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鯨とイルカの文化政治学 単行本 – 2009/12/16
三浦 淳
(著)
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- 本の長さ301ページ
- 言語日本語
- 出版社洋泉社
- 発売日2009/12/16
- ISBN-104862483992
- ISBN-13978-4862483997
登録情報
- 出版社 : 洋泉社 (2009/12/16)
- 発売日 : 2009/12/16
- 言語 : 日本語
- 単行本 : 301ページ
- ISBN-10 : 4862483992
- ISBN-13 : 978-4862483997
- Amazon 売れ筋ランキング: - 1,381,160位本 (本の売れ筋ランキングを見る)
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2016年5月3日に日本でレビュー済み
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ほとんど新本に近くきれいでよかったです。迅速に送っていただき感謝します。
2010年8月15日に日本でレビュー済み
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これだけ膨大な検証をまとめて行われた著者と、著者の講座の受講生のエネルギーと正鵠を射た考察には脱帽です。
特に、反捕鯨のバックグラウンドにある、ニューエイジのオカルト的イルカ(鯨)崇拝のルーツについての検証はお見事です。
また、政治的な方便と国益のための米の世界世論形成のやり方も見事に暴いています。
特に、反捕鯨のバックグラウンドにある、ニューエイジのオカルト的イルカ(鯨)崇拝のルーツについての検証はお見事です。
また、政治的な方便と国益のための米の世界世論形成のやり方も見事に暴いています。
2010年2月13日に日本でレビュー済み
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本書は12章で構成され、最初の章から順に古い反捕鯨思想から新しいものへとたどれ、各章がそれぞれの時期のエポックメイキングな論調を形成した人物(章によっては複数)の言説や行動についての、詳細な紹介と分析となっています。各章が独立した読み物としても成立しており、非常に読みごたえがあります。
本書で紹介されているのは、『イルカ=高知能説』を言い立てたジョン・C・リリーは当然として、『コスモス』のカール・セーガン、『生命潮流』のライアル・ワトソン、映画『グラン・ブルー』で世界に知られたジャック・マイヨール、さらに日本に『野生のエルザ』を紹介した藤原英司、『捕鯨問題の歴史社会学』を書いた渡邊洋之、グリーンピース・ジャパン事務局長で翻訳家の星川淳など、これが反捕鯨のイデオローグなのか?と一見見まごう、エコロジー運動に大きな影響を与えた人々が含まれています。
しかし三浦氏は、彼らの言説の中にある非科学・合理的なユートピア思想やコロニアリズム、人種差別意識などを読み解いていきます。これらは被差別の側にあると、何となくピンと臭いますが、どうだからそうなのかを論じる=言語化するのは、実はたいへん緻密で徹底した裏付け調査や研究が下敷きに必要です。イデオローグの役割をする当人も自分の思想傾向を理解していない場合も多々あります。おそらく本書で取り上げられた人々は、反捕鯨の立場は認めても、自身が非科学的とか差別的とかに評価されねばならない言説や行動をしているとは、主観的には思っていないでしょう。
ではなぜ三浦氏がそう判断するのか。
それは本書を読んでのお楽しみ。そここそがこの書が、今出版されねばならなかった意味でもあります。シーシェパードのエコテロリズムが生まれ、一定大衆的支持を集めている理由を学びたい方は必読です。
本書で紹介されているのは、『イルカ=高知能説』を言い立てたジョン・C・リリーは当然として、『コスモス』のカール・セーガン、『生命潮流』のライアル・ワトソン、映画『グラン・ブルー』で世界に知られたジャック・マイヨール、さらに日本に『野生のエルザ』を紹介した藤原英司、『捕鯨問題の歴史社会学』を書いた渡邊洋之、グリーンピース・ジャパン事務局長で翻訳家の星川淳など、これが反捕鯨のイデオローグなのか?と一見見まごう、エコロジー運動に大きな影響を与えた人々が含まれています。
しかし三浦氏は、彼らの言説の中にある非科学・合理的なユートピア思想やコロニアリズム、人種差別意識などを読み解いていきます。これらは被差別の側にあると、何となくピンと臭いますが、どうだからそうなのかを論じる=言語化するのは、実はたいへん緻密で徹底した裏付け調査や研究が下敷きに必要です。イデオローグの役割をする当人も自分の思想傾向を理解していない場合も多々あります。おそらく本書で取り上げられた人々は、反捕鯨の立場は認めても、自身が非科学的とか差別的とかに評価されねばならない言説や行動をしているとは、主観的には思っていないでしょう。
ではなぜ三浦氏がそう判断するのか。
それは本書を読んでのお楽しみ。そここそがこの書が、今出版されねばならなかった意味でもあります。シーシェパードのエコテロリズムが生まれ、一定大衆的支持を集めている理由を学びたい方は必読です。
2010年2月14日に日本でレビュー済み
イルカは太古からの人間の友達で、鯨は「聖獣」なのだろうか。実際には、イルカの知的能力は「チンパンジーと犬」の間ぐらいで、鯨は「牛」程度。現時点における動物学の知見はこの辺りに集約できるらしいが、英米の環境NGOやその周辺にいる運動家・研究者は、イルカと鯨を「地球上に生きる人間と同等水準にある(はずの)知的生命体」と信じ込み、中にはイルカや鯨と高度に「交感」できる異能の士もいるという。こうした海洋性哺乳類との「共生」思想は、時流に敏感な日本の運動家やジャーナリストにも伝染し、国内での反捕鯨言説につながっているという次第。ドイツ文学者である著者は「趣味」として考察してきたこれら新興宗教まがいの思潮に対し、内外のイルカ保護論者、反捕鯨論者らをいちいち名指しで論駁する、というスタイルの長編の論考集に仕立ててみせた。時には、エグいほどの文体で。
評者は著者の粘っこい論理にそれぞれおおむね納得し、「動物との共生」を提唱する自然保護論者の「偽善と欺瞞」が解析されていくスリルを堪能した。鯨類高知能説は一種のユートピア思想であり、「ユートピアは実現せず、実現しないことで人間の情熱を駆り立てる。時間的、距離的に遠く、それに関する正確な知識が得られないからこそ、ユートピアは成立し、それに熱狂する人間が生まれる」(47頁)という観察など、他のさまざまな国際・社会問題にも十分にあてはまるものではないか、と得心した。
第1部は「イルカとの共生」批判が主だったテーマで、ジョン・リリーはもとより、日本にもファンが多いカール・セイガンやライアル・ワトソンの超科学、超自然的な発想、あるいは時流に迎合しようとする思惑を、著者は一刀両断の迫力で相対化してみせる。第2部は、政治的な駆け引きに左右されるIWCの内実に対する考察から始まって、反捕鯨キャンペーンを主導する論者の不毛を衝く。しかも、1、2部を通じ、科学的にまだ十分に説明できていない「鯨の歌」に対する穏当で慎重な理解など、バランスも考慮。著者の本業であるドイツ文学系の著作も読んでみたくなった。
評者は著者の粘っこい論理にそれぞれおおむね納得し、「動物との共生」を提唱する自然保護論者の「偽善と欺瞞」が解析されていくスリルを堪能した。鯨類高知能説は一種のユートピア思想であり、「ユートピアは実現せず、実現しないことで人間の情熱を駆り立てる。時間的、距離的に遠く、それに関する正確な知識が得られないからこそ、ユートピアは成立し、それに熱狂する人間が生まれる」(47頁)という観察など、他のさまざまな国際・社会問題にも十分にあてはまるものではないか、と得心した。
第1部は「イルカとの共生」批判が主だったテーマで、ジョン・リリーはもとより、日本にもファンが多いカール・セイガンやライアル・ワトソンの超科学、超自然的な発想、あるいは時流に迎合しようとする思惑を、著者は一刀両断の迫力で相対化してみせる。第2部は、政治的な駆け引きに左右されるIWCの内実に対する考察から始まって、反捕鯨キャンペーンを主導する論者の不毛を衝く。しかも、1、2部を通じ、科学的にまだ十分に説明できていない「鯨の歌」に対する穏当で慎重な理解など、バランスも考慮。著者の本業であるドイツ文学系の著作も読んでみたくなった。
2010年6月24日に日本でレビュー済み
本書は前半と後半に大きく分けられます。前半は欧米の代表的な反捕鯨運動家と寄与した人物を取り上げ、検証をしています。そして反捕鯨は「文化帝国主義」(p.73)であり「知的な覇権闘争」(p.284)であることを、詳細に証明しています。さらに、何一つ証明されていない「鯨イルカ高知能説」というユートピアにとらわれ、ユートピアが本質的に持つ熱狂と暴走の危険性そのままに暴走してきた欧米の反捕鯨派が捕鯨を語る際に、欧米人が数百年に渡り使い続けてきた差別のレトリックを数々用いていることを見出しています。この差別の歴史と方法は、私たち日本人が国際社会と接する上で、必ず知らなくてはいけないことだと思います。
そして後半は日本人の反捕鯨イデオローグ達を取り上げています。私が思いますに、日本の立場を著しく否定的に解釈する彼らは進歩的文化人そのものです。母国である日本や国家というものを悪、それを否定することが善と見なし、「自分たちは日本人より進んだ存在」と自認する進歩的文化人の態度は、日本人に対する差別に他なりません。ですから反捕鯨と反日は容易に結びついてしまうと思います。
本書を読みますと改めて、(捕鯨問題ではなく)「反捕鯨」問題は、マスコミが決して伝えない国際社会の現実を知る上で、非常に重要なテーマだと思います。捕鯨に関心のない方々にも、ぜひ読んでいただきたいと思います。
そして後半は日本人の反捕鯨イデオローグ達を取り上げています。私が思いますに、日本の立場を著しく否定的に解釈する彼らは進歩的文化人そのものです。母国である日本や国家というものを悪、それを否定することが善と見なし、「自分たちは日本人より進んだ存在」と自認する進歩的文化人の態度は、日本人に対する差別に他なりません。ですから反捕鯨と反日は容易に結びついてしまうと思います。
本書を読みますと改めて、(捕鯨問題ではなく)「反捕鯨」問題は、マスコミが決して伝えない国際社会の現実を知る上で、非常に重要なテーマだと思います。捕鯨に関心のない方々にも、ぜひ読んでいただきたいと思います。