ナチスドイツにまつわるクトゥルフTRPGシナリオ集かと思いまして
注文しましたが、内容はWW2版クトゥルフTRPGを目指したものとなっています。
まず、最初に
「ドイツ、イタリア、日本などの枢軸国はもちろん、
スターリン体制のソ連など、強力な独裁体制が多くの人々を支配していた。
このような「邪悪」な権力はクトゥルフ神話存在のイメージと重なり・・・(P3)」
…おいこらまてやw 日本が邪悪な独裁国家ったあ、勉強不足ですね。
少なくとも軍部でもナチスに懐疑的な人間は多かった。
ヒトラーに面会した秩父宮親王殿下(昭和天皇陛下の御弟)は彼に不信感を抱かれたし、
戦時中は杉原千畝さんが東条英機首相の黙認のもとユダヤ人脱出のビザを発給している。
(ドイツ外交部の抗議を東条さんははねつけたそうだ)
このように歴史的事実の誤認が少々受けられます。
(WW2でクトゥルフと関係していそうなのは、ナチス要人と・・・あとはアメ・・・領でしょうw)
WW2の各国の説明が少々ありますが、歴史的事実と鵜呑みにしないほうがいいですね。
武器(能力値あり)と戦車(モンスター扱いで能力値設定あり)の説明がありますし
舞台となるドイツや欧州の戦時中の生活の解説、戦場における狂気、PTSDもルールに取り込んであります。
ドイツ軍組織図はあまり詳しくありません。
メインなのは神がかり的なヒトラー総統の下、オカルトもやっていたヒムラー率いる親衛隊です。
シナリオは三本あります、「ベルリン1939」「シリア1940」「チベット1941」。
後の二つはなんとなくレイダースっぽいですね。
戦争を舞台にしたルールブックですが、
あまり(私のような妙に読み込んだ)コアな歴史通には物足りませんでした。
もう少し大判の本で本格的に作ってほしかったかな。
電池使用 | いいえ |
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電池付属 | いいえ |
対象性別 | ユニセックス |
発売日 | 2012/2/1 |
梱包サイズ | 25.7 x 18.4 x 1.3 cm; 204.12 g |
ASIN | 490217510X |