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ワケありな本 単行本(ソフトカバー) – 2012/8/25
沢辺 有司
(著)
世の中には「いわくつき」の本が溢れている。 イスラム教を冒涜しているとしてイランの最高指導者から作者に「死刑宣告」が出され、日本で同書を翻訳した筑波大学の五十嵐助教授が何者かに殺害された『悪魔の詩』、進化論を認めないアメリカの学校教育で撲滅運動にあった『種の起源』、ジョンレノンを殺害したチャップマン、レーガン大統領暗殺未遂事件の犯人など、3人の凶悪犯罪者のバイブルとなった『ライ麦畑でつかまえて』、日本初のプライバシー裁判になった三島由紀夫の『宴のあと』、国家政権転覆煽動罪で著者が投獄された中国の「08 憲章」、出版社が勝手に内容を変えて出版していた『華氏451 度』など、世間を大きく賑わし、深刻なトラブルを起こした書籍を43 冊紹介。 本も面白いが、その裏側はもっと面白い! 差別、政治的封殺、思想、宗教、弾圧など、タブーに鋭く切り込んだ刺激的な1冊です。
- 本の長さ199ページ
- 言語日本語
- 出版社彩図社
- 発売日2012/8/25
- ISBN-104883928802
- ISBN-13978-4883928804
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商品の説明
著者について
フリーライター。横浜国立大学教育学部総合芸術学科卒業後、編集プロダクション勤務を経て渡仏。 パリでシネフィル生活に沈潜する傍ら、アート、旅、歴史、語学を中心に書籍、雑誌の執筆・編集に携わる。現在、東京都在住。 著書に「ワケありな映画」「音楽家100の言葉」(いずれも彩図社)がある。
登録情報
- 出版社 : 彩図社 (2012/8/25)
- 発売日 : 2012/8/25
- 言語 : 日本語
- 単行本(ソフトカバー) : 199ページ
- ISBN-10 : 4883928802
- ISBN-13 : 978-4883928804
- Amazon 売れ筋ランキング: - 1,327,889位本 (本の売れ筋ランキングを見る)
- カスタマーレビュー:
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カスタマーレビュー
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トップレビュー
上位レビュー、対象国: 日本
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2015年11月28日に日本でレビュー済み
現在、我が国では本は比較的スムースに流通していますが、戦時下の日本、そして、現在でも一部の独裁国家、共産国では、
出版されず、闇に葬られる本が、多数存在しているというのもまた現実です。
本書では、国内、国外、そして、時代を問わず、不幸にしてトラブルを背負った、いわくつきの本を紹介しています。
全体は、次の章に大別されています。 1:第1章:事件・災いを引き起こした本(8作) 2:第2章:政治・戦争で発禁になった本(8作)
3:第3章:猥褻表現が問題になった本(8作) 4:第4章:差別・思想で発禁になった本 5:第5章:偽書・捏造の疑いがある本(8作)
1:「悪魔の詩」で、日本の翻訳者が殺害されたのは、まだ記憶に新しいところです。
「風流夢譚」は、〇〇の首が落ちる、とうような表現が「嶋中事件」を引き起こしました。私は、40年以上前、ガリ版刷りの本、
というかパンフレットのようなもので、その内容を知りました。現在は、電子書籍で読むことが出来ます。
本書では取り上げられていませんが、「政治少年死す」(大江健三郎)も発禁扱いになっています・・・ネット、その他で読むことは可能・・・。
2:「我が闘争」、我が国では容易に読めますが、ドイツでは未だ禁書扱いです・・・そりゃそうですよね!!・・・・・。
「収容所列島」、以前は、かなり話題になり、確か文庫化(新潮文庫?)もされていたと思いますが、現在は・・・・・。
3:「チャタレー夫人の恋人」程度の表現でも、裁判にまでなったんですから、時代は変わりましたね!!
「四畳半襖の下張」、永井荷風作と言われていますが、擬古文で書かれていて、理解するにはそれなりの教養がいるようで・・・・・。
4:「ちびくろサンボ」が問題になるんですから、行き過ぎた規制は考え物です。
また、「気違い部落周遊紀行」(きだみのる)も名著ですが・・・・、発禁にはなっていないようです。
5:この範疇のものもかなりあります。捏造、剽窃、盗作、いちいち書名はあげませんが、これらは実に多いです!!
本書は、「華氏451度」で締めくくられています。私は、この作品、映画を最初に観ました。
作家のオリジナリテイとは一体なんだ、と言いたくなりますね!!!
本書を一言でいえば、問題作の表面をさらっとなぞった入門書的な本です。このようなことに興味のある人は、
参考文献を頼りに調べれば、もっと深く知ることが出来ます。
出版されず、闇に葬られる本が、多数存在しているというのもまた現実です。
本書では、国内、国外、そして、時代を問わず、不幸にしてトラブルを背負った、いわくつきの本を紹介しています。
全体は、次の章に大別されています。 1:第1章:事件・災いを引き起こした本(8作) 2:第2章:政治・戦争で発禁になった本(8作)
3:第3章:猥褻表現が問題になった本(8作) 4:第4章:差別・思想で発禁になった本 5:第5章:偽書・捏造の疑いがある本(8作)
1:「悪魔の詩」で、日本の翻訳者が殺害されたのは、まだ記憶に新しいところです。
「風流夢譚」は、〇〇の首が落ちる、とうような表現が「嶋中事件」を引き起こしました。私は、40年以上前、ガリ版刷りの本、
というかパンフレットのようなもので、その内容を知りました。現在は、電子書籍で読むことが出来ます。
本書では取り上げられていませんが、「政治少年死す」(大江健三郎)も発禁扱いになっています・・・ネット、その他で読むことは可能・・・。
2:「我が闘争」、我が国では容易に読めますが、ドイツでは未だ禁書扱いです・・・そりゃそうですよね!!・・・・・。
「収容所列島」、以前は、かなり話題になり、確か文庫化(新潮文庫?)もされていたと思いますが、現在は・・・・・。
3:「チャタレー夫人の恋人」程度の表現でも、裁判にまでなったんですから、時代は変わりましたね!!
「四畳半襖の下張」、永井荷風作と言われていますが、擬古文で書かれていて、理解するにはそれなりの教養がいるようで・・・・・。
4:「ちびくろサンボ」が問題になるんですから、行き過ぎた規制は考え物です。
また、「気違い部落周遊紀行」(きだみのる)も名著ですが・・・・、発禁にはなっていないようです。
5:この範疇のものもかなりあります。捏造、剽窃、盗作、いちいち書名はあげませんが、これらは実に多いです!!
本書は、「華氏451度」で締めくくられています。私は、この作品、映画を最初に観ました。
作家のオリジナリテイとは一体なんだ、と言いたくなりますね!!!
本書を一言でいえば、問題作の表面をさらっとなぞった入門書的な本です。このようなことに興味のある人は、
参考文献を頼りに調べれば、もっと深く知ることが出来ます。
2012年12月22日に日本でレビュー済み
『
ワケありな映画
』(彩図社)の著者が類書として今度は書籍に関する事情を集めて出した本です。『ワケありな映画』よりは興味深く読みました。
とりあげている書物はサルマン・ラシュディ『悪魔の詩』や深沢七郎『風流夢譚』など、幅広い時代と国の作品40あまりです。
『ワケありな映画』同様、相変わらず様々な既存の書籍から情報を切り貼りして編集しているので、『ライ麦畑でつかまえて』をレーガン暗殺未遂犯などが手にしていたことや、『チャタレー夫人の恋人』がその猥褻性をめぐって法廷で争われたことなど、比較的知られている話が載っていたり、ベトナム戦争の最高機密文書としてメディアにリークされた『ペンタゴン・ペーパーズ』や天安門事件に関わった劉暁波(リュウシャオボ)『08憲章』を「本」として扱っていたりとちぐはぐさがあります。
それでも書物にまつわるワケには、言論の自由と密接にかかわる部分があり、時代を大きく画す「ワケありな本」の物語を読むことは、言論封殺の圧力に必死で抗った勇気ある人々の思いに触れることにつながるのです。
その意味で最後に取り上げた書が未来の焚書を描いたブラッドベリのSF小説『華氏451度』であるというのは象徴的です。
検閲に抵抗したこうした書物の歴史を読むにつけ、本に接する機会をますます減らしている人々がいることに強い危機感を抱かないではいられません。
とりあげている書物はサルマン・ラシュディ『悪魔の詩』や深沢七郎『風流夢譚』など、幅広い時代と国の作品40あまりです。
『ワケありな映画』同様、相変わらず様々な既存の書籍から情報を切り貼りして編集しているので、『ライ麦畑でつかまえて』をレーガン暗殺未遂犯などが手にしていたことや、『チャタレー夫人の恋人』がその猥褻性をめぐって法廷で争われたことなど、比較的知られている話が載っていたり、ベトナム戦争の最高機密文書としてメディアにリークされた『ペンタゴン・ペーパーズ』や天安門事件に関わった劉暁波(リュウシャオボ)『08憲章』を「本」として扱っていたりとちぐはぐさがあります。
それでも書物にまつわるワケには、言論の自由と密接にかかわる部分があり、時代を大きく画す「ワケありな本」の物語を読むことは、言論封殺の圧力に必死で抗った勇気ある人々の思いに触れることにつながるのです。
その意味で最後に取り上げた書が未来の焚書を描いたブラッドベリのSF小説『華氏451度』であるというのは象徴的です。
検閲に抵抗したこうした書物の歴史を読むにつけ、本に接する機会をますます減らしている人々がいることに強い危機感を抱かないではいられません。