この『魔法少女育成計画、16人の日常』はまほいくシリーズの第一作『魔法少女育成計画』(通称:無印)の前日譚だったり、劇中には語られなかったエピソードだったりの詰め合わせのため、無印を読んでおくことが大前提の一冊になります。
なのでこれを購入する場合には無印と一緒に購入しないと話がよくわからないと思われます。
ですが、アニメで魔法少女育成計画を知った!という人は無印のシナリオの大体の流れは理解していると思うので、購入しなくても問題ないでしょう。
あと外伝をちょくちょく出しているまほいうシリーズですが、本作に登場するキャラクターは無印で登場したキャラクターのみなので、2~9巻は読んでなくても問題ないです。
さてさて本編についてですが、既に書いたように前日譚だったり無印の補足の話だったりと、それぞれのキャラクターに焦点を当てた話になっております。
(とはいえ補足の話は1話だけなので、ほぼ番外編といってもさわりないです。)
登場人物があっけなく退場していくことに定評のある魔法少女育成計画シリーズですが、無印における魔法少女16人が揃ってデスゲームが始まるまでの期間に何をしていたか?魔法少女になるまではどんなふうに過ごしていたのか?などといったエピソード、
まさしく16人の『日常』。
それらが収録された1冊です。
1話あたり大体25ページくらいの話が11個入っており、その中でも特に面白かったと思うのは
『女騎士の孤独な戦い ディレクターズカット版』
『トップスピード・オブ・トップスピード』
『魔法少女のお約束』
『偉大なるリーダーの苦悩』
『サークルの王子様』
の5つです。
姫を守る高潔な女騎士(男子中学生)の年頃の悩みに葛藤する姿だったり、魔女と忍者とロボットが音速を超えて最終的には塩臭くなったり、変身するものの宿命を語り合ったり、聖女さんが意外と俗物にまみれまくっていたりといった話です。
特に『偉大なるリーダーの苦悩』のエピソードを読むと、無印ではあっさり退場していった彼女のイメージがかなり変わると思います。
自分が生き残るためには誰かを犠牲にしなければならない。
自らを、あるいは誰かを守るためには戦い続けるしかない。
そんな極限状態におかれ、ゲームマスターすらも命を落とすという苛烈を極めた森の音楽家の最後の魔法少女試験では、誰もが生き残るために必死になって戦い、あるいは策を練り、あるいは信念を貫き、しかしほぼすべての魔法少女が志半ばで倒れるという悲惨な結末を迎えました。
強いものがいれば、弱いものもいる。
でも悪いものはいなかった。(カラミティ・メアリ?そんなやつは知らん。)
そして魔法少女である前に、皆一人の人間だった。
そう思える一冊だったと思います。
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魔法少女育成計画 16人の日常 (このライトノベルがすごい! 文庫) 文庫 – 2016/10/15
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購入オプションとあわせ買い
10月より始まるアニメ『魔法少女育成計画』に登場する16人の魔法少女たちが躍動するショートエピソード集!
彼女たちの平穏な日常や、ゲームが始まる前に起きていた事件、はたまた魔法少女になったきっかけなどなど、
作中では描かれなかったストーリーが満載!
アニメから『魔法少女育成計画』に入った人も安心して読める、16人の少女たちの魅力に迫る一冊です!
彼女たちの平穏な日常や、ゲームが始まる前に起きていた事件、はたまた魔法少女になったきっかけなどなど、
作中では描かれなかったストーリーが満載!
アニメから『魔法少女育成計画』に入った人も安心して読める、16人の少女たちの魅力に迫る一冊です!
- 本の長さ286ページ
- 言語日本語
- 出版社宝島社
- 発売日2016/10/15
- 寸法10.6 x 1.6 x 15.2 cm
- ISBN-104800263697
- ISBN-13978-4800263698
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商品の説明
著者について
遠藤 浅蜊 (えんどう あさり) プロフィール
1979年、新潟県生まれ。第2回『このライトノベルがすごい! 』大賞・栗山千明賞受賞作の『美少女を嫌いなこれだけの理由』にて2011年デビュー。代表作は「魔法少女育成計画」シリーズ(以上、宝島社)。
1979年、新潟県生まれ。第2回『このライトノベルがすごい! 』大賞・栗山千明賞受賞作の『美少女を嫌いなこれだけの理由』にて2011年デビュー。代表作は「魔法少女育成計画」シリーズ(以上、宝島社)。
登録情報
- 出版社 : 宝島社 (2016/10/15)
- 発売日 : 2016/10/15
- 言語 : 日本語
- 文庫 : 286ページ
- ISBN-10 : 4800263697
- ISBN-13 : 978-4800263698
- 寸法 : 10.6 x 1.6 x 15.2 cm
- Amazon 売れ筋ランキング: - 481,519位本 (本の売れ筋ランキングを見る)
- - 67位このライトノベルがすごい!文庫
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- カスタマーレビュー:
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2016年12月14日に日本でレビュー済み
Amazonで購入
2020年12月1日に日本でレビュー済み
「魔法少女育成計画」シリーズの短編集第3作。本編第1作(通称・無印)のアニメ化に合わせて発売したこともあってか、今作に登場する魔法少女は全てアニメ版、つまり無印に登場するものに絞られています。
無論、「無印の魔法少女」に絞ってあるとはいえ、その時点でキャラクター数は10を超えており、それゆえに様々な角度から描かれたストーリーで読者を楽しませてくれます。「女騎士の孤独な戦い」ではシリアスなタイトルに反して、ラ・ピュセルが他の魔法少女の煽情的な風貌に対してよこしまな想像を繰り広げるさまがコミカルに描かれていますし、「偉大なるリーダーの苦悩」では早苗(ルーラの変身前)が手下の魔法少女達の存在を必死に隠そうする描写が印象的。「サークルの王子様」では奈々(シスターナナの変身前)と雫(ウィンタープリズンの変身前)の「出逢い」が丁寧に書かれていますし、「アニメ化の条件」では様々な魔法少女の「不健全」なさまが次々と描写されていく点がこれまたどことなくコミカルに感じられます。これまでの短編集と比べて、一つ一つの物語が「際立って」いるように感じられ、色々と興味深く読むことができました。
もちろん、本編と比べてのキャラクター性に「ブレ」のようなものは見られず、しっかりと「魔法少女育成計画」シリーズの一部として機能しながらも、殺伐とした本編やアニメ版とは一味違ったエピソードを堪能できる本作。無印やアニメ版が好きな方で、コミカルな描写に抵抗の無い方にお勧めできる一冊となっています。
無論、「無印の魔法少女」に絞ってあるとはいえ、その時点でキャラクター数は10を超えており、それゆえに様々な角度から描かれたストーリーで読者を楽しませてくれます。「女騎士の孤独な戦い」ではシリアスなタイトルに反して、ラ・ピュセルが他の魔法少女の煽情的な風貌に対してよこしまな想像を繰り広げるさまがコミカルに描かれていますし、「偉大なるリーダーの苦悩」では早苗(ルーラの変身前)が手下の魔法少女達の存在を必死に隠そうする描写が印象的。「サークルの王子様」では奈々(シスターナナの変身前)と雫(ウィンタープリズンの変身前)の「出逢い」が丁寧に書かれていますし、「アニメ化の条件」では様々な魔法少女の「不健全」なさまが次々と描写されていく点がこれまたどことなくコミカルに感じられます。これまでの短編集と比べて、一つ一つの物語が「際立って」いるように感じられ、色々と興味深く読むことができました。
もちろん、本編と比べてのキャラクター性に「ブレ」のようなものは見られず、しっかりと「魔法少女育成計画」シリーズの一部として機能しながらも、殺伐とした本編やアニメ版とは一味違ったエピソードを堪能できる本作。無印やアニメ版が好きな方で、コミカルな描写に抵抗の無い方にお勧めできる一冊となっています。
2016年11月20日に日本でレビュー済み
アニメの補完的な役割が強い本書ですが、過去の話とかぶる話はまったくなく(ディレクターズ・カット版はありますが)
原作ファンにもおすすめの一冊となっています。
ネタバレメーターもついているのでアニメのお供にも必須ですし、ネタバレを防ぐこともできます!
とくに原作の無印のキャラを深く掘り下げているので、原作の補完にもとても良いです。
できればrestartなどの日常もだしていただけるといいと思います。
原作ファンにもおすすめの一冊となっています。
ネタバレメーターもついているのでアニメのお供にも必須ですし、ネタバレを防ぐこともできます!
とくに原作の無印のキャラを深く掘り下げているので、原作の補完にもとても良いです。
できればrestartなどの日常もだしていただけるといいと思います。