日本全国で千五百社を超えると言われる、いわゆる「火迺要慎」の愛宕信仰。
その総本宮は京都の嵐山のさらに奥、愛宕山の山頂にある愛宕神社だ。
本書は京都市内に数多く残る愛宕神社へ繋がる道や案内の石碑、
また愛宕信仰の歴史的由来を丹念に調査し明らかにすることで、
愛宕信仰が過去を生きた人々にどのような影響があったか。
また、現在を生きる我々にどのような影響があるかを書いている。
今でこそ火を直接扱わずに食材を熱して調理できる時代になったけれど、
火を扱うことで得られる多大な素晴らしさ(メリット)と
同じだけの破壊的な怖さ(デメリット)もしっかりと書かれている。
よくぞここまで調査したと感心するし、過去を生きた人々の火に対する想いが
古書や資料に残された内容と量に現れていると思う。
ちなみに私は愛宕神社を100回以上訪れた。つまり愛宕山を100回以上登った。
愛宕山の千日詣は3回行ったし、知人友人や職場の先輩を連れて登ったこともある。
ルートも登山下山含めて10ルートくらい挑戦した。
いずれも大変思い出深い登山で、神社への参拝は心が清らかになった。
きっと過去を生きた人々も不便は多かっただろうけど、同じような気持ちになったのだと思うし、
未来を生きる人々も技術や生活環境が進化しても、気持ちは大きく変わらないと思う。
みなさん、くれぐれも「火迺要慎」を忘れずに。

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京都愛宕山と火伏せの祈り 単行本 – 2006/3/1
八木 透
(編集)
- 本の長さ259ページ
- 言語日本語
- 出版社昭和堂
- 発売日2006/3/1
- ISBN-104812205387
- ISBN-13978-4812205389
登録情報
- 出版社 : 昭和堂 (2006/3/1)
- 発売日 : 2006/3/1
- 言語 : 日本語
- 単行本 : 259ページ
- ISBN-10 : 4812205387
- ISBN-13 : 978-4812205389
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