コロコロの歴史に関する本としては、本家小学館の「熱血!! コロコロ伝説」がありますけども、こちらは当時の時代背景や競合誌との関係をも含めた、より多角的視点からアプローチをかけた本となっております。
まさか、コロコロにとってボンボンは眼中になく、仮想敵をジャンプ一本に絞っていたとは。
作り手側の裏話は、20年以上前の話にも関わらず、まるでつい昨日の出来事であったかのような熱い語り口で、向こうも本気になって楽しんでいたことがよく分かりました。それでいて、きちんとビジネスとしても成立している。
「子供に子供だましは通用しない」とはよく言いますが、子供の財布から金をふんだくろうとだけ目論んでいる粗悪なホビーは、子供心にもすぐ分かるのです。
意外だったのは、今までてっきり、メーカーとコロコロがコラボしてホビーをプロデュースしていたのかと思いきや、コロコロ側が独自の調査でホビーを発掘し、紹介しているという点。
昔「エスパークス」というゲーム文具シリーズがあったのですけど、コロコロに紹介されたのがいきなり第7弾からだったのが不思議で仕方なかったのです。ですが、これでようやく謎が解けました。
後、気になる点としましては、小学館の縛りがない分、他誌の名前も自由に出しているのですが、一部だけなぜか伏せられている所。
例えば、沢田ユキオ先生の「スーパーマリオくん」の前身が、わんぱっくコミックの「スーパーマリオブラザーズ2」だったことや、Moo.念平先生が赤旗日曜版に連載を持っていたことなど。
そして「ドッジ弾平」が流行した辺り、今で言う腐女子に相当する中高生の女性読者が増え、絵もネタも上手いが故に、読者コーナーから本来の読者である小学生男子が駆逐されてしまった時代があったのですけれども、全く触れられておらず、黒歴史と化しておりました。
しかしそれ以外では、当時の空気を十二分に味わえる良質の資料です。
是非、「熱血!! コロコロ伝説」と合わせて読まれることをお勧めします。

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定本コロコロ爆伝!! 1977-2009 ~ 「コロコロコミック」全史 単行本(ソフトカバー) – 2009/5/30
渋谷 直角
(編集)
情熱復活!!
「コロコロコミック」全史、公式本が発売!!
(小学館公認)
みんな「コロコロ」が教えてくれた
「コロコロコミック」は、いかにして小学生のバイブルになったか?
誕生から現在まで、約30年分をギューッと一巻に凝縮。
関係者一同が、あのマンガ、このホビー、裏話、秘話、エピソードを熱く語る!!
「コロコロコミック」全史、公式本が発売!!
(小学館公認)
みんな「コロコロ」が教えてくれた
「コロコロコミック」は、いかにして小学生のバイブルになったか?
誕生から現在まで、約30年分をギューッと一巻に凝縮。
関係者一同が、あのマンガ、このホビー、裏話、秘話、エピソードを熱く語る!!
- 本の長さ480ページ
- 言語日本語
- 出版社飛鳥新社
- 発売日2009/5/30
- 寸法13 x 3 x 17.4 cm
- ISBN-104870319144
- ISBN-13978-4870319141
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登録情報
- 出版社 : 飛鳥新社 (2009/5/30)
- 発売日 : 2009/5/30
- 言語 : 日本語
- 単行本(ソフトカバー) : 480ページ
- ISBN-10 : 4870319144
- ISBN-13 : 978-4870319141
- 寸法 : 13 x 3 x 17.4 cm
- Amazon 売れ筋ランキング: - 379,195位本 (本の売れ筋ランキングを見る)
- - 208,822位コミック
- カスタマーレビュー:
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トップレビュー
上位レビュー、対象国: 日本
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2009年10月23日に日本でレビュー済み
Amazonで購入
2009年7月25日に日本でレビュー済み
Amazonで購入
歴代の編集長(編集者)の方や作家の方々の製作エピソードが中心となって書かれている
良本です。
また、コロコロの会員証やイベントなどの歴史も紹介されていて、内容はかなり充実していると思います。
ただ、残念ながら私が求めてしたものとは少し違ったようです。
ドラえもんやゲームセンターあらしといった名作が確かにコロコロに貢献したことは間違いないのですが、こういった作品のエピソードは他の様々なメディアで周知となっている部分もあり、目新しさがあまりありませんでした。
それより、全連載作品の概略やハイライト、ラストを紹介するというような感じがよかったです。
私の好きな、燃えろクロパンなどはタイトルしか載っていなくて、とても残念でした。
ぜひ、定番どころではなく、マイナーどころを載せてほしかった。
あっ、でも定本と銘打っているから仕方がないのか・・・。
良本です。
また、コロコロの会員証やイベントなどの歴史も紹介されていて、内容はかなり充実していると思います。
ただ、残念ながら私が求めてしたものとは少し違ったようです。
ドラえもんやゲームセンターあらしといった名作が確かにコロコロに貢献したことは間違いないのですが、こういった作品のエピソードは他の様々なメディアで周知となっている部分もあり、目新しさがあまりありませんでした。
それより、全連載作品の概略やハイライト、ラストを紹介するというような感じがよかったです。
私の好きな、燃えろクロパンなどはタイトルしか載っていなくて、とても残念でした。
ぜひ、定番どころではなく、マイナーどころを載せてほしかった。
あっ、でも定本と銘打っているから仕方がないのか・・・。
2011年6月8日に日本でレビュー済み
コロコロコミック創刊以降の歴史の参考本。
主に創刊裏話、作品群の羅列、丸秘エピソードなどを扱っている『漫画本』ではなく懐かし世代に向けての『読本』構成となっています。
しかしこの本が検索される背景が、特定のタイトル郡を検索した際の物だとすれば、それはなんの役にも立ちません。
辞書的には使えませんので、というより文字しか出てこない場合もあるため、そういう意味ではかなり残念なものとなっており、
それで購入するには、よほど『コロコロコミック』が好きでなければ面白くない内容ですので避けた方が良いでしょう。
とりあえず読んでいたという人も同様です。多くの裏話は大抵ミソをつけて終わりですので普通の人には退屈な与太話です。
子供にとって舞台裏と言うのは一番知りたくないものでもありますし。
これは関係ないですけど、『ノッポさん』が喋ったのを見たときはショックでした。
特定のタイトルを調べる際には『熱血!! コロコロ伝説』の各書を利用したほうが良いと思われますが、
なにぶん、こちらは30周年シリーズを2年毎(?)に区切り各1000円というデアゴスティーニもビックリな値段と
なっているためいかがな物かとも思われますが(こちらは読んでいないので分かりませんが)。
そろそろコロコロも幕引きなのかと思わせるような感じもありますが、
自分の読んでいた時代背景の『読まなくなった理由』が分かったのは少しすっきりしたかもしれません。
同じように感じる人がいれば読んでみる事をオススメします。
主に創刊裏話、作品群の羅列、丸秘エピソードなどを扱っている『漫画本』ではなく懐かし世代に向けての『読本』構成となっています。
しかしこの本が検索される背景が、特定のタイトル郡を検索した際の物だとすれば、それはなんの役にも立ちません。
辞書的には使えませんので、というより文字しか出てこない場合もあるため、そういう意味ではかなり残念なものとなっており、
それで購入するには、よほど『コロコロコミック』が好きでなければ面白くない内容ですので避けた方が良いでしょう。
とりあえず読んでいたという人も同様です。多くの裏話は大抵ミソをつけて終わりですので普通の人には退屈な与太話です。
子供にとって舞台裏と言うのは一番知りたくないものでもありますし。
これは関係ないですけど、『ノッポさん』が喋ったのを見たときはショックでした。
特定のタイトルを調べる際には『熱血!! コロコロ伝説』の各書を利用したほうが良いと思われますが、
なにぶん、こちらは30周年シリーズを2年毎(?)に区切り各1000円というデアゴスティーニもビックリな値段と
なっているためいかがな物かとも思われますが(こちらは読んでいないので分かりませんが)。
そろそろコロコロも幕引きなのかと思わせるような感じもありますが、
自分の読んでいた時代背景の『読まなくなった理由』が分かったのは少しすっきりしたかもしれません。
同じように感じる人がいれば読んでみる事をオススメします。
2013年12月30日に日本でレビュー済み
広告会社にいた時に、コロコロのスタッフの方が来て、タイアップの手法について
教えてくれた。
その時の話が非常に参考になったので購入した一冊。
ビジネスの世界にいる人にとっては非常に興味深い言葉が並ぶ。
一言一言が深く、鋭い。
「小学館は学年誌があるじゃない。タイアップやイベントの仕掛け。その集大成がコロコロ」
コロコロコミックで小学生時代を過ごした人にとっては懐かしくも
新しい言葉が並ぶ。
コロコロコミックは「硬派な子どもたち」に向けて作っているという。
「親友と好きな子が同じだったら」「一緒に諦める」という、色気よりも
友情を大事にするタイプだそうだ(笑
広告や商品開発で働いている人には、仕事のヒントが集まりまくった一冊。
「教室に男の子が20人いたら、五人が遊び始めたらブームになる確率が上がる」
そんなコロコロは、世代を区切った雑誌だという。
曰く「チンチンに毛が生えて、異性に興味を持ち始めたら卒業」だそうだ。
編集者の言葉も熱い。
コミック全盛期の熱い時代を感じさせてくれる一冊。
現在の子どものメディア情報には疎いが、この真っ只中で小学生時代を
コロコロと過ごせたことを、ちょっと誇らしく思う一冊。
(レビューを書いている人は、76生まれ)
そんなコロコロのマインドは、「ドラえもん」であるそうだ。
藤子F先生のエピソードも、美しい。
教えてくれた。
その時の話が非常に参考になったので購入した一冊。
ビジネスの世界にいる人にとっては非常に興味深い言葉が並ぶ。
一言一言が深く、鋭い。
「小学館は学年誌があるじゃない。タイアップやイベントの仕掛け。その集大成がコロコロ」
コロコロコミックで小学生時代を過ごした人にとっては懐かしくも
新しい言葉が並ぶ。
コロコロコミックは「硬派な子どもたち」に向けて作っているという。
「親友と好きな子が同じだったら」「一緒に諦める」という、色気よりも
友情を大事にするタイプだそうだ(笑
広告や商品開発で働いている人には、仕事のヒントが集まりまくった一冊。
「教室に男の子が20人いたら、五人が遊び始めたらブームになる確率が上がる」
そんなコロコロは、世代を区切った雑誌だという。
曰く「チンチンに毛が生えて、異性に興味を持ち始めたら卒業」だそうだ。
編集者の言葉も熱い。
コミック全盛期の熱い時代を感じさせてくれる一冊。
現在の子どものメディア情報には疎いが、この真っ只中で小学生時代を
コロコロと過ごせたことを、ちょっと誇らしく思う一冊。
(レビューを書いている人は、76生まれ)
そんなコロコロのマインドは、「ドラえもん」であるそうだ。
藤子F先生のエピソードも、美しい。
2009年9月2日に日本でレビュー済み
Amazonで購入
当時のコロコロをリアルに思い出すことが出来ると共に、その頃の仕掛け人達の意図、戦略や背景を知る事で、大人になった自分の仕事に対して大いなる学びをもたらす一冊でした。
2009年7月6日に日本でレビュー済み
Amazonで購入
当時のコロコロが果たした文化的影響度を測る上でも貴重なムック。特に藤子不二雄ファンなら読むべきだと思う。
2009年7月8日に日本でレビュー済み
今イベントの仕事に関わることが多く、小学生向けイベントなどに関わると、あぁ、これってコロコロで流行ってたんだよなぁとか、あ、ジャンプで今流行りなんだと気づくことが多い。
そう、子どもの“娯楽”の中心には常にこの二つ漫画雑誌があった。
メディアミクスチャー戦略とか言われる以前から、コロコロはメディアの種類を横断し、子どもの心をつきうごかした。
この本はコロコロの制作裏話を中心に、歴代編集長や漫画家、そして高橋名人などへのインタビューや鼎談を中心に構成されている。
とりわけドラえもんという化物漫画を作り出した、故藤子F不二雄氏のインタビューの採録や周りの人間による証言によって構成された章は、分厚い作りであり、かつ重厚ですらある。
だからなのだろう小学生でタイムリーに読んでいた私が大人となって、へぇーそうだったんだーなんて懐かしくなりながら、あの時の興奮が蘇り、いつのまにか読み切ってしまう。
一方でメディアミクスチャー戦略、マーケティング研究として、また漫画史、“子ども”“男の子”言説を俯瞰する上でも一級の資料ともいえる。
とりあえず、懐かしく楽しい本。
十分に価値がある本だろう。
そう、子どもの“娯楽”の中心には常にこの二つ漫画雑誌があった。
メディアミクスチャー戦略とか言われる以前から、コロコロはメディアの種類を横断し、子どもの心をつきうごかした。
この本はコロコロの制作裏話を中心に、歴代編集長や漫画家、そして高橋名人などへのインタビューや鼎談を中心に構成されている。
とりわけドラえもんという化物漫画を作り出した、故藤子F不二雄氏のインタビューの採録や周りの人間による証言によって構成された章は、分厚い作りであり、かつ重厚ですらある。
だからなのだろう小学生でタイムリーに読んでいた私が大人となって、へぇーそうだったんだーなんて懐かしくなりながら、あの時の興奮が蘇り、いつのまにか読み切ってしまう。
一方でメディアミクスチャー戦略、マーケティング研究として、また漫画史、“子ども”“男の子”言説を俯瞰する上でも一級の資料ともいえる。
とりあえず、懐かしく楽しい本。
十分に価値がある本だろう。
2009年6月2日に日本でレビュー済み
エピソードやインタビューで当時の状況や裏話を記録として楽しめますので
どの世代のコロコロ読者にも勧められます。
人によっては同書で取り上げられていない作品や作家のことも載せて欲しいと思うかも
知れませんので続編があるとうれしいです。
関わった人間の通底する「熱さ」が感じられるのでクリエイターを自認する方には特に読んで貰いたい。
relax誌2003年4月号からの転載が多かったのは物足りなく思いましたが、
同誌を持ってないのなら必携です。
どの世代のコロコロ読者にも勧められます。
人によっては同書で取り上げられていない作品や作家のことも載せて欲しいと思うかも
知れませんので続編があるとうれしいです。
関わった人間の通底する「熱さ」が感じられるのでクリエイターを自認する方には特に読んで貰いたい。
relax誌2003年4月号からの転載が多かったのは物足りなく思いましたが、
同誌を持ってないのなら必携です。