本書は経済と軍事に重点を当てて、中世以降の沖縄の歴史と社会的特質を解説しています。第一章「沖縄に迫る危機」では平成に入ってからの沖縄近海で何の様な緊張事態が発生しているかを東アジア全体にも眼を向けながら取り上げて居ます。夫々の動きの背景や因果関係についてより深く理解出来ました。第二章「普天間基地問題は解決できる」では、この基地が建設された後に現在の様な状況が生じてしまった経緯が参考になりました。政治家の愚行だけで無く、法的整備を行わず、必要な施策を進めないで延々と補助金が交付されて来た実態を明らかにしています。
第三章「歴史の中に見る沖縄の姿」は、沖縄県人の視点だからこそ説得力のある内容だと思いました。明が持ちかけて来た朝貢貿易の莫大な利益を死守したい既得権益集団、戦国末期〜江戸時代の沖縄政策、尚氏の圧政下で生じた社會構造と文化的侵食、明治以降の地域振興政策と社会状況、その様な環境から出て来た県民性などについてです。現代の課題には長い歴史的背景があり、その影響で明治以降の施策が徹底せず中々効果を上げなかったこと、等が良く分かりました。
第四章「米軍政下で味わった贅沢」は、米軍統治下の時代から、復帰運動、沖縄返還の時代を扱って居ます。米軍の施政により衣食住が保証され、特に、医療の充実と衛生状態の急速な改善により沖縄に多かった伝染病が激減、撲滅され、平均寿命が大きく延びた、という流れを紹介しています。この点を理解すれば、現在は沖縄よりも平均寿命の長い県が多くなっていることも説明がつきます。米軍による潤沢な消費と物資の流入、ドル圏となった事で沖縄が経済的に恵まれた状態である事は、本土でも割と知られて居たのですが、復帰後はあまり語られなくなった様ですね。そして、基地用地の莫大な借地料が何を齎したか、という核心的な部分に入って行きます。
本書では経済的な利害関係の観点から沖縄の変遷を解説していますが、補助金が作り出す利権構造の実態と弊害の事も含めて非常に納得させられました。極秘事項と言える様な内容は特に無くて、ほとんどが公開されていてその気になれば入手可能な文書から分かる事項であろうと思われますが、それを「誰も語れなかった」のは何故か、それも少し見えて来た様な気がします。

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誰も語れなかった沖縄の真実 ――新・沖縄ノート 単行本 – 2011/12/21
惠 隆之介
(著)
私は殴り殺される覚悟で本当の沖縄を書いた!
かつて私は地元の琉球銀行に就労し、将来を嘱望されていたが、2000年4月、基地政策の混迷を座視できず正論を展開したところ、退職に追い込まれた。その背景には、国家が基地反対運動を補助金で鎮めるべく、無制限な沖縄宥和策に転じたことが主因であった。しかし、私が警告したとおり、アジア情勢は緊迫の度合いを強め、基地政策の混乱は限界に達している――まえがきより。
わが国は危機を迎えている。この焦点が沖縄である。本書を読めば、国民が沖縄県民に抱く一種の贖罪意識が霧散し、どう沖縄政策を行えばよいのかが見えてくる。
“日本で最も悲劇の島”沖縄の本当の姿とは!?
かつて私は地元の琉球銀行に就労し、将来を嘱望されていたが、2000年4月、基地政策の混迷を座視できず正論を展開したところ、退職に追い込まれた。その背景には、国家が基地反対運動を補助金で鎮めるべく、無制限な沖縄宥和策に転じたことが主因であった。しかし、私が警告したとおり、アジア情勢は緊迫の度合いを強め、基地政策の混乱は限界に達している――まえがきより。
わが国は危機を迎えている。この焦点が沖縄である。本書を読めば、国民が沖縄県民に抱く一種の贖罪意識が霧散し、どう沖縄政策を行えばよいのかが見えてくる。
“日本で最も悲劇の島”沖縄の本当の姿とは!?
- 本の長さ212ページ
- 言語日本語
- 出版社ワック
- 発売日2011/12/21
- ISBN-104898311644
- ISBN-13978-4898311646
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登録情報
- 出版社 : ワック (2011/12/21)
- 発売日 : 2011/12/21
- 言語 : 日本語
- 単行本 : 212ページ
- ISBN-10 : 4898311644
- ISBN-13 : 978-4898311646
- Amazon 売れ筋ランキング: - 559,443位本 (本の売れ筋ランキングを見る)
- - 3,525位地理・地域研究 (本)
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2023年7月28日に日本でレビュー済み
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これまで知られていない琉球王朝の闇、China及び共産主義者の暗躍、そして米軍の貢献について知ることができた。正常化にはまだ時を要するだろう。
2018年12月10日に日本でレビュー済み
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琉球王朝、薩摩藩、明治政府、戦後のアメリカ政府、そして、これまでの日本政府と沖縄県民の生活の大きな変化を初めて知った。補助金頼みの県財政状況と政治的スタンスの矛盾。いつまで、こんな状態が続くのか。考えさせられる良本。
2020年2月3日に日本でレビュー済み
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惠 隆之介氏 の 文章は 論理的ではないが かえって 危機感が感じられている
日本人は おめでたい
日本人は おめでたい
2013年6月20日に日本でレビュー済み
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平成19年9月29日、沖縄本島中部の宜野湾海浜公園で「検定意見撤回県民大会」が行われた。
これに対して仲井真知事は、県教育庁に大会への動員指令を発し、小学校児童を含む教職員や
PTA関係者にまで大会への参加を強制した。
なのに当日これに参加したのは、実行委員会が目標とした5万人をはるかに下回る1万8千人
と少しでしかなかった。しかしサヨク集団の主体となる沖縄教組などの主催者は、11万人が参
加したといいふらし、これを真に受けた政府は「検定意見の撤回」という愚をさらしている。
この本は、遠まわしにではあるが、これらの愚行集団の主体は「今は日本人で元は朝鮮人」
であることを、私たちが十分に認識する必要があることを伝えています。
また橋下大阪市長の「慰安婦」発言に対して、狂妄的な対応をしているマスゴミや政治家や
評論家などの大半は、「今は日本人で元は朝鮮人」であることも、私たちは認識しておくこと
が必要であることも教えてくれます。
これに対して仲井真知事は、県教育庁に大会への動員指令を発し、小学校児童を含む教職員や
PTA関係者にまで大会への参加を強制した。
なのに当日これに参加したのは、実行委員会が目標とした5万人をはるかに下回る1万8千人
と少しでしかなかった。しかしサヨク集団の主体となる沖縄教組などの主催者は、11万人が参
加したといいふらし、これを真に受けた政府は「検定意見の撤回」という愚をさらしている。
この本は、遠まわしにではあるが、これらの愚行集団の主体は「今は日本人で元は朝鮮人」
であることを、私たちが十分に認識する必要があることを伝えています。
また橋下大阪市長の「慰安婦」発言に対して、狂妄的な対応をしているマスゴミや政治家や
評論家などの大半は、「今は日本人で元は朝鮮人」であることも、私たちは認識しておくこと
が必要であることも教えてくれます。
2018年2月27日に日本でレビュー済み
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沖縄経済は農業特に零細なサトウキビ生産による黒糖製造業に集中していた。ところが、台風と干魃が交互に繰り返す自然環境で、生産は限界に達していたのである。そこで、県民は農業をあきらめ、今のフィリピンの様に移民、出稼ぎへと旅立った。結果、県経済は県外からの送金によって赤字を補填していたのである。
2012年3月25日に日本でレビュー済み
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沖縄というと、地政学的に軍事的重要地点にあるということで、しかたなく横暴な米兵を抱えるアメリカのエゴ的米軍基地を抱えるかわいそうな地域や人々ということと、それと同時に聞こえてくるテレカ地主を始めとするゆすりとたかり、カネと権力のお話を想像しますが、その二つの点がどうもうまく整合性を持たず、合点がいかないという印象でした。
しかし、本書は、その沖縄の語られない(マスコミが報道しない)真実をありのままに書いたであろうという本であり、著者の勇気には感謝と尊敬の念を感じます。
それと、同時に、情報の重要性を感じずにはいられません。
実は、沖縄の基地は、全国の24パーセントが正しいこと等、知らされていない情報を得ることができます。
まず、沖縄に対する中国の侵略行為があげられ、そして、圧政を敷いてきた琉球王家と、その車輪であった支那党(中国帰化人たち、現知事である仲井眞氏もその一族の末孫とのこと)について語られます。
そして、明治政府の沖縄近代化政策、米軍の沖縄政策(米軍の沖縄に対する膨大な投資があった)、その後の沖縄の赤化(本土の革命家の襲来)など、沖縄の歴史がよくわかります。
本書は、沖縄だけでなく、朝鮮、中国がそうですが、どこか反日遊びが好きで、反日のみがイデオロギーとして残っている(反自民に似ている)だけで、反日と唱えてすべてをごまかす思考、その問題点がよくわかります。
この本を読んで、沖縄の本当の姿を知り、国民は選挙に関わるべきであると思います。
しかし、本書は、その沖縄の語られない(マスコミが報道しない)真実をありのままに書いたであろうという本であり、著者の勇気には感謝と尊敬の念を感じます。
それと、同時に、情報の重要性を感じずにはいられません。
実は、沖縄の基地は、全国の24パーセントが正しいこと等、知らされていない情報を得ることができます。
まず、沖縄に対する中国の侵略行為があげられ、そして、圧政を敷いてきた琉球王家と、その車輪であった支那党(中国帰化人たち、現知事である仲井眞氏もその一族の末孫とのこと)について語られます。
そして、明治政府の沖縄近代化政策、米軍の沖縄政策(米軍の沖縄に対する膨大な投資があった)、その後の沖縄の赤化(本土の革命家の襲来)など、沖縄の歴史がよくわかります。
本書は、沖縄だけでなく、朝鮮、中国がそうですが、どこか反日遊びが好きで、反日のみがイデオロギーとして残っている(反自民に似ている)だけで、反日と唱えてすべてをごまかす思考、その問題点がよくわかります。
この本を読んで、沖縄の本当の姿を知り、国民は選挙に関わるべきであると思います。
2012年3月13日に日本でレビュー済み
Amazonで購入
前の評者の方々のレビューを参考に本書を購入しました。
内容、感想等は前の方々が熱く語って下さったものに十分表されているので割愛しますが、私が言いたいのはこの本に書かれている内容が実際の沖縄の真実だ、ということです。
私は仕事の関係で沖縄に来て3年、普天間の近くに住んでおりますが、実際には騒音はそんなにうるさくありません。
私の東京の実家の方がよほどうるさいです。
米兵の諸君は非常にフレンドリーで親切かつ紳士であり、地元の評判も上々です。
近所の方々色々な人に基地の移設に関しての意見を伺いますと、大半以上が移設など望んでもいないのです。
地元琉球新報、沖縄タイムスは毎日沖教祖の肩を持ち、極端な偏向報道や嘘のばかりでうんざりして毎朝吐気をもよおすので先日とるのをやめました。
デモの参加者は県外者ばかりで日教組、全労連、JR労組(沖縄に鉄道はありませんが)の旗が立ち並びなす。
びっくりするのは中核派(公安指定団体ですよね?)までが堂々のぼりを立て、県庁内まで入り込んでいることです。いやはや毎日闘争状態です。
沖縄はいま、狂っています。 沖教組の教育は不安なのと、先生のレベルが低いので、妻と子を福岡にやりまして単身になって寂しい限りですが、なんと担任だった沖教組の先生自身の子弟も同じ理由で福岡の学校にやっているじゃありませんか。
本書に書かれている事実を全国民が知るべきです。
内容、感想等は前の方々が熱く語って下さったものに十分表されているので割愛しますが、私が言いたいのはこの本に書かれている内容が実際の沖縄の真実だ、ということです。
私は仕事の関係で沖縄に来て3年、普天間の近くに住んでおりますが、実際には騒音はそんなにうるさくありません。
私の東京の実家の方がよほどうるさいです。
米兵の諸君は非常にフレンドリーで親切かつ紳士であり、地元の評判も上々です。
近所の方々色々な人に基地の移設に関しての意見を伺いますと、大半以上が移設など望んでもいないのです。
地元琉球新報、沖縄タイムスは毎日沖教祖の肩を持ち、極端な偏向報道や嘘のばかりでうんざりして毎朝吐気をもよおすので先日とるのをやめました。
デモの参加者は県外者ばかりで日教組、全労連、JR労組(沖縄に鉄道はありませんが)の旗が立ち並びなす。
びっくりするのは中核派(公安指定団体ですよね?)までが堂々のぼりを立て、県庁内まで入り込んでいることです。いやはや毎日闘争状態です。
沖縄はいま、狂っています。 沖教組の教育は不安なのと、先生のレベルが低いので、妻と子を福岡にやりまして単身になって寂しい限りですが、なんと担任だった沖教組の先生自身の子弟も同じ理由で福岡の学校にやっているじゃありませんか。
本書に書かれている事実を全国民が知るべきです。