この本は、著者である植条氏が30年間書いてきた論文を、体系的にまとめた論文集です。
1～7章と「むすび」の章で構成されていますが、論文のテーマごとに章としてまとめられています。
最初の「出版に当たって」では、次のように述べられています。
――本書は当初から１冊にまとめあげるため体系的に執筆したものではなく、性格や対象の異なったメディアに発表したものであるため、内容の重複や、視点、文体に統一を欠くところもあるが、各著作と当時の状況や社会的背景とのかかわりを残すことの意味を考え、極力発表当時のまま掲載することに努めた。
（Ｐ２ 「出版に当たって」より引用）
この本が出版されたのは2001年1月1日。
データも過去のものが多いので、2001年以降のＡＣについて知るには、他の書籍と併用した方が良いかと思います。
また、同一著者の『公共広告の研究』に関してですが、この本と同じ記述のページがあり、内容も『公共広告の研究』のほうが充実していました。こちらのほうが新しいので、データの参照・引用には『公共広告の研究』、その補足として『公共広告は社会を変える』という利用法がいいのかな、と感じています。
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