アメリカがなぜあのような肥満社会になってしまったのか、その複雑に入り組んだ原因を、一つひとつ丁寧に、究明しています。単に個人の問題ではない、政治、経済、文化、教育、宗教、都市問題、移民問題などの要因が絡み合っています。
著者のあげる主な原因を私なりにまとめてみます。
○安く大量のスナック、ファストフードが簡単に食べられるようになった。しかもビックサイズが人気だ。これらはほとんど高カロリー。
○家でテレビを見ながらお菓子を食べてくつろぐ、家族のスタイルが普及した。
○異質なものを受け入れるアメリカの寛容な人間観(肥満でも平気で外出できる!)
○宗教家も信者におもねり、大食(欲望)を戒めない。
○学校も体育にあまり熱心でなく、ゆえに運動不足の子どもが多くなる。

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デブの帝国―いかにしてアメリカは肥満大国となったのか 単行本 – 2003/6/25
グレッグ・クライツァー
(著),
竹迫 仁子
(翻訳)
- 本の長さ261ページ
- 言語日本語
- 出版社バジリコ
- 発売日2003/6/25
- ISBN-10490178420X
- ISBN-13978-4901784207
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商品の説明
内容(「MARC」データベースより)
どうしてアメリカ人は太っているのか? カロリー地獄から生還した気鋭のジャーナリストが「肥満」を通してアメリカの根深い病巣を探った迫真のレポート。
登録情報
- 出版社 : バジリコ (2003/6/25)
- 発売日 : 2003/6/25
- 言語 : 日本語
- 単行本 : 261ページ
- ISBN-10 : 490178420X
- ISBN-13 : 978-4901784207
- Amazon 売れ筋ランキング: - 537,409位本 (本の売れ筋ランキングを見る)
- - 159位アメリカ・中南米の地理・地域研究
- - 8,171位歴史・地理・旅行記
- - 9,790位社会学概論
- カスタマーレビュー:
-
トップレビュー
上位レビュー、対象国: 日本
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2010年10月27日に日本でレビュー済み
Amazonで購入
全国民の2/3が太め(BMI>25)、そして国民の1/3が肥満つまりデブ(BMI>30)になってしまった世界帝国、アメリカ。
このままでは2050年までに殆ど全てのアメリカ人が標準体重を超えてしまうと予言する。
筆者が言う恐怖の「流行性肥満症」が全国民に感染する訳だ。
特に一番の被害者は底辺階層と若年者。
インパクトの有り過ぎる表紙が其れを暗示する(笑)。
もはや米国の肥満は個人の問題と言うよりはシステムの問題なのだ。
農業政策・教育体制・経済格差・・・、問題だらけの社会。
そして食品業界・穀物メジャーの陰謀。
「果糖とパーム油が悪い」。
確かにそうでしょうが、肥満の根本原因はは糖質を食べ過ぎていること。
デブは決して脂肪・カロリーの摂り過ぎではありません。
ヒトは糖質なしでデブにはなりません。
貴方がヒトである限り、なりたくてもなれません(笑)。
ブレーキが付いていますから、脂質や蛋白質には。
一方、糖質にはヒトはブレーキを持っていません。
持つに至るまで進化するには時間が足りなかったからだ。
だからヒトに於いては、糖質にだけ「食べ過ぎ」が有り得る訳だ。
ここが解っておられないから、「全米ベストセラー」という割りには最後の第7章での解決への処方箋も弱いのだ。
従って残念ながら星は3つでございます。
同系統本でしたら、M.ネスル著「フード・ポリティクス」の方がお勧めです。
こっちはチョッと御高いのですが。
このままでは2050年までに殆ど全てのアメリカ人が標準体重を超えてしまうと予言する。
筆者が言う恐怖の「流行性肥満症」が全国民に感染する訳だ。
特に一番の被害者は底辺階層と若年者。
インパクトの有り過ぎる表紙が其れを暗示する(笑)。
もはや米国の肥満は個人の問題と言うよりはシステムの問題なのだ。
農業政策・教育体制・経済格差・・・、問題だらけの社会。
そして食品業界・穀物メジャーの陰謀。
「果糖とパーム油が悪い」。
確かにそうでしょうが、肥満の根本原因はは糖質を食べ過ぎていること。
デブは決して脂肪・カロリーの摂り過ぎではありません。
ヒトは糖質なしでデブにはなりません。
貴方がヒトである限り、なりたくてもなれません(笑)。
ブレーキが付いていますから、脂質や蛋白質には。
一方、糖質にはヒトはブレーキを持っていません。
持つに至るまで進化するには時間が足りなかったからだ。
だからヒトに於いては、糖質にだけ「食べ過ぎ」が有り得る訳だ。
ここが解っておられないから、「全米ベストセラー」という割りには最後の第7章での解決への処方箋も弱いのだ。
従って残念ながら星は3つでございます。
同系統本でしたら、M.ネスル著「フード・ポリティクス」の方がお勧めです。
こっちはチョッと御高いのですが。
2024年3月18日に日本でレビュー済み
Amazonで購入
政治・経済・科学など様々な側面から、米国の肥満大国への歩みを自らの体験を基にして解説しており、大変分かり易いです。若干くどかったり、言葉足らずのような所もありますが、そこはご愛敬。
ただ、21世紀の日本は、まさに米国と同じような肥満への道を追随している優等生であると感じましたので、警鐘を鳴らすうえでも、ぜひ多くの人に読んで欲しいですし、できれば学校の教材にして皆で議論して欲しいです。
さらに、これを読んだうえで、ドキュメンタリー映画「スーパーサイズミー」を観ることをお奨めします。時間があれば続編も。
映画ではどうしても時間の制約上、もしくはターゲットとなる観客の大半が同じ米国人を想定しているのか、本書で書かれている米国内のこれまでの動きは、そこまでは描かれていません。おそらく共通認識として持っていることが前提だと思われます。映画を先に見てしまった私は、いくつも疑問点が生まれ悶々としてしまいましたが、本書のおかげで見事に解消されました。是非、本書→映画の順で見ることをお奨めします。
ただ、21世紀の日本は、まさに米国と同じような肥満への道を追随している優等生であると感じましたので、警鐘を鳴らすうえでも、ぜひ多くの人に読んで欲しいですし、できれば学校の教材にして皆で議論して欲しいです。
さらに、これを読んだうえで、ドキュメンタリー映画「スーパーサイズミー」を観ることをお奨めします。時間があれば続編も。
映画ではどうしても時間の制約上、もしくはターゲットとなる観客の大半が同じ米国人を想定しているのか、本書で書かれている米国内のこれまでの動きは、そこまでは描かれていません。おそらく共通認識として持っていることが前提だと思われます。映画を先に見てしまった私は、いくつも疑問点が生まれ悶々としてしまいましたが、本書のおかげで見事に解消されました。是非、本書→映画の順で見ることをお奨めします。
2003年7月17日に日本でレビュー済み
Amazonで購入
日本においても問題視され始めてきた肥満。
某ハンバーガーチェーンでは米国サイズのハンバーガーの投入など、
さらに肥満が深刻化する要素が増え続けている昨今。
この本は肥満国になりつつある日本においても
教訓とすべき内容だと思います。
「肥満が肥満を引き寄せる!」という一文の通り
連鎖が始まるとアッという間に蔓延しそうでおそろしい。
いかにしてアメリカが肥満大国となったかを多角的に分析し、
肥満の代表的な病気である糖尿病について語り、
筆者が肥満から脱出したことまで全てが説明されています。
あるある大○典をもっと深く掘り下げた「肥満」の
決定版ともいえる内容だと思います。
某ハンバーガーチェーンでは米国サイズのハンバーガーの投入など、
さらに肥満が深刻化する要素が増え続けている昨今。
この本は肥満国になりつつある日本においても
教訓とすべき内容だと思います。
「肥満が肥満を引き寄せる!」という一文の通り
連鎖が始まるとアッという間に蔓延しそうでおそろしい。
いかにしてアメリカが肥満大国となったかを多角的に分析し、
肥満の代表的な病気である糖尿病について語り、
筆者が肥満から脱出したことまで全てが説明されています。
あるある大○典をもっと深く掘り下げた「肥満」の
決定版ともいえる内容だと思います。
2003年8月4日に日本でレビュー済み
肥満の事をよく知りたいと思ってる人にはいい本なのかしれません。ただタイトルと表紙を見た感じより、内容が詳しすぎる気がします。ファーストフードの説明やら、民族間の問題やら、書きたいのは分かるんだけど、クドイ。19○○には肥満に関するこんな事件が、19○○に...の長い説明は、そんな歴史はどうでもいいよと思い、苦痛でした。
2003年7月5日に日本でレビュー済み
Amazonで購入
カバーの軽い印象とは違って、肥満大国となった原因を多視野で説明している。
マックのセットメニュー誕生から始まり、社会構造に依って出来上がった食品事情etc。どれも興味深い。
日本においてダイエットブームは相変わらず盛況で、その手のグッズ、本、食品など次々と発売されているけど、私の周りでは効果があった人は少ない。
かくいう私の子供も肥満気味でこの本に書かれていることには心当たりがあり、まずは生活を取り巻いている食品事情を知ることからはじめねば。と痛感しました。
読んだ時、不祥事続きの食品メーカーに読んでもらいたい。
と思ったが消費者側としてもより良い食品事情を築くために合理主義が陥り易いミスのパターンを知った方いいと思う。
マックのセットメニュー誕生から始まり、社会構造に依って出来上がった食品事情etc。どれも興味深い。
日本においてダイエットブームは相変わらず盛況で、その手のグッズ、本、食品など次々と発売されているけど、私の周りでは効果があった人は少ない。
かくいう私の子供も肥満気味でこの本に書かれていることには心当たりがあり、まずは生活を取り巻いている食品事情を知ることからはじめねば。と痛感しました。
読んだ時、不祥事続きの食品メーカーに読んでもらいたい。
と思ったが消費者側としてもより良い食品事情を築くために合理主義が陥り易いミスのパターンを知った方いいと思う。
2003年7月31日に日本でレビュー済み
表紙の絵やタイトルからは、マイケル・ムーアの「バカで間抜けな。。。」を連想させますが、内容はこちらのほうがずっとカタイです。淡々とファーストフードの戦略や民族・階級の違いによる肥満との関係などを検証していきます。
が、ムーア著と違ってユーモアがこれっぽちもないためちょっと読んでてツラい。
ファーストフード業界の肥満への貢献度?について知りたいなら
「ファーストフードが世界を食い尽くす」のほうをオススメいたします。
マーケティングの勉強にはなるかも
が、ムーア著と違ってユーモアがこれっぽちもないためちょっと読んでてツラい。
ファーストフード業界の肥満への貢献度?について知りたいなら
「ファーストフードが世界を食い尽くす」のほうをオススメいたします。
マーケティングの勉強にはなるかも
2013年7月3日に日本でレビュー済み
Amazonで購入
以前、同僚から貸してもらって内容は知っていたので、自分の物にしたかった。送られてきた本のカバーが少し折れ目があったので、やや難ありとした。