政治性と自明性が深く刻み込まれている我々の言語観のために、言語権という考え方、言語を権利という観点から論じる議論は非常に理解しにくい。しかし、それは裏を返せば、言語権研究は、我々に全く新しい気づきを与え、未知の世界を垣間見せてくれるということだ。本書はその先駆けとなる論文集といえる。違和感をもつ議論もあるが、そうした「違和感」は自らの言語の捉え方を再検証する取っかかりになるもので非常に貴重なものだろう。違和感があるからといってこの議論を無視するなら、言語現象にまとわりつくイデオロギーから自由になることはできないからだ。
本書全体が概観されている「はじめに―ことば/権力/差別をとうこと」だけでも一読の価値がある。

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ことば/権力/差別: 言語権からみた情報弱者の解放 単行本 – 2006/12/1
ましこ ひでのり
(著)
- ISBN-104883031926
- ISBN-13978-4883031924
- 出版社三元社
- 発売日2006/12/1
- 言語日本語
- 本の長さ262ページ
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登録情報
- 出版社 : 三元社 (2006/12/1)
- 発売日 : 2006/12/1
- 言語 : 日本語
- 単行本 : 262ページ
- ISBN-10 : 4883031926
- ISBN-13 : 978-4883031924
- Amazon 売れ筋ランキング: - 1,659,961位本 (本の売れ筋ランキングを見る)
- - 9,065位社会一般関連書籍
- - 33,981位社会学概論
- - 66,371位語学・辞事典・年鑑 (本)
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