「ある機関助士」を初めて見たのは1985年、中学生の時。今は無き神田の交通博物館で上映されていたのを偶然鑑賞しました。短編の映画でしたが当時の自分にも迫力が伝わっており、内容はかなり鮮明に焼き付きました。
それから15年余り(もう10年も前になります)、勉強や仕事に追われて忘れかけていましたが、店頭で見かけたとき(このDVD BOOKでなく、3巻に分かれたDVDの1巻目ですが・・)当時の記憶が蘇り、即買いしました。買った甲斐ありで何度も観返したものでした。今も貴重なコレクションの1枚となっています。
事実をありのままに記録したドキュメンタリー、ではなく、出演者・脚本は予め周到に用意された上で撮影に臨んだとのことです。でもその内容に偽りは感じません。安全と定時の運行に全力を費やす、というごく当たり前なことを述べているに過ぎないのですから。誇張された部分はあるかもしれませんが、強調すべき点を引き出してまとめるのが上手なので、記録だけでは見えない部分が自然に伝わって来るのだと思います。
三河島事故などの汚名を返上したい(水戸機関区で顔を洗うシーンで洗面台の横にある安全啓発のポスターに三河島事故の写真が出ています)という思惑も見え隠れするし、よく見ると撮影された列車は全て同じではない(客車の編成・使用されている車両が異なるシーンがある)、取手を過ぎた利根川の鉄橋上で煙草を吸うシーンがある・・・など突っ込みたくなる箇所も皆無ではありません。
でも、余計な粉飾無く、現場の熱意が伝わってくる映画はそうは無いと思います。
鮮明なカラーと音声で常磐線C62(副灯が取り付けられる前)みちのくを十分堪能できます。未見であれば買って損はありません。よほどのプレミア価格で無い限り、店頭で見かけたら即買いだと思います。
「雪にいどむ」も当時(1960年代前半)の新潟豪雪地帯の風景や除雪作業・除雪車両について鮮明に細かく紹介されています。雪に埋もれた風景を見たら新幹線や道路整備に尽力した田中角栄が地元で神様扱いされたのも無理無いな、と思いました。

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ある機関助士,雪にいどむ (宝島MOOK 昭和と国鉄が甦る! 鉄道映画名作DVD BOOK) ムック – 2006/3/1
付属資料:DVD-VIDEO(1枚)
- 本の長さ31ページ
- 言語日本語
- 出版社宝島社
- 発売日2006/3/1
- ISBN-104796651748
- ISBN-13978-4796651745
登録情報
- 出版社 : 宝島社 (2006/3/1)
- 発売日 : 2006/3/1
- 言語 : 日本語
- ムック : 31ページ
- ISBN-10 : 4796651748
- ISBN-13 : 978-4796651745
- Amazon 売れ筋ランキング: - 1,350,983位本 (本の売れ筋ランキングを見る)
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2006年3月10日に日本でレビュー済み
以前JICC(宝島社)からビデオで発売されたもののDVD版。題名は「ある機関助士」だが主役はやはりC62。
場所は昭和37年ごろの常磐線。水戸電化を間近にひかえ旅客機C62が最後の輝きを放っている。ダイヤどおり走るために遅れを回復しようと奮闘する人間味もいいが、イベントSL列車では到底味わえない生きた蒸気機関車C62の咆哮が圧巻。かつての函館本線シロクニ重連「ニセコ」のジェット音は今では伝説化されているが、この映像から流れる走行音もまさにジェット音。
そのほかにも当時の沿線風景など心をくすぐるものが多い。まだ見てない人がいたらぜひぜひ見るべし!絶対に後悔はしないはず。
場所は昭和37年ごろの常磐線。水戸電化を間近にひかえ旅客機C62が最後の輝きを放っている。ダイヤどおり走るために遅れを回復しようと奮闘する人間味もいいが、イベントSL列車では到底味わえない生きた蒸気機関車C62の咆哮が圧巻。かつての函館本線シロクニ重連「ニセコ」のジェット音は今では伝説化されているが、この映像から流れる走行音もまさにジェット音。
そのほかにも当時の沿線風景など心をくすぐるものが多い。まだ見てない人がいたらぜひぜひ見るべし!絶対に後悔はしないはず。