かつて、少年向けマンガ雑誌の巻頭口絵に「幻の秘密兵器”紫電改”ヘルキャットを撃破」みたいな記事が載っていたり、知る人ぞ知る秋田書店のジャガーバックスシリーズとかで、やっぱりその手の秘密兵器を紹介していて、当時の男の子は勝手な空想、というか妄想を膨らましていたんですけど、そういう趣のノスタルジーにあふれた本です。
さすがに「紫電改」を幻の秘密兵器扱いするほどイノセントではなくなりましたが、それでも技術情報に関しては最新の研究成果を「あえてオミット」することで、当時の男の子たちの「メルヘン｣を壊さないように配慮されています。
巻末の言葉とか見ると、これはもう確信犯なので、技術的なリアリティとか、野暮なことは言いっこなしで、メルヘン世界を楽しみたいところですね。
というわけで、あの「源田の剣」とかで「リアルな情報｣にうんざりしちゃった人には、ストレス解消のためにもお勧めします。
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