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武士マニュアル (メディアファクトリー新書) 新書 – 2012/4/27
氏家幹人
(著)
恋愛を強く戒めた剣豪の教えから人間関係のさばき方、「就職」時の心得、切腹の介錯人を命じられた際の対応まで……。戦国時代から幕末にかけて武士のあいだで伝えられた数々の「武士心得」を、近世史料の第一人者が縦横に読み解いた。独立心、克己心、誠を尽くすなど、多くの教えが現代人の心にも1本の筋を通してくれるはずだ。
- 本の長さ204ページ
- 言語日本語
- 出版社メディアファクトリー
- 発売日2012/4/27
- ISBN-104840145679
- ISBN-13978-4840145671
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商品の説明
著者について
歴史学者。1954年、福島県生まれ。東京教育大学文学部卒業、筑波大学博士課程中退。近世に関する著書を多く書いている。人と人の絆のあり方に注目。武士の世界を取り上げることが多く、ほかに男色・姦通など性をテーマにしたものや、老い、家族に関するものも多い。著者は『江戸藩邸物語』(中公新書)、『武士道とエロス』(講談社現代新書)、『旗本御家人』(歴史新書y)ほか。
登録情報
- 出版社 : メディアファクトリー (2012/4/27)
- 発売日 : 2012/4/27
- 言語 : 日本語
- 新書 : 204ページ
- ISBN-10 : 4840145679
- ISBN-13 : 978-4840145671
- Amazon 売れ筋ランキング: - 682,836位本 (本の売れ筋ランキングを見る)
- - 1,471位角川新書
- - 4,869位歴史ノンフィクション
- カスタマーレビュー:
著者について
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トップレビュー
上位レビュー、対象国: 日本
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2014年6月6日に日本でレビュー済み
Amazonで購入
意外に知られていない武士の時代のことがよくわかり、とても勉強になりました。
2014年1月16日に日本でレビュー済み
Amazonで購入
武士の隠れた部分が書かれていて大変おもしろかったです。もっと知りたいとさせる本です。
2016年1月6日に日本でレビュー済み
Amazonで購入
タイトルは軽めですが、内容は充実していると思います。一度紛失しましたが、買い戻したくらい良い本です。
2013年7月26日に日本でレビュー済み
Amazonで購入
一気に読める面白さです。文献の名前も記されてますから、資料としても役に立つと思います。色々な角度から武士について解説しているますが、基本事項として知っておくと時代小説等を読む際にも応用できそうです。同著者の一連の著作と多少重なる部分もありますが、紹介程度ですから、この本をきっかけに読み進めると良いようい思います。
2012年6月5日に日本でレビュー済み
赤穂浪士が切腹の時、「作法を知らないので教えて下さい」と預かり先の熊本藩士に問うたが、相手も「知らんがな、すぐに死ぬんだから稽古してもしょーがないし、黙って首を打たれな」と返される。切腹にも作法がある。そして切腹マニュアルも……実はあるんです。近世武家社会の第一人者、氏家幹人氏による武士の指針、礼法を記したマニュアルから、武士の処世法のエッセンス、あるべき武士の姿とは何かを読み取る。
戦国時代マニュアル、武芸者向け、雑兵向けとあるが、いずれにせよとにかく不覚を取ってはいけないのである。刀が人の血でヌメヌメしたらもぐらの皮で拭けとか、戦場で喉が渇いたら死体の血を飲めとか…江戸期に書かれた武士マニュアルは、役人となった武士に向けサラリーマンにも通じる処世術も伝授しているが、戦国マニュアルはまさにサヴァイブのみが目的。ガチンコすぎて現代日本人には何の参考にもならない。刀は枕元に置け、いつも野山を駆け体を鍛えろ…「常在戦場」を実感するマニュアルだ。
そして、時代は平穏になり江戸。出勤は1時間遅刻はダメ、老中には会釈しろ、便所に脇差を落とさないように気をつけろ……旗本勤務マニュアルには、文官となった「武士」のありようが示されている。一方で江戸期の武士は、実質文官なのに建前上「戦士」であることを求められる。戦士としての鍛錬や精神修養はマニュアルを読まないとよくわからないようになってきた。切腹マニュアルもその一つで、武士として大事な礼法だが太平の世、そうそうあるわけじゃない。介錯を命じられたら断れ、介錯は首斬りのプロにアウトソーシングしても恥ではない、切腹人が暴れたら介添が組み伏せて打ち取れ、そのうち切腹人が暴れないように自害用の脇差は目釘を抜け…だんだん「それって自害じゃないじゃん」みたいな世界になってくる。
戦国時代は生き残るための方法だったが、江戸時代は聞かなきゃ恥な作法礼法がたくさんできた。自分が恥をかくのみならず、「末代の恥」という言葉の重み。で、自然とマニュアルが生まれる。500年前から日本人はマニュアルがないと心細いのかあと少し笑ってしまった。時代が変わり作法は変われど、マニュアルに則ってれば安心。そういう意味でカツマ先生も小島一慶も、本田健も古式ゆかしき日本の伝統文化に則ってるのかもしれない。
戦国時代マニュアル、武芸者向け、雑兵向けとあるが、いずれにせよとにかく不覚を取ってはいけないのである。刀が人の血でヌメヌメしたらもぐらの皮で拭けとか、戦場で喉が渇いたら死体の血を飲めとか…江戸期に書かれた武士マニュアルは、役人となった武士に向けサラリーマンにも通じる処世術も伝授しているが、戦国マニュアルはまさにサヴァイブのみが目的。ガチンコすぎて現代日本人には何の参考にもならない。刀は枕元に置け、いつも野山を駆け体を鍛えろ…「常在戦場」を実感するマニュアルだ。
そして、時代は平穏になり江戸。出勤は1時間遅刻はダメ、老中には会釈しろ、便所に脇差を落とさないように気をつけろ……旗本勤務マニュアルには、文官となった「武士」のありようが示されている。一方で江戸期の武士は、実質文官なのに建前上「戦士」であることを求められる。戦士としての鍛錬や精神修養はマニュアルを読まないとよくわからないようになってきた。切腹マニュアルもその一つで、武士として大事な礼法だが太平の世、そうそうあるわけじゃない。介錯を命じられたら断れ、介錯は首斬りのプロにアウトソーシングしても恥ではない、切腹人が暴れたら介添が組み伏せて打ち取れ、そのうち切腹人が暴れないように自害用の脇差は目釘を抜け…だんだん「それって自害じゃないじゃん」みたいな世界になってくる。
戦国時代は生き残るための方法だったが、江戸時代は聞かなきゃ恥な作法礼法がたくさんできた。自分が恥をかくのみならず、「末代の恥」という言葉の重み。で、自然とマニュアルが生まれる。500年前から日本人はマニュアルがないと心細いのかあと少し笑ってしまった。時代が変わり作法は変われど、マニュアルに則ってれば安心。そういう意味でカツマ先生も小島一慶も、本田健も古式ゆかしき日本の伝統文化に則ってるのかもしれない。