二十歳の中国人です。日本語が変だったらすみません。
みなさんのレビューにもあるように
この本は、日本の現状(マスメディアの堕落などを含め)を全く見ていない
もしくは、理解した上でデタラメを言っている
大変、無責任な内容です。
序盤では、
私(作者)はどうして「亡国論」のみが注目を浴びるのか、疑問に思う
この本はTPPを推進するものでも、反対するものでもない
ただ国民一人ひとりがTPPについてちゃんとした理解をして欲しい
などと書かれましたが、
その直後から本質を逸した
反対論者の意見など完全に無視した推進論がだらだら展開されていきます。(まぁ、興国論ですものね)
この本を読んで、一体TPPの何を理解しろというのでしょうか。
(ちなみに、亡国論の方では、推進論の言い分を踏まえた上で議論しています。この種の本はそうあるべきだと思います。)
私はこの本を手にしたとき、先ず目次の「TPPのメリット」に注目しました。
TPP推進論者は至ってメリットの具体的な提示ができていないからです。
しかし、この本もやはり具体的なメリットなど一切書かれておらず、ただ
「あんな事いいな〜♪出来たらいいな〜♪」
といった内容をだらだら...
こういった本は既にたくさん存在するのに
この本は一体なんの意義をもってこの時期に現れたのでしょうか。
では、推進論者のいうTPP参加の理由をまとめてみましょう。
----------------------------------
TPP推進論
低迷し続ける日本経済。少子高齢化・失業率増加する中で
国内に閉じこもったまま、経済を立て直すのは不可能。
こんな中で、景気回復をするにはもう外に打って出るしかない。
日本の技術力をもって、外にモノを売り
大企業を大きくし、全体の日本経済を良くする。
そして、経済成長の目覚しいアジアの成長を取り入れる。
少子高齢化で経済成長は出来ない、TPPに入らなければ外に打って出る事も出来ない。
その結果日本はダメになる。
だから、日本の景気回復にTPPは必需なのだ。
その際に、農業に多少の打撃はあるのかもしれない。
だが、たかだか1.5%の為に98.5%を犠牲にするのか?
日本がバスに乗り遅れない為にも、交渉参加のテーブルにいち早く着くべきだ。
-----------------------------------
はっきり言って、これは真っ赤な嘘です。
こうやってタイピングしただけでも恥ずかしくなりました。
そもそも、外に打って出るとは
一体誰と貿易をするおつもりなのでしょうか?
確かにアメリカは住宅バブルにより、アジアからたくさんの輸入をしてきました。
それがアジアを成長させたし、アメリカも経常赤字を気にせずに済みました。
しかし、それは2008年のリーマンショックにより完全に終わった話。
ヨーロッパもギリシャ経済破綻を機に、EUの崩壊危機が迫っています。
外国から輸入をする余裕などありません。
中国もそう。
アメリカへの輸出により急成長を遂げましたが
リーマンショックにより、成長が止まったどころか
大きく膨れ上がったバブルに直面していて、大変危険な状態にあります。
今や世界同時不況の時代。
ヨーロッパも中国も、特にアメリカは
すごく物を売りたがっている。
お財布に成ってくれる国を探している。
その作戦の一つがTPPであって、
これに参加すれば、ISD条項を含め21分野からなる
アメリカの人・物・サービスの市場が展開されるでしょう。
日本は物を売る所か、国際条約なるもので強制的に買わされる。
第3の開国という文句で、失うモノは関税自主権・治外法権
なんてレベルじゃない。
ISD条項により、国内法もじわじわ変えられるでしょう。
日本が守ってきた高いレベルの安全基準がなくなります。
これ程のリスクを背負っての経済成長は、政府起算で多く見積もって高々2700億円ですからね。
GDP500兆円の日本ですから
年収500万円で考えると、たったの2700円ですよ?
中学生のひと月のお小遣いよりも少ないです。
じゃ、日本はこのまま鎖国状態でいるのか?
残りの98.5%は犠牲にするのか?
などの声も聞こえてきそうです。
TPP推進論者やメディア一般にいえますが、
よく日本国民が堂々とそんな事言えますね。
一体、彼らは誰の利益の為に発言しているのでしょうか?
日本は平均関税率も低く、穀物自給率に至っては27%で先進国中最低。
他の先進国の穀物自給率は、最低で99%前後です。
ASEAN+6をはじめたくさんの国際貿易協定にも参加しているし、
TPPでアジアの成長を取り込むなどと言いますが、アジア参加国のほとんどとFTAを結んでいます。
日本は既にもう開き過ぎているのです。鎖国状態など、どの口が言っているのでしょうか。
98.5%が犠牲?
日本はいつから農業以外、全て輸出輸入になったんだ?M原さん。
日本のGDP比約9割が内需から成り立っているのですよ。
外務大臣がよく兵器な顔でそのような事を言ったものだ。
9割内需で成り立つ国などそうそうない、最も良質なマーケット
だから外国から狙われやすいし、それを守らなきゃいけないのに・・・
外に打って出ようって・・・。
あと、日本経済低迷も失業率増加も原因はデフレだし、自由貿易の行き過ぎはデフレを悪化させ、より悪くなりますし
日本より少子高齢化の進んでいるドイツ・ロシアは普通に経済成長しています。
TPPは果たして興国を持て成すものなのでしょうか?
日本経済低迷も失業も原因はデフレであって、少子高齢化はあまり関係ないし
今の世界情勢の中で外に打って出ても誰も相手にしてくれない。
それどころか、ISDSにより国家主権が危うくなり、そんなリスクを払って得る利益は中学生ですらブチ切れる程度のもの。
アジア諸国に関しても、TPP以前から既に交流している。
例え、TPP交渉に参加するにしても
各国から許可を得るまで、早くても5月頃。
6月にはもう全てが決まってしまうので、発言権など端からない。
もう行ってしまった回送バスを、一体何の為に乗るのでしょうか?
以上の事から、TPPは論外です。
推進論者の行なっているのは純随たる売国行為。
中国人である私ですら憤りを感じる(日本生活長いから、好きなんです)のですから
日本国民はもっと怒るんだろうなと思って見れば
未だに推進する人がたくさんいる。
自分の母国、お好きでないのでしょうか?
私は母国(中国)にあまり感情がありませんが、日本は本当に素晴らしい国です。
アジア諸国独立の母です。
売国・土下座外交・自虐的な歴史感・・・
このようなモノを直そうと想いませんか?時間は掛かるかもだけど。
TPP問題が、その事を考えさせてくれる一つの契機になればと、私は思います。
長文失礼しました。
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TPP興国論 (ロング新書) 新書 – 2012/2/24
松田 学
(著)
今、TPPが日本の国論を二分していますが、その中には、
目に余る無責任な発言が少なくありません。
現状をしっかりと認識しましょう。
いま、この日本は大変な危機の時代なのです。
国家の財政は逼迫しています。
人口は減少していきます。
超高齢化社会で社会保障費の額はどんどん増えていく。
こんな危機の時代に、無責任な批判だけを繰り返している場合でしょうか。
問題をあげつらうだけのインテリなど必要ありません。
大事なことは、TPPをきちんと知り、それをチャンスにできる可能性があるなら、
そこから実現できる理想を探り、未来へと必死に動くことではないでしょうか。
問われているのは私たち一人ひとりの日本人です。政治家を選ぶのは国民です。
私たち日本人に、「こうしてみよう」という希望が必要です。
いま、希望の絵を描く人がいません。インテリと呼ばれる方々は、なぜ批判ばかりするのでしょうか。
なぜ「亡国論」ばかりが世に受けるのでしょうか。
この風潮に一石を投じたいと思い、この本を書いてみました。
最初にお断りしておきますが、この本は、日本が無条件でTPP参加国になることを主張する趣旨の本ではありません。
日本が真の自主独立国家として繁栄と国際社会における名誉ある地位を築くために、TPPが千載一遇のチャンスになるものであることを示そうとするものです。
しかし、私たち日本人にそのような覚悟ができないというのであれば、TPPに積極的に賛成することは難しくなると思います。
ただ、TPPに反対する方も、反対する前に知っておいてほしいことがあります。この本を読んだ上で、やはり反対だというならば、
それに代わる日本の現実的な繁栄の姿を描き、しっかりと語ってください。
子どもたちに語り、引き継げる日本とは何なのでしょうか。
この本はその結論を押しつけるものではありません。読んだ人の思考を少しでも触発で きればと思い、「日本の物語」を描いてみました。
TPPって何なのか…そこから、少なくともこれだけ夢と希望が広がっていくことさえ分かっていただければ、
もうあなたは、「TPPってこうなんだ」と人に語れるあなたになっているでしょう。
私たちは己をしっかりと知る必要があります。そして、他者を知る必要もあります。本書で、TPPの正体をつかんでください。
いまの時代を共有するあなたに、日本が歩むこれからの軌跡を、子どもたちにも、ぜひ、語ってほしいと思います。
目に余る無責任な発言が少なくありません。
現状をしっかりと認識しましょう。
いま、この日本は大変な危機の時代なのです。
国家の財政は逼迫しています。
人口は減少していきます。
超高齢化社会で社会保障費の額はどんどん増えていく。
こんな危機の時代に、無責任な批判だけを繰り返している場合でしょうか。
問題をあげつらうだけのインテリなど必要ありません。
大事なことは、TPPをきちんと知り、それをチャンスにできる可能性があるなら、
そこから実現できる理想を探り、未来へと必死に動くことではないでしょうか。
問われているのは私たち一人ひとりの日本人です。政治家を選ぶのは国民です。
私たち日本人に、「こうしてみよう」という希望が必要です。
いま、希望の絵を描く人がいません。インテリと呼ばれる方々は、なぜ批判ばかりするのでしょうか。
なぜ「亡国論」ばかりが世に受けるのでしょうか。
この風潮に一石を投じたいと思い、この本を書いてみました。
最初にお断りしておきますが、この本は、日本が無条件でTPP参加国になることを主張する趣旨の本ではありません。
日本が真の自主独立国家として繁栄と国際社会における名誉ある地位を築くために、TPPが千載一遇のチャンスになるものであることを示そうとするものです。
しかし、私たち日本人にそのような覚悟ができないというのであれば、TPPに積極的に賛成することは難しくなると思います。
ただ、TPPに反対する方も、反対する前に知っておいてほしいことがあります。この本を読んだ上で、やはり反対だというならば、
それに代わる日本の現実的な繁栄の姿を描き、しっかりと語ってください。
子どもたちに語り、引き継げる日本とは何なのでしょうか。
この本はその結論を押しつけるものではありません。読んだ人の思考を少しでも触発で きればと思い、「日本の物語」を描いてみました。
TPPって何なのか…そこから、少なくともこれだけ夢と希望が広がっていくことさえ分かっていただければ、
もうあなたは、「TPPってこうなんだ」と人に語れるあなたになっているでしょう。
私たちは己をしっかりと知る必要があります。そして、他者を知る必要もあります。本書で、TPPの正体をつかんでください。
いまの時代を共有するあなたに、日本が歩むこれからの軌跡を、子どもたちにも、ぜひ、語ってほしいと思います。
- 本の長さ346ページ
- 言語日本語
- 出版社ロングセラーズ
- 発売日2012/2/24
- 寸法10.8 x 1.6 x 17.6 cm
- ISBN-104845409011
- ISBN-13978-4845409013
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登録情報
- 出版社 : ロングセラーズ (2012/2/24)
- 発売日 : 2012/2/24
- 言語 : 日本語
- 新書 : 346ページ
- ISBN-10 : 4845409011
- ISBN-13 : 978-4845409013
- 寸法 : 10.8 x 1.6 x 17.6 cm
- Amazon 売れ筋ランキング: - 1,632,891位本 (本の売れ筋ランキングを見る)
- - 215位ロング新書
- カスタマーレビュー:
著者について
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トップレビュー
上位レビュー、対象国: 日本
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2012年3月22日に日本でレビュー済み
2012年8月4日に日本でレビュー済み
Amazonで購入
ぜんぜん期待せず買って読みましたが、意外にまともな内容が書いていて、正直、驚きました。
日ごろから考えていることを代弁してもらった気がしました。条約交渉とは、できたものをおしつけられるのではなく、条文づくりの段階から関与して、自国の数十年後の将来を見据えて自国に有利な条文になるようルールをもっていくべきもの。できあがっている条文を押し付けられるものではない。プルリの条約なので、入りたくなければ、条文ができあがってきてデメリットの方が大きいことが分かれば、そこから離脱すればよい。二国間でもないのだから米国からの主張はだいぶ薄まるし、そもそも、日本企業が途上国市場に進出して栄えるという点で米国と利害が一致しているところが多い。日本企業だってこれまでのEPAで不満なところあるでしょう。この機会に都合の良いようにルールをもっていけばよい(と組織を背負う人間はふつうそう考える)。しかもこれが世界共通ルールにまで発展する可能性大なのだから、条文づくりの段階から入っていたほうがよい。こんな、言われてみれば当たり前のことなんですが、なぜか、批判的なレビューが多いようですね。
そんな高度な交渉が日本国の官僚にできるのか?と疑問に思われる人が、TPP交渉参加にもこの本にも反対しているのでしょう。それは、官僚不信の問題、行政機構への不信の問題です。TPPとはまったく別の問題です。行政機構に不信があって、それが根っこでTPPに不信を感じているのであれば、ちゃんと政治主導を貫ける政治家、数十年後の国益を見据えて官僚に指示できる政治家、日本に国力拡大をもたらす政治家を、ちゃんと選べばいいだけの話です。国際ルールに入らない理由にはならないです。著者の言うとおり、国際ルールが知らないところで決まっていて、後で入るとなると、ほんとに、危ないです。米国とか豪州の国益のみを織り込み済のルールに入って、何の得があるんでしょう?入らないとすると、経済ブロックから漏れて何の得があるのでしょう?日本は中国のような資源豊富な国でもないのに。
著者はZ省元官僚のようで、消費税増税にも賛成しているし、彼が前面に出ると、まるで、増税したい政府、米国の言いなりになりたがる政府の陰謀の一環のように見られているのかもしれません。でも、私のような、橋下氏、渡辺よしみ氏、竹中氏、古賀茂明氏、高橋洋一氏、長谷川幸洋氏などの言うことに納得する「小さな政府」志向の人間にも、すごくすんなり頭に入ってくる内容でした。なるほど、と思いながら、読みすすめました。
本書の後半部分は、TPPに限らず、前々から言いたかったことなのでしょう。私には、むしろ後半部分のほうが心に響きました。私は小泉政権時代の政策の信奉者なのですが、それでも、小泉構造改革は不良債権は減らしたが破壊に終始してしまって、昔の「高度成長」のような夢を国民に見させることができなかった、今こそ新たなビジョンが必要だ、というのは、それなりに一面の真理があると思いました。少なくとも、著者の熱い国益意識に、敬意を表さざるを得ません。小泉さんのような強烈なリーダーシップでもってこれを進められれば、日本は変わります。
基本的に、日本の現状に問題がないと感じる人は、何も現状を変えなくていい。現状に問題があると考えている人は、どんどん手を打って現状を変えていくべき。良ければ変えない、悪ければどんどん現状を変える、それだけの話。この本を読んで批判派が多いとすると、日本人の中で、そんなに現状に満足している人が多い、現状を変えたくない人が多い、ということでしょうか?本当でしょうか?そうだとすれば、心配になりますね。企業組織を背負っている人は、もっとハングリーに、もっと外国の市場をとりに行く、そういうマインドをもっているのですが、それ以外の人が足をひっぱている気がしてならない。
いろいろと考えさせられる一冊でした。意外にキラリと光る内容だったので、星5つです。
日ごろから考えていることを代弁してもらった気がしました。条約交渉とは、できたものをおしつけられるのではなく、条文づくりの段階から関与して、自国の数十年後の将来を見据えて自国に有利な条文になるようルールをもっていくべきもの。できあがっている条文を押し付けられるものではない。プルリの条約なので、入りたくなければ、条文ができあがってきてデメリットの方が大きいことが分かれば、そこから離脱すればよい。二国間でもないのだから米国からの主張はだいぶ薄まるし、そもそも、日本企業が途上国市場に進出して栄えるという点で米国と利害が一致しているところが多い。日本企業だってこれまでのEPAで不満なところあるでしょう。この機会に都合の良いようにルールをもっていけばよい(と組織を背負う人間はふつうそう考える)。しかもこれが世界共通ルールにまで発展する可能性大なのだから、条文づくりの段階から入っていたほうがよい。こんな、言われてみれば当たり前のことなんですが、なぜか、批判的なレビューが多いようですね。
そんな高度な交渉が日本国の官僚にできるのか?と疑問に思われる人が、TPP交渉参加にもこの本にも反対しているのでしょう。それは、官僚不信の問題、行政機構への不信の問題です。TPPとはまったく別の問題です。行政機構に不信があって、それが根っこでTPPに不信を感じているのであれば、ちゃんと政治主導を貫ける政治家、数十年後の国益を見据えて官僚に指示できる政治家、日本に国力拡大をもたらす政治家を、ちゃんと選べばいいだけの話です。国際ルールに入らない理由にはならないです。著者の言うとおり、国際ルールが知らないところで決まっていて、後で入るとなると、ほんとに、危ないです。米国とか豪州の国益のみを織り込み済のルールに入って、何の得があるんでしょう?入らないとすると、経済ブロックから漏れて何の得があるのでしょう?日本は中国のような資源豊富な国でもないのに。
著者はZ省元官僚のようで、消費税増税にも賛成しているし、彼が前面に出ると、まるで、増税したい政府、米国の言いなりになりたがる政府の陰謀の一環のように見られているのかもしれません。でも、私のような、橋下氏、渡辺よしみ氏、竹中氏、古賀茂明氏、高橋洋一氏、長谷川幸洋氏などの言うことに納得する「小さな政府」志向の人間にも、すごくすんなり頭に入ってくる内容でした。なるほど、と思いながら、読みすすめました。
本書の後半部分は、TPPに限らず、前々から言いたかったことなのでしょう。私には、むしろ後半部分のほうが心に響きました。私は小泉政権時代の政策の信奉者なのですが、それでも、小泉構造改革は不良債権は減らしたが破壊に終始してしまって、昔の「高度成長」のような夢を国民に見させることができなかった、今こそ新たなビジョンが必要だ、というのは、それなりに一面の真理があると思いました。少なくとも、著者の熱い国益意識に、敬意を表さざるを得ません。小泉さんのような強烈なリーダーシップでもってこれを進められれば、日本は変わります。
基本的に、日本の現状に問題がないと感じる人は、何も現状を変えなくていい。現状に問題があると考えている人は、どんどん手を打って現状を変えていくべき。良ければ変えない、悪ければどんどん現状を変える、それだけの話。この本を読んで批判派が多いとすると、日本人の中で、そんなに現状に満足している人が多い、現状を変えたくない人が多い、ということでしょうか?本当でしょうか?そうだとすれば、心配になりますね。企業組織を背負っている人は、もっとハングリーに、もっと外国の市場をとりに行く、そういうマインドをもっているのですが、それ以外の人が足をひっぱている気がしてならない。
いろいろと考えさせられる一冊でした。意外にキラリと光る内容だったので、星5つです。
2012年7月31日に日本でレビュー済み
Amazonで購入
TPP の内容を他の本よりよく紹介し,日本がおかれた政治・経済・歴史などの背景をよくとらえたうえで,なぜ TPP に参加することが日本の 「興国」 によいのかを論じている. TPP のなかで日本の立場をみとめさせていくのは容易でないことは著者も書いているが,そこに参加しないのは敗北主義であり,日本を衰退させることになるだろう.
著者の意見はひろく,ふかい知識にうらづけられている. とはいうものの,著者の議論はわかりやすさを重視していて,短絡的なところがあるのは否定できない. 350 ページある,うすくはない本だが,TPP があつかう問題の範囲にくらべると十分ではない. これだけで反対派を納得させるには十分でないだろう.
著者の意見はひろく,ふかい知識にうらづけられている. とはいうものの,著者の議論はわかりやすさを重視していて,短絡的なところがあるのは否定できない. 350 ページある,うすくはない本だが,TPP があつかう問題の範囲にくらべると十分ではない. これだけで反対派を納得させるには十分でないだろう.
2013年4月3日に日本でレビュー済み
Amazonで購入
私は基本的に日本のTPP加入には反対の立場です。したがって中野剛志氏や三橋貴明氏らの著書を
多く拝読しております。お二方に限りませんが、基本的にTPP加入には反対の立場をとる方々は、
具体的な例や公的なデータを基にしたうえで、自分の主張を展開されていて、大変説得力があります。
そのため、TTP賛成派の方々の著書をこれまでほとんど読んでいませんでした。そこで賛成派の
方の著書も参考のために読んでみようと思いました。櫻井よしこ氏の推薦もあるようなのでこの著書を
購入したのですが、正直に言って「何なのこれ?」です。
最も顕著なのが、自身の主張については「…です。」「…ます。」ですが、その根拠となる具体的・
公的なデータがほとんど示されていません。
さらに、反対派を批判する具体的な根拠に関しては「…のようです。」「…だそうです。」という
何処からあるいは誰からの情報なのかすら全く示されていません。
しかし、この本を買うだけ無駄だったとは思いません。賛成派の中にはこのレベルの人が本を書いて
いることが分かっただけでも収穫がありました。文面からこの著者は中野剛志氏や三橋貴明氏らの著書を
意識されて書かれたと推察されますが、お二方に失礼です。
多く拝読しております。お二方に限りませんが、基本的にTPP加入には反対の立場をとる方々は、
具体的な例や公的なデータを基にしたうえで、自分の主張を展開されていて、大変説得力があります。
そのため、TTP賛成派の方々の著書をこれまでほとんど読んでいませんでした。そこで賛成派の
方の著書も参考のために読んでみようと思いました。櫻井よしこ氏の推薦もあるようなのでこの著書を
購入したのですが、正直に言って「何なのこれ?」です。
最も顕著なのが、自身の主張については「…です。」「…ます。」ですが、その根拠となる具体的・
公的なデータがほとんど示されていません。
さらに、反対派を批判する具体的な根拠に関しては「…のようです。」「…だそうです。」という
何処からあるいは誰からの情報なのかすら全く示されていません。
しかし、この本を買うだけ無駄だったとは思いません。賛成派の中にはこのレベルの人が本を書いて
いることが分かっただけでも収穫がありました。文面からこの著者は中野剛志氏や三橋貴明氏らの著書を
意識されて書かれたと推察されますが、お二方に失礼です。
2012年3月13日に日本でレビュー済み
Amazonで購入
ともすれば、各論の不都合を持ち出して反対意見に終始してしまうTPP議論に警鐘をならしている。
変化を恐れ、扉を閉ざしてしまうのは、まるで日本を安楽死させることを選んでいるということにつながることはないだろうか?
TPPについて、賛成反対を行う以前に重要なイシューがあること。日本全体が、将来どのようにありたいのか、そして、どのような国際的貢献をしてくのかを明確にすること。そのビジョンのもとに、徹底的に戦略を議論し、その戦略を実行するための位置づけとしてTPPを考えるべきであること。
あたらしい日本の秩序、Japanese New Order の形成の時代に自分が生まれたことを自覚することで、ビジョナリーな日本と戦略的行動のできる日本への脱皮の必要性を強く訴えている。
TPP恐怖論的な著書が多い中で、新たな未来へ向かってどのようにTPPを利用していくのかという視点で書かれた、ビジョナリーな思想に満ちた良書であると思った。
変化を恐れ、扉を閉ざしてしまうのは、まるで日本を安楽死させることを選んでいるということにつながることはないだろうか?
TPPについて、賛成反対を行う以前に重要なイシューがあること。日本全体が、将来どのようにありたいのか、そして、どのような国際的貢献をしてくのかを明確にすること。そのビジョンのもとに、徹底的に戦略を議論し、その戦略を実行するための位置づけとしてTPPを考えるべきであること。
あたらしい日本の秩序、Japanese New Order の形成の時代に自分が生まれたことを自覚することで、ビジョナリーな日本と戦略的行動のできる日本への脱皮の必要性を強く訴えている。
TPP恐怖論的な著書が多い中で、新たな未来へ向かってどのようにTPPを利用していくのかという視点で書かれた、ビジョナリーな思想に満ちた良書であると思った。
2016年12月15日に日本でレビュー済み
Amazonで購入
他の人がコメントしているよう自分の都合のいい部分をどこからか引っ張ってきて文末に「だそうです」「という指摘もあります」というのが多すぎます。言っていることがちぐはぐ支離滅裂です。たとえば「開国」という言葉、「自動車関税」についても。また「生きがいが見えない社会なんて要らない!、だとか「連帯と共助の社会こそが「絆」の社会の実現です、とかTPPで何を主張したいのかまったくわからん。4年前発行を考慮してもちょっとこれはひどすぎる。TPP賛成派の本も読んでおこうとおもい¥1で買いました。これだったらまだ渡邊氏の本のほうがマシ。コタツの中でみかんでも食べながら夢想しているような文章。私は買った本は一応最後まで読むのですがさすがに2/3まできたところで苦痛になりやめてしまいました。