず、当日はすでにある種の精神的錯乱の徴候を呈していたとも考えられ、いずれにしても、同日、暴行を受ける以前には、前記の極端な栄養障害とあいまって、極度の衰弱状態に陥っていたと見る』」。
どうしたら、こういう犯罪を防げるかを考えるべきなのだが、その前に、卑劣な事件を起こした少年たちへの怒りで、体の震えが止まりません。
2014年4月17日に日本でレビュー済み
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ご遺族には申し訳ないのですが、事件を風化させない為にも皆に知って欲しい・・・。ご冥福をお祈りします。
2018年11月10日に日本でレビュー済み
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1989年、東京都足立区綾瀬で起きた女子高生コンクリート詰め殺人事件。その加害者たちについて迫ったルポ。事件内容はインターネットの凶悪事件をまとめたサイトで知っていましたが、加害者のひとりが出所後に殺人未遂で逮捕されていたという週刊誌報道があったので読みました。そのとき、彼らは何を感じていたのだろうかと。少年たちの生い立ちなり、境遇に同情はするが、共感はできなかった。少年たちの回想があまりにも身勝手で胸糞悪かった。
2021年1月28日に日本でレビュー済み
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好みによりますね。どう感じるかは。