10年前の松井さんとたけしさんふたりの対談集。
松井さんの大リーグ一年目が終わった後の企画ですね。
ふたりともいまだに“繊細な野球少年”という共通点があることがわかった。
それだけで収穫の一冊。
たけしさんは、野球選手への敬意が半端ではありません。
その照れ隠しもあって、対談序盤は“反動”で、はしゃぎすきなのが、かわいい。
松井さんは聴き上手な人だとわかる。
これも収穫。
たけしさんが「訊ねる役」かと思いきや、松井さんもたけしさんから話を引き出すのが巧い。
聴き上手ではないと、こういう応答はできないのね。
それがわかって何だか嬉しい。
決して受身にならない姿勢が、訊く姿勢に直結していますよ。
大した人です。
ですから、きちんと「対話」になる。
たけしさんは、野球をよく理解している人だと気づかされ、これも驚くほど。
ふたりとも、とっても繊細な感性の持ち主だとわかる対談。
双方向のやりとりだからこそ、人柄の本質が見える。
そういう意味としても貴重な一冊です。
たけしさんの細やかな一面は、小説によく表れています。
映画は、映像だからもっと「説明」を省きます。
その結果が台詞の少なさにつながっているだけ。
それは、実は、観客や読み手をとっても信頼しているのです。
その覚悟がないとできないと思える表現だ、っていつもたけしさんにふれると感じます。
大した芸術家ですよ。

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『野球小僧』 ビートたけし×松井秀喜 単行本 – 2004/8/24
日本を代表するメジャーリーガー・松井秀喜と、大の野球ファ
ン・ビートたけしの超豪華な顔合わせが実現!野球の魅力はもちろん、少年時代
の思い出から人生論や愛についてまで語り合った極上の対談集!!
ン・ビートたけしの超豪華な顔合わせが実現!野球の魅力はもちろん、少年時代
の思い出から人生論や愛についてまで語り合った極上の対談集!!
● 野球小僧、あの日の思い出
● 選手であれ、ファンであれ、メジャーには憧れる
● 松井秀喜のバッティングとは?
● イチローさんは天才、松井さんは秀才
● 野球小僧、これからの夢
- 本の長さ147ページ
- 言語日本語
- 出版社ぴあ
- 発売日2004/8/24
- ISBN-10483560959X
- ISBN-13978-4835609591
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登録情報
- 出版社 : ぴあ (2004/8/24)
- 発売日 : 2004/8/24
- 言語 : 日本語
- 単行本 : 147ページ
- ISBN-10 : 483560959X
- ISBN-13 : 978-4835609591
- Amazon 売れ筋ランキング: - 700,178位本 (本の売れ筋ランキングを見る)
- カスタマーレビュー:
著者について
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1947(昭和22)年、東京・足立区生れ。浅草フランス座で芸人修業中に知り合ったきよしと漫才コンビ「ツービート」を結成、漫才ブームで一躍人気者と なる。その後もソロとして、テレビやラジオの出演、映画や出版の世界などで国民的な活躍を続けている。映画監督・北野武としても世界的な名声を博 す。’97(平成9)年には「HANA‐BI」でベネチア国際映画祭グランプリを受賞(「BOOK著者紹介情報」より:本データは『たけしの最新科学教室』(ISBN-10:410122532X)が刊行された当時に掲載されていたものです)
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トップレビュー
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2017年12月4日に日本でレビュー済み
たけしが子供の頃の野球の話を聞くのは面白いが、それだけ。
対談相手は松井でなくても良かった。
対談相手は松井でなくても良かった。
2004年10月9日に日本でレビュー済み
Amazonで購入
松井ってかしこいなーと感じました。ビートたけしからいろんな話を引き出していると思います。テレビのインタビューでも嫌な顔1つせず、答える松井の本質が見えたような気がします。「野球小僧」のタイトルどおり、ビートたけしの野球好きがすごく、伝わってきました。メジャーの選手のこともよくしっていることにはびっくりしました。あっさりと読みやすい本です。
2004年8月31日に日本でレビュー済み
ビートたけしは、野球が・野球しか娯楽がなかった時代に少年時代を
過ごした人。一方、松井秀喜は、野球じゃなくても良かった時代に野
球に魅せられて中学校時代からその大器を嘱望されてきた人。
今は別の領域で頂点に立つ二人ですが、たけしは子供のように松井を
、また松井はたけしに幼少の頃の憧れのタケちゃんマンを浮かべ、こ
の対談を楽しく、そしてとても真摯に話しています。
松井とたけしの二人に共通する事を一つ見つけました。それは、二人
とも決して心には出さないけれども「相手を思いやる気持ちが常人の
何十倍も優れていること」です。この対談集を読んで益々確信しまし
た。蛇足ですが、たけしが、「松井さん」と「さん付け」で呼ぶ気持
ちは非常に理解出来て嬉しく思いました。
過ごした人。一方、松井秀喜は、野球じゃなくても良かった時代に野
球に魅せられて中学校時代からその大器を嘱望されてきた人。
今は別の領域で頂点に立つ二人ですが、たけしは子供のように松井を
、また松井はたけしに幼少の頃の憧れのタケちゃんマンを浮かべ、こ
の対談を楽しく、そしてとても真摯に話しています。
松井とたけしの二人に共通する事を一つ見つけました。それは、二人
とも決して心には出さないけれども「相手を思いやる気持ちが常人の
何十倍も優れていること」です。この対談集を読んで益々確信しまし
た。蛇足ですが、たけしが、「松井さん」と「さん付け」で呼ぶ気持
ちは非常に理解出来て嬉しく思いました。