人権というものを極めて論理的に考察した書物です。
執筆陣は宮崎哲弥、佐伯啓思、高山文彦、呉智英、山口宏、片岡鉄哉、定方晟氏らです。
そもそも人権というものが形而上学に過ぎない。
欧州のように神が存在しない日本では人権というものを導き出せない(戦後宗教を否定したため)。
そして具体的な事例も挙げて人権という奇怪な概念を批判していきます。
編者が述べるようにリベラルな知識人たちにも原稿を依頼したそうですがすべて断られてしまったそうです。
さすがに人権が論理的に批判され尽くしてしまうとやばいと思ったのでしょうか。
本書は法というもの、そして日本の法というものについても考えを深くさせてくれます。
大学生にも是非おすすめしたい1冊です。
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人権を疑え (新書y 16) 新書 – 2000/10/1
宮崎 哲弥
(編集)
- 本の長さ206ページ
- 言語日本語
- 出版社洋泉社
- 発売日2000/10/1
- ISBN-104896914945
- ISBN-13978-4896914948
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商品の説明
内容(「MARC」データベースより)
世に人を黙らせる言葉がある。平和、民主主義、そして人権…。だが、それらははたして本当に正しいものなのか? 20世紀最大の迷信「人権」に真っ正面から挑む「人権論の再構成」の試み。
登録情報
- 出版社 : 洋泉社 (2000/10/1)
- 発売日 : 2000/10/1
- 言語 : 日本語
- 新書 : 206ページ
- ISBN-10 : 4896914945
- ISBN-13 : 978-4896914948
- Amazon 売れ筋ランキング: - 750,721位本 (本の売れ筋ランキングを見る)
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トップレビュー
上位レビュー、対象国: 日本
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2014年5月12日に日本でレビュー済み
Amazonで購入
読み進めると目からウロコの数々の意見でした。
今後の生き方に反映せます✩
今後の生き方に反映せます✩
2007年3月7日に日本でレビュー済み
本書では、社会で絶対視されがちな「人権」に疑問を呈していく。いろいろな人の論が集まっている形式なので、どこからでも読めるのがうれしい。
1章では人権という概念の作られたプロセスを辿り、西洋中心主義などそこにひそむ「うさんくささ」を明らかにする。
2章では主に犯罪において加害者の人権が重視されすぎる現状を取り上げ、その姿勢を批判する。
3章では現行の国家制度などを取り上げて、そこにおける人権の扱いのおかしさを指摘する。
「人権」絶対視の風潮に対しては、いいアンチテーゼになるだろう。
1章では人権という概念の作られたプロセスを辿り、西洋中心主義などそこにひそむ「うさんくささ」を明らかにする。
2章では主に犯罪において加害者の人権が重視されすぎる現状を取り上げ、その姿勢を批判する。
3章では現行の国家制度などを取り上げて、そこにおける人権の扱いのおかしさを指摘する。
「人権」絶対視の風潮に対しては、いいアンチテーゼになるだろう。
2007年2月18日に日本でレビュー済み
この書籍は、近くの図書館で読みました。時間がなくて宮崎・呉両氏が書かれた部分しか読めませんでしたが、世の中に蔓延する曖昧な人権概念を一刀両断するような論調に目が覚める思いでした。人権という美名の下では思考力を奪われたかのようになりがちだった私は、呉氏の人権は真理でもなんでもないという主張にはっとさせられました。
従来の通念に従って、自ら考えることもせず、何かに盲従することの危うさを指摘しているようでもありました。
次回は時間をかけて精読したいと思います。
従来の通念に従って、自ら考えることもせず、何かに盲従することの危うさを指摘しているようでもありました。
次回は時間をかけて精読したいと思います。
2002年1月18日に日本でレビュー済み
人権って何だ、人権論議のここがヘン、それでも人権を信じるか、という3つのセクションからなっており、佐伯啓思、宮崎哲弥、呉智英らを始めとする論客陣がそれぞれ異なる視点から一章を寄せています。「平和」「民主主義」「環境」と並んで、いわゆる「人権」が不可侵のものとして奉られ、誰もがその前に思考停止を迫られる昨今の風潮に「?」と感じている人たちにとって、端的な言葉でもやもやを切り捨ててくれるこの本は、格好の援軍と言えるのではないでしょうか。簡潔で読みやすく、多方面に目配りのきいた内容ですので、カウンターイデオロギー化の心配も全くありません。
私自身は、「人権」が栄えて「人格」が滅んだ、という佐伯氏の指摘に深くうなずかされました。
私自身は、「人権」が栄えて「人格」が滅んだ、という佐伯氏の指摘に深くうなずかされました。