ん?
あれれ?
この本誤訳多くね?
わしの持ってるのは、第一版第一刷やけど、
そのあとのは、ちゃんと修正してるんかな?
誤訳だと思われる個所は、たとえば、
p.44の
「NORAD officials have maintained consistently that had the passengers not caused United 93 to crash, the military would have prevented it from reaching Washington, D. C.」
を
「NORADの幹部たちは一貫して、ユナイテッド航空93便の墜落は、軍がハイジャック機のワシントン侵入を防ごうとしていたからであって、乗客のせいではないと主張していた」
と訳してる(p.108)んですが、こりゃ違うとちゃうんかい?
わしゃ、この訳は、
「乗客がユナイテッド航空93便を墜落させていなかったとしても、そのワシントンD.C.到達を軍は防ぐことができたと、NORADの幹部たちは一貫して主張してきた」
だと思うのだが?
さらに言わせてもらうと、2001年8月6日付のPDBのタイトルを
「ビンラディンはアメリカをおそうことを決定した」
と訳したのはてんでダメ。
原文は
「Bin Ladin Determined to Strike in US」
であり、
「ビン・ラディンが米国内で攻撃を決意」
とでも訳さないと、このPDBの重要性が伝わらない。
「in」がとても重要。これがわからんということは、致命的。
82ページの93便のフライトに関する時系列表を見ると、
「9:28 引き続き継続」
と書いてある。意味がわからん。
原文は
「9:28 Likely takeover」
原文と比べて椅子から転げ落ちそうになった。
この訳は
「9:28 おそらく(93便は)奪取された」
だろ?
takeoverは「乗っ取り」
日本語を読んだだけでも矛盾があることがわかる。
109ページには
「93便がペンシルバニアに墜落したのは10時03分ではない」
と堂々と書いてあるが、
公式見解によると93便が墜落したのは10時03分である。
この本のほかの個所を見てみると、10時03分に墜落したと書いてある。
たとえば、77ページに
「ユナイテッド93便は10時03分11秒に、ワシントンDCから125マイル離れたペンシルベニアに墜落した」
と書いてある。
自己矛盾していることにどうして気付かないんだ?
原文を見てみると、
「Had it not crashed in Pennsylvania at 10:03, we estimate that ...」
と書いてある。
これも「もし93便が10時3分に墜落していなかったなら、我々は…と推定する」
という仮定の話をしているだけなのだが…
(日本語を読んだだけでもわかる矛盾は、ほかにもある)

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9/11委員会レポート ダイジェスト―同時多発テロに関する独立調査委員会報告書、その衝撃の事実 単行本(ソフトカバー) – 2008/5/22
「ハイジャックが起きても、どこかに着陸してカネか、政治犯の釈放を要求することになるから、対応はその時でいい。大量の燃料を積んだ旅客機を、巡航ミサイルにかえて乗客乗員もろとも自らも死ぬということには、考えが及ばなかった」
合衆国での9/11テロ攻撃において調べ上げた国会委員会による、公式最終報告書の抄訳。
攻撃の事実と周辺状況の検証により、教訓の特定を得て、今後のテロ安全対策の勧告を目的とした。
合衆国での9/11テロ攻撃において調べ上げた国会委員会による、公式最終報告書の抄訳。
攻撃の事実と周辺状況の検証により、教訓の特定を得て、今後のテロ安全対策の勧告を目的とした。
- 本の長さ320ページ
- 言語日本語
- 出版社WAVE出版
- 発売日2008/5/22
- ISBN-104872903269
- ISBN-13978-4872903263
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商品の説明
出版社からのコメント
ビンラディンの攻撃対象国になっているニッポン
アメリカのもたつきから一体何が見えるのか?
完璧かと思われた世界最強軍隊の本土有事への対応体制が穴だらけ。
日本は世界のテロ組織との闘いに対処できるのか?
アメリカのもたつきから一体何が見えるのか?
完璧かと思われた世界最強軍隊の本土有事への対応体制が穴だらけ。
日本は世界のテロ組織との闘いに対処できるのか?
抜粋
この事件直後のショックから立ち直ったアメリカでは官・民をあげてその原因追究と防止策を求め始めた。この中のひとつとしてアメリカ議会が共和党5人、民主党5人からなる議員10名で「同時多発テロ事件に関する独立調査委員会」を立ち上げたのが2002年11月27日。
以降、委員会は精力的に調査を推進、CIA、FBIなどの情報・捜査機関のテロに関するファイル250万ページ分を見直し、10カ国、1200人以上の個人に直接インタビュー。これには現職、前職にかかわらず、大統領、副大統領、国防長官をはじめとして、当時責任ある立場にいたほぼ全てのランクの高官が含まれている。そして、最終的には19日間に及ぶ聴聞会や公聴会を開き、160名を招聘した。
これらの調査をおよそ1年8カ月続け2004年7月22日に発表されたのがこの報告書である。訳者はじめにより
以降、委員会は精力的に調査を推進、CIA、FBIなどの情報・捜査機関のテロに関するファイル250万ページ分を見直し、10カ国、1200人以上の個人に直接インタビュー。これには現職、前職にかかわらず、大統領、副大統領、国防長官をはじめとして、当時責任ある立場にいたほぼ全てのランクの高官が含まれている。そして、最終的には19日間に及ぶ聴聞会や公聴会を開き、160名を招聘した。
これらの調査をおよそ1年8カ月続け2004年7月22日に発表されたのがこの報告書である。訳者はじめにより
ハイジャックが起きてもどこかに着陸してカネか、政治犯の釈放を要求することになるから、対応はその時点でいい。大量の燃料を積んだ旅客機を巡航ミサイルにかえて乗客乗員もろとも自らも死ぬということをには考えが及ばなかった。訳者あとがきより
著者について
監修・翻訳
松本利秋(まつもと としあき)
国士舘大学政経学部政治学科講師。1947年高知県生まれ、明治大学政治経済学部政治学科卒業。国士舘大学大学院政治学研究科修士課程修了、政治学修士。月刊誌・週刊誌の記者を経て現職に至る。著書に『戦争民営化』(祥伝社刊)、『国際テロファイル』(かや書房刊)、『オサマ・ビンラディン』(竹書房刊)、『極東機器の最前線』(廣済堂出版刊)、『軍事同盟・日米安保条約』(クレスト社刊)、『熱風アジア戦機の最前線』(司書房刊)など多数。
松本利秋(まつもと としあき)
国士舘大学政経学部政治学科講師。1947年高知県生まれ、明治大学政治経済学部政治学科卒業。国士舘大学大学院政治学研究科修士課程修了、政治学修士。月刊誌・週刊誌の記者を経て現職に至る。著書に『戦争民営化』(祥伝社刊)、『国際テロファイル』(かや書房刊)、『オサマ・ビンラディン』(竹書房刊)、『極東機器の最前線』(廣済堂出版刊)、『軍事同盟・日米安保条約』(クレスト社刊)、『熱風アジア戦機の最前線』(司書房刊)など多数。
翻訳
ステファン丹沢(すてふぁん・たんざわ)
危機管理問題ジャーナリスト。米国日系3世として、日米を拠点にテロ、犯罪、ビジネス、災害等の危機管理問題や米国各界の裏事情に精通。米国の民族問題に関しても多くの執筆がある。東京都出身。カリフォルニア州立大学ロサンゼルス校ビジネス学科卒業。早稲田大学第一文学部文芸学科卒業。カリフォルニア州公益法人多文化問題研究所事務局長。著書に『アメリカンカレッジ』(宝島社刊)など。
永田喜文(ながた よしふみ)
明星大学、法政大学経済学部他講師。東京生まれ。明星大学人文学部英語英文学科卒業。明星大学大学院英米文学専攻博士課程満期退学。英文学修士。共著に『米国同時多発テロ事件』(ギズモ刊)、単著に『幼子の瞳を通じて』(ギズモ刊)、『ウェールズ・サウンド紀行』(アルク刊)など多数。
登録情報
- 出版社 : WAVE出版 (2008/5/22)
- 発売日 : 2008/5/22
- 言語 : 日本語
- 単行本(ソフトカバー) : 320ページ
- ISBN-10 : 4872903269
- ISBN-13 : 978-4872903263
- Amazon 売れ筋ランキング: - 1,484,348位本 (本の売れ筋ランキングを見る)
- - 3,977位軍事入門
- カスタマーレビュー:
カスタマーレビュー
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