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エキストラバージンの嘘と真実 スキャンダルにまみれたオリーブオイルの世界 単行本 – 2012/11/22
健康・美容にいい油として注目され、欧米だけでなく日本の食卓にも浸透しているオリーブオイル。ところが、このオリーブオイルの品質が危機に瀕しています。オリーブオイルの最高グレードである「エキストラバージン」の名が冠されていながら、中身は精製オイルやオリーブ以外の原料からつくった安いオイルが混ぜ込まれているケースが相次いで発覚。安い偽装オリーブオイルの市場流入は、消費者を欺くだけでなく、市場価格の下落を引き起こし、高品質なオリーブオイルを生産する事業者は存続が危ぶまれる状況に陥っています。
「エキストラバージン」はなぜ地に堕ちたのか?偽装オイルが横行する背景には、EUの農業保護政策の弊害、食品の品質を監督する政府と業界の癒着、マフィアの暗躍、植物油の精製加工技術の進歩、弱腰の食品行政など、さまざまな要素が複雑に絡み合っています。さらに、エキストラバージン・オリーブオイルの味に対する誤解も大きな問題です。本物のエキストラバージンオイルからは「オリーブの果実風味」「苦み」「辛み」の3つが感じられますが、「苦み」や「辛み」を「質の悪さ」と勘違いしてとらえている消費者がたくさんいます。それどころか、イタリアンの一流シェフでさえも本物のエキストラバージンオイルの味を理解していない人が少なくありません。本書では、エキストラバージン・オリーブオイルが置かれている危機的な状況がなぜ起きているのか、歴史、文化、宗教、政治などから多面的に紐解き、丁寧に解き明かします。
オリーブオイルの現在・過去・未来がすべてわかる筆者はスキャンダルにまみれたオリーブオイル業界の実態を赤裸々に描く一方、「エキストラバージン」の復権を目指すオリーブ生産者、化学者、料理人たちの活動にも注目し、業界全体が目指すべき方向性を提示します。紀元前5000年から今に至るまで、人々の生活、宗教、政治、戦争と深く関わり続けてきたオリーブオイルのことを深く知れば知るほど、おいしさ、健康効果などの魅力を存分に楽しめるようになります。オリーブオイルのユーザーはもちろん、食に関心のあるすべて人たち必読の内容です。
- 本の長さ408ページ
- 言語日本語
- 出版社日経BP
- 発売日2012/11/22
- 寸法18.8 x 2.7 x 13 cm
- ISBN-10482224928X
- ISBN-13978-4822249281
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商品の説明
著者について
トム・ミューラー
イタリアを拠点に活動する作家、ジャーナリスト。オックスフォード大学、ハーバード大学卒。金融機関に勤務後、執筆業に専念。「ニューヨーカー」「ナショナル・ジオグラフィック」「ニューヨークタイムズ・マガジン」などを中心に取材・執筆活動をする。「ベスト・アメリカン・サイエンス・ライティング」と「ベスト・アメリカン・トラベル・ライティング」に選出。妻、3人の子どもたちと、イタリア・リグーリア州の小さな村に在住。
実川元子
翻訳家、ライター。上智大学外国語学部仏語科卒。衣食住に関わるテーマで執筆、翻訳を手がける。主訳書にアン・アリスン著『菊とポケモン』(新潮社)、ダナ・トーマス著『堕落する高級ブランド』(講談社)、スティーヴ・ブルームフィールド著『サッカーと独裁者』(白水社)ほか多数。主著書に『ファッション・デザイナー、ココ・シャネル』(理論社)、『受けてみたフィンランドの教育』(共著、文藝春秋)ほか。
登録情報
- 出版社 : 日経BP (2012/11/22)
- 発売日 : 2012/11/22
- 言語 : 日本語
- 単行本 : 408ページ
- ISBN-10 : 482224928X
- ISBN-13 : 978-4822249281
- 寸法 : 18.8 x 2.7 x 13 cm
- Amazon 売れ筋ランキング: - 288,852位本 (本の売れ筋ランキングを見る)
- - 557位イタリアの料理
- カスタマーレビュー:
-
トップレビュー
上位レビュー、対象国: 日本
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この本(エキストラバージンの嘘と真実 スキャンダルにまみれたオリーブオイルの世界)は必読です!!!。 すべての人に。
以前ソムリエ先生もおっしゃっていたのですが、本当のエキストラバージンオイルはすごく少なくて本物は随分とお高い。ほとんどがまあ、一部エキストラだったりして残りはサラダ油だったり、色つけしたりなどの製品であるとおっしゃっていましたが、この本はまさにそのような実態について書いています。
オリーブオイルのテイステイング自体は非常にワインと似ており、歴史、産地の分布、はワインととてもよく似ています。ワインも偽造が相次いで苦労されている生産者さんもいるのですが、それよりもひどいオリーブオイルの現状が語られています。
ワインに興味がある方で、パンにはバターではなくオリーブオイルをつける派の方は必読です。
イラストがないので、カタカナばかりの外国語が結構苦痛だったのが玉に傷。しかし、1か月横において少しずつ読む楽しみも味わいました。
ジャーナリズムという観点からももう少し分かりやすい記述であってほしかった。
ほかの多くの油と違うのは、実から絞っただけの
「ジュース」であること。
だから、ピュアで無添加の
オリーブオイルは
瓶詰めされた瞬間から劣化し始め、
2カ月で風味がだいなしになる。
オリーブの実をしぼっただけのオイルは、
世界基準では、品質のいい順に
「エクストラバージンオリーブオイル」「バージンオリーブオイル」「オリーブオイルランパンテ」に分けられる。
一方「ピュア」と呼ばれるものは、しぼっただけのオイルを精製し、
香りや味のない「油」の状態にしたもの。
あるいは、それと「エクストラバージンオリーブオイル」や「バージンオリーブオイル」をブレンドしたもの。
ブレンドの比率に決まりはない。
精製したオリーブオイルは、香りや味わいは除かれているけれども
油としての成分(オレイン酸などの脂肪酸)は変わらない。
この基礎知識を知るだけでも、
日本にいてホンモノの
エキストラバージンオイルにありつくには
しぼりたて直送の空輸便でも待ち受けるしかないことがわかる。
いや、それでもすでに劣化しているから
こだわるなら、イタリアの産地に足を運ばないと味わえない。
ところが産地からして、大量のまがいものがはびこっている。
なのに、世界中のスーパーやコンビニの棚に
数百円の「エキストラバージンオリーブオイル」があふれている怪。
レッテルに弱い人類のさがに、苦笑した。
ストアなどで普通に販売されている安価なエキストラバージンオイルと明記されたオリーブオイルは偽装食品だというのです!!
本書の冒頭はオリーブオイルのプロフェッショナルにより、オイルのテイスティングする官能評価試験のシーンから始まります。
一連のテイスティングを終えた後にスーパーマーケットで購入したオリーブオイルを試します。
すると皆の評価は…
"猫のションベンでうがいするみたいだ!"、"燃料用オイルだ!"、"カビ臭いがする!"等々…散々な評価です。
本物のピュアオイルは高価であり、スーパーで安売りされることは絶対になく、
瓶詰めをされた瞬間から品質の劣化が始まり、香りはもっても2ヶ月が限界とのことです。
我が家のオリーブオイルをみると賞味期限は来年の末まであり、価格は1リットルで980円…
本書に従うと偽物になります。
つまり、これまで"オーリブオイル"と思って有り難がっていた物は"燃料用オイル&猫のションベンと同じ味!"だったのでしょうか???
本書ではオリーブオイルの歴史から生産地や製法まで細かに書かれています。
そして、なぜ偽装オリーブオイルが大量に出回っているのか?
偽装オイルの正体は大豆油と着色料であるの…ということまで事細かに書かれています。
分厚い本ですが各章とも小説風に書かれているので読んでいて疲れません。(楽しく読めます。)
一通り読み…ショックでした。
イタリアで量産された偽装オイルがアメリカに輸入され…”毒でなければ売って良し!”ということで販売されまくっているとのこと…。
イタリア産とのラベルが貼ってあってもなんの信憑性もないとのこと…。
唯一の救いは最後に"良いオイルの選び方"と"どこで買ったら良いのか"のアドバイスがあったことです。
私は未だに"本当のオリーブオイル"を味わったことがないのでしょう。
早速、本書を頼りに"真のオリーブオイル"を味わいたいと思います。
ずれていました。
内容もちょっとわかりにくかった。