童門冬二氏が1985年に出したものの文庫版である。
もう10年ほど前に一度読んでいたのだが、本棚の奥の方から出てきたのでもう一度最初から目を通した。
日本の戦国時代から江戸時代初期にかけての歴史ダイジェストとしても読める。
「へぇ~」と言うこともお結構書いている。
それらの逸話の中から著者が最後に名将(リーダ)として必要なことをあとがきにまとめている。
ちょっと引用する。
『...こういう一連の行為の底には、互いに「当事者能力」の鋭い問いあいがあったと思っている。
互いにというのは、「部下は主人の責務」を問い「主人は部下の責務」を問うたということである。』
さらに
『まず、主人の責務とは、次の三つである。
一、何より部下を食わせること(部下とその家族の生活を保障すること。それも豊かに)。
二、そのために活発に事業を行うこと。
三、その事業は、何でもいいということでなく、必ず社会性があること。』
上記を言い換えて、以下のようにも書いている。
『管理者側の責務とは、いうまでもなく、次のようなことだ。
・部下の生活保障の努力
・社会的仕事の推進
・その整合
「部下の責務」というのは、この三つの目的に対する「協力」のことである。』
上記を実行するにあたっては、それぞれをブレークダウンし、考えなければならないこと・実行しなければならないことが山ほどある。
#って、どこかで同じようなことを書いたような気が(^^;
#成長していないなぁ。

無料のKindleアプリをダウンロードして、スマートフォン、タブレット、またはコンピューターで今すぐKindle本を読むことができます。Kindleデバイスは必要ありません。
ウェブ版Kindleなら、お使いのブラウザですぐにお読みいただけます。
携帯電話のカメラを使用する - 以下のコードをスキャンし、Kindleアプリをダウンロードしてください。
名将に学ぶ人間学 (知的生きかた文庫 と 2-13) 文庫 – 2001/6/1
童門 冬二
(著)
- 本の長さ285ページ
- 言語日本語
- 出版社三笠書房
- 発売日2001/6/1
- ISBN-104837971857
- ISBN-13978-4837971856
著者について
著者をフォローして、新作のアップデートや改善されたおすすめを入手してください。

童門冬二(どうもん・ふゆじ)
作家、本名・太田久行。1927年、東京に生まれる。
第43回芥川賞候補。目黒区役所係員を振り出しに、都立大学事務長、都広報室課長、広報室長、企画調整局長、政策室長を歴任。1979年退職。
在職中に累積した人間管理と組織の実学を歴史の中に再確認し、小説、ノンフィクションの分野に新境地を拓く。
著書に『男の器量』『名将に学ぶ人間学』『日本の歴史どうしても知っておきたい名場面80』『坂(※)本竜馬「自分」を大きくする法』(以上三笠書房刊、※印《知的生きかた文庫》)、『小説上杉鷹山』ほか多数ある。
カスタマーレビュー
星5つ中4つ
5つのうち4つ
2グローバルレーティング
評価はどのように計算されますか?
全体的な星の評価と星ごとの割合の内訳を計算するために、単純な平均は使用されません。その代わり、レビューの日時がどれだけ新しいかや、レビューアーがAmazonで商品を購入したかどうかなどが考慮されます。また、レビューを分析して信頼性が検証されます。
-
トップレビュー
上位レビュー、対象国: 日本
レビューのフィルタリング中に問題が発生しました。後でもう一度試してください。
2006年10月22日に日本でレビュー済み
「あなたは私の描く管理者イメージとかなり差があります。」
と部下から言われ、「他人へのイメージは、おまえだけが持っているのではない。私のほうにもある。」と切り返すエピソードが特に印象的でした。
上司、部下の関係にかかわらず、相手に期待するイメージ像は相手から見ると自分にもあり、お互い様なんだと思います。要するに、誰かに何かを期待する(求める)のは全く勝手なことだけど、期待通りかどうかというのも全く勝手なことに過ぎないということなのだと思います。
と部下から言われ、「他人へのイメージは、おまえだけが持っているのではない。私のほうにもある。」と切り返すエピソードが特に印象的でした。
上司、部下の関係にかかわらず、相手に期待するイメージ像は相手から見ると自分にもあり、お互い様なんだと思います。要するに、誰かに何かを期待する(求める)のは全く勝手なことだけど、期待通りかどうかというのも全く勝手なことに過ぎないということなのだと思います。