無料のKindleアプリをダウンロードして、スマートフォン、タブレット、またはコンピューターで今すぐKindle本を読むことができます。Kindleデバイスは必要ありません。
ウェブ版Kindleなら、お使いのブラウザですぐにお読みいただけます。
携帯電話のカメラを使用する - 以下のコードをスキャンし、Kindleアプリをダウンロードしてください。
超ひも理論への招待 単行本 – 2008/6/19
夏梅 誠
(著)
万物の理論と言われる「超ひも理論」の読み物。光の偏光のように身近な観察や、「電球ではなぜ日焼けしないのか」といった素朴な疑問からスタートして、超ひも理論の基礎にある物理的な考え方をわかりやすく伝える。「端をもつひもが電磁気力を表し、ループ状のひもが重力を表すと考えるのはどうしてなのか」、「なぜ高次元の空間を考える必要があるのか」、「量子力学と一般相対性理論を一緒にしようとすると何が起こるのか」、「最小の長さというものがあるのか」、といった一般の読者が持つ疑問にていねいに答えている。またひもの振動エネルギーを表す数式は、正の整数を全部足しているのに答えは有限でしかもマイナスになるという。この不思議な計算の仕方も紹介している。最先端のトピックとして、超ひも理論の新しい双対性である「ホログラフィック理論」を紹介している。ホログラフィック理論によれば、5次元時空のブラックホールと4次元時空のゲージ理論は同等である。すなわち、ブラックホールを使ってゲージ理論を研究したり、ゲージ理論を使ってブラックホールを研究できるという。
- 本の長さ284ページ
- 言語日本語
- 出版社日経BP
- 発売日2008/6/19
- ISBN-104822283291
- ISBN-13978-4822283292
この商品をチェックした人はこんな商品もチェックしています
ページ 1 以下のうち 1 最初から観るページ 1 以下のうち 1
登録情報
- 出版社 : 日経BP (2008/6/19)
- 発売日 : 2008/6/19
- 言語 : 日本語
- 単行本 : 284ページ
- ISBN-10 : 4822283291
- ISBN-13 : 978-4822283292
- Amazon 売れ筋ランキング: - 1,009,755位本 (本の売れ筋ランキングを見る)
- - 1,340位物理学一般関連書籍
- カスタマーレビュー:
著者について
著者をフォローして、新作のアップデートや改善されたおすすめを入手してください。
著者の本をもっと発見したり、よく似た著者を見つけたり、著者のブログを読んだりしましょう
-
トップレビュー
上位レビュー、対象国: 日本
レビューのフィルタリング中に問題が発生しました。後でもう一度試してください。
2014年7月21日に日本でレビュー済み
Amazonで購入
現実と未知! ヒトは知りたくて知りたくて、分析するのですが、分析しても答えは果てしなく遠いということが解り、今現時点で分野を超えて統合して、抽象度を少しずつ上げていくものだと思います。私は物理が苦手だったので、この本を深く理解するには頭が悪くて難しいのですが、所々に物理学者等の環境や思いについての紹介があり、ヒトの生き様を垣間見ながら法則や理論が出来上がっていく様を想像できて楽しかったです。
2011年5月1日に日本でレビュー済み
Amazonで厳しい評価がされていることを知りつつも読みました。
まず対象とする読者層が分かりません。
「招待」との書名ですが、全くの初学者では理解できない記述が多くあります。
素粒子の説明を飛ばして、偏光(2章)や重力(3章)の説明から入るので
ほかの超ひも理論の著書と比べてもクセがあります。
素粒子とゲージ理論と対象性の破れと超ひも理論の基本的な知識があれば、
異なった角度からの解説を読む面白さがあるかもしれません。
部分的には初学者向けの丁寧な記述もあり、個人的な体験談や有名な学者の
エピソードにもかなりの分量が割り当てられています。
生物と無生物のあいだ (講談社現代新書) のように理論とエピソードの
同時進行で読者の受けを狙った構成になっていますが、上手くいかなかった
感がします。他の方が述べる「散漫な印象」というのは、このことを述べている
と思います。
「後で(○章で)説明する」という記述が頻繁にありますが、全体的に
こんな簡単な説明では良く分からない、という短い説明が多いです。
難しい理論は、「この本では説明できない」の一言で終わっています。
なので、読む前と比べて理解が進んだという実感はありません。
「これで分かれば苦労しない」という評もその通りだと思います。
世界的に有名な著書に比べると、面白さに書ける面は否定できませんが
著明な本では理論をうまく比喩的に説明しているため、比喩を理論そのものと
誤解しがちな部分を、正直に説明困難と述べている面もあるとは思います。
まず対象とする読者層が分かりません。
「招待」との書名ですが、全くの初学者では理解できない記述が多くあります。
素粒子の説明を飛ばして、偏光(2章)や重力(3章)の説明から入るので
ほかの超ひも理論の著書と比べてもクセがあります。
素粒子とゲージ理論と対象性の破れと超ひも理論の基本的な知識があれば、
異なった角度からの解説を読む面白さがあるかもしれません。
部分的には初学者向けの丁寧な記述もあり、個人的な体験談や有名な学者の
エピソードにもかなりの分量が割り当てられています。
生物と無生物のあいだ (講談社現代新書) のように理論とエピソードの
同時進行で読者の受けを狙った構成になっていますが、上手くいかなかった
感がします。他の方が述べる「散漫な印象」というのは、このことを述べている
と思います。
「後で(○章で)説明する」という記述が頻繁にありますが、全体的に
こんな簡単な説明では良く分からない、という短い説明が多いです。
難しい理論は、「この本では説明できない」の一言で終わっています。
なので、読む前と比べて理解が進んだという実感はありません。
「これで分かれば苦労しない」という評もその通りだと思います。
世界的に有名な著書に比べると、面白さに書ける面は否定できませんが
著明な本では理論をうまく比喩的に説明しているため、比喩を理論そのものと
誤解しがちな部分を、正直に説明困難と述べている面もあるとは思います。
2008年7月24日に日本でレビュー済み
確かにずいぶん理論の筋道が見えてきたことは間違いなくて「あー、なーるほどー」と溜飲を下げるというのか、そういう気持ちになった叙述も多々あり、これまで抱いていた「抽象数学のフランケンシュタイン」的なストリング理論のイメージがぐっと物理的な肉感(?)をもってきた感じがします。次元のコンパクト化の考え方はご都合主義的なものではないんだなと納得できたし、異なるストリング理論がひとつの理論の異なった側面をあらわしているとする「双対性」の考え方の説明も、「数学的」という印象は同じですが、発想にはどこか理論物理学の偉大なる伝統に通ずる感性があるようにも思えて。
ただしかし、やはりやるなら徹底してもらいたかったかも。結局説明をはしょったり断念したと著者が述べる箇所は少なくなく「それじゃ意味ねーだろ」と。しのぎを削る厳しい専門研究のわずかな合間にこういう素晴らしい著作をものしていただいただけでも感謝すべきなんでしょうがね。しかし一応売り物なんですから、買い手の期待をあまりそこかしこで裏切らないほうがいいと思います。啓蒙するのにも厳しい「研究」が必要だということでしょうか。
それにしても、ストリング理論は量子力学の不確定性原理に依拠はしても当の原理を説明はしてくれないんですねー。究極理論たるものミクロの不確定性の意味を説明するものだと思いこんでいたところがあったもので。なるほど量子力学の不思議とは科学に突きつけられた謎なのではなくて科学がそこから出発すべき自然の根底的事実だということなんですね。そう考えると、科学的な意味での「解明」と自然を前にした人間の欲する「理解」とはどういう関係にあることになるんでしょうか・・・そんな思いにもふけってしまいました。
ただしかし、やはりやるなら徹底してもらいたかったかも。結局説明をはしょったり断念したと著者が述べる箇所は少なくなく「それじゃ意味ねーだろ」と。しのぎを削る厳しい専門研究のわずかな合間にこういう素晴らしい著作をものしていただいただけでも感謝すべきなんでしょうがね。しかし一応売り物なんですから、買い手の期待をあまりそこかしこで裏切らないほうがいいと思います。啓蒙するのにも厳しい「研究」が必要だということでしょうか。
それにしても、ストリング理論は量子力学の不確定性原理に依拠はしても当の原理を説明はしてくれないんですねー。究極理論たるものミクロの不確定性の意味を説明するものだと思いこんでいたところがあったもので。なるほど量子力学の不思議とは科学に突きつけられた謎なのではなくて科学がそこから出発すべき自然の根底的事実だということなんですね。そう考えると、科学的な意味での「解明」と自然を前にした人間の欲する「理解」とはどういう関係にあることになるんでしょうか・・・そんな思いにもふけってしまいました。
2009年11月22日に日本でレビュー済み
前書きに「理論をきちんと説明する」旨が書かれていたので期待して読み始めたものの、天下り的な記述が散見される。超ひも理論自体が未成熟なのである程度は仕方ないと思うが、もっと体系的な書き方があったと思う。
偏光の説明のためにかなりのページ数を割いているが、この手の啓蒙書を手に取る読者なら、その程度説明は不要なはず。そのページ数の分、理論の説明をきちんとして欲しかった。
超ひも理論に親しみを与えるためという意図で、第一線で活躍する物理学者のエピソードがいくつも挿入されている。彼らとの親交がある本書の著者ならではのこととは思うが、それらのエピソードは本書の執筆意図とは本質的に関係がなく、かえってちぐはぐな印象を与える。
理論をきちんと説明する本と物理学者のエピソードの本と、二冊に分けた方が良かったのではないか。
偏光の説明のためにかなりのページ数を割いているが、この手の啓蒙書を手に取る読者なら、その程度説明は不要なはず。そのページ数の分、理論の説明をきちんとして欲しかった。
超ひも理論に親しみを与えるためという意図で、第一線で活躍する物理学者のエピソードがいくつも挿入されている。彼らとの親交がある本書の著者ならではのこととは思うが、それらのエピソードは本書の執筆意図とは本質的に関係がなく、かえってちぐはぐな印象を与える。
理論をきちんと説明する本と物理学者のエピソードの本と、二冊に分けた方が良かったのではないか。
2010年8月22日に日本でレビュー済み
最近、このてあいの本が目に付くが、どうも、雑学愛好者向けに思えてなりません。物理ってそんなに簡単なものでしたっけ?概略はわかっても「だから、なんなの?」と言う思いしかのこりませんでした。最新の理論がこの程度で理解などできるわけもなく、かえって誤解を読み手に与えるだけのような気がします。鉛筆舐め、何枚も計算用紙を使い、書いてあることを雑巾を絞るように脳みそを使って疑いぬくことによって力がついていくもの。肩透かしを食らわせるような本には飛び付きたくないですね。あくまでも個人的意見ですが。