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ドンと来い!大恐慌 (ジョルダンブックス) 単行本(ソフトカバー) – 2009/3/12
購入オプションとあわせ買い
著者は「大恐慌など怖くない」と日本経済、日本国の潜在的底力を見直すように提言している。
「ビジネスマンや就活生にお薦め」と題しているだけあって、まるで名教師による学校の授業のように、とてもわかりやすいのが特徴だ。
この時期、恐慌本はたくさん出版されているが、世界経済危機の全体像と日本の未来をこれほど平易に解説している本は見当たらない。
難しい経済用語は各ページにていねいな註釈が付けられ、誰でもわかる表現で「本当の大恐慌は来ない」、「資本主義は終わらない」、「アメリカ中心の世界経済は崩壊したが、実は日本は圧倒的優位な立場に立っている」、など独自の視点で鋭く分析。
まさに若いビジネスマンや就職間近の学生必読の「日本及び世界経済入門の書」といえるだろう。
また2大特典として、巻頭にカラーチャート「世界大恐慌のからくり」が折り込まれ、巻末には今売れている恐慌本19冊の徹底検証コーナーを別冊付録ふうに設けている。
この2大付録を読むだけでも「定価1700円+税」の元は取れる。それほど押さえるべきポイントが凝縮している。
表現は悪いが、巻末付録は「19冊に及ぶ他の注目本をただ読みできるようなもの」ともいえるのだ。
あくまでダイジェストではなく著者・藤井の解説・分析がメインだが、さらに突っ込みたければ、その本を買えばよい。
そういう他の本までも読む気にさせる広告的要素がこのコーナーにはある。
ベストセラー作家として大活躍中の佐藤優氏も、「本書を読むと、何かやらなくてはならないと血が騒いでくる!」と推薦文を寄せているだけあって、全344ページの中に1行たりとも無駄のない世界経済、日本経済における持っておくべき知識、論点、方向性がすし詰めになっている。
にもかかわらず、各章ごとに要点が表組みされたり、川柳的なコラムが随所に登場するなど雑誌感覚で各ページがレイアウトされているので、読み続けていても疲れないし、飽きが来ない。
大学や専門学校における授業にうってつけの教材にもなるだろう。
◎本書の構成
巻頭カラー綴じ込み付録 「世界大恐慌」のからくり
プロローグ 恐慌?恐るるに足らず
第一章 またも起きたか、アメリカ発大恐慌
第二章 証券化に見る"高度金融技術"のまやかし
第三章 資本主義と恐慌発生のしくみ
第四章 アメリカ一極支配から多極化の流れ
第五章 日本が世界を救う-日本の資源・エネルギー戦略
第六章 自由放任の第二の終焉と日本の食糧戦略
<スペシャル対談>松本和彦(カリスマ・フードコンサルタント)&藤井厳喜
第七章 生活防衛のための知恵あれこれ
- 本の長さ344ページ
- 言語日本語
- 出版社ジョルダン
- 発売日2009/3/12
- ISBN-104915933113
- ISBN-13978-4915933110
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商品の説明
レビュー
その制約条件下で、日本人は、自らの底力を過小評価せずに国家再生に向けた努力をただちに始めなければならない。
本書を読むと「何かやらなくてはならない」と血が騒いでくる。 --佐藤優(本文内推薦文)
人間のなすことはすべてポリティカル(政治的)で、それゆえ、ポリティックス(術策)を巧みに操るべくポリス(国家)の歴史的英知を知っているという意味でポリティック(賢明)な政論家だけが、この厳喜君がまさにそうであるように、人々の気分を休みなく元気づけつつ、その集団の気分の奥底に、現下の歴史社会の時空を深く広く掌中に収めたという厳格な喜悦の感情を、定着させることができるのである。
まさに必読の書なり。 --西部邁(本文内推薦文)
著者について
早稲田大学政治経済学部政治学科入学。
在学中より将来の日本のオピニオン・リーダーを目指し、哲学・思想・政治学・経済学・社会学等を幅広く探求。
1977~1985年、アメリカへ留学。
経営学の権威ピーター・ドラッカー教授のいるクレアモント大学大学院で政治学修士号取得。
その後、ハーバード大学政治学部大学院へ進み、政治思想のハーベイ・マンスフィールド教授、哲学のジョン・ロールズ教授(『正義の理論』の著者)、政治発展論のサミュエル・ハンチントン教授(『文明の衝突』の著者)、社会学のエズラ・ボーゲル教授(『ジャパン・アズNo.1』の著者)、日本学のエドウィン・ライシャワー教授(元駐日大使)、アメリカ外交論のスタンレー・ホフマン教授等に師事。政治学博士課程修了。
ハーバード大学国際問題研究所・日米関係プログラム研究員、政治学部助手を経て帰国。
89年~92年、ラジオ文化放送(JOQR)でニュースキャスター。TV朝日「朝まで生TV」等に出演。大手信託銀行、大手証券等の顧問、財界人の個人アドバイザーを務める。
著書は第一作の『世界経済大予言』(1984年)以来、編・訳著、共著を含め、本書で46冊目、累計60万部以上。
英語関係の著作も韓国語に翻訳された。『経済英語に強くなる本』(PHP研究所)等、数冊ある。
現在、拓殖大学日本文化研究所・客員教授、警察大学校・専門講師、株式会社ケンブリッジ・フォーキャスト・グループ・オブ・ジャパン代表取締役。
登録情報
- 出版社 : ジョルダン (2009/3/12)
- 発売日 : 2009/3/12
- 言語 : 日本語
- 単行本(ソフトカバー) : 344ページ
- ISBN-10 : 4915933113
- ISBN-13 : 978-4915933110
- Amazon 売れ筋ランキング: - 432,398位本 (本の売れ筋ランキングを見る)
- - 91位国際経済と日本
- カスタマーレビュー:
著者について

藤井厳喜(ふじい・げんき) http://www.gemki-fujii.com/
国際政治学者。未来学者。詩人。
『ニュース女子』レギュラー出演。
虎ノ門ニュース(第1・第3水曜日レギュラー)出演。
会員制インターネットチャンネル「ワールドフォーキャスト」配信中。
http://gemki-fujii.com/wf/
2016年まで毎週火曜22時~FMラヂオつくば #kgproject にレギュラ出演♪(番組終了)
(翌放送日に以下のURLに過去のコンテンツを公開しています)
https://www.mixcloud.com/kennysuzuki18/
軍事・経済・文明論も含む総合的な視野から国際政治を論ずる。その的確な近未来予測には定評があり、予測のプロの間でも評価が高い。
1952年(昭和27年)東京都江戸川区生まれ。本名:昇。
早稲田大学政治経済学部政治学科卒業。1977 〜 1985年、アメリカ合衆国へ留学。クレアモント大学大学院で政治学修士号取得。ハーバード大学政治学部大学院へ進み、政治思想のハーベイ・マンスフィールド教授、哲学のジョン・ロールズ教授(『正義の理論』の著者)、ハンチントン教授(『文明の衝突』の著者)、社会学のエズラ・ボーゲル教授(『ジャパン・アズNo.1』の著者)等に師事。政治学博士課程修了。
ハーバード大学国際問題研究所・日米関係プログラム研究員、政治学部助手を経て帰国。
1989 〜 1992年、ラジオ文化放送(JOQR)でニュースキャスター。TV朝日「朝まで生TV」等に出演。
大手信託銀行、大手証券会社等の顧問、財界人の個人アドバイザーを務める。
米ブッシュ・ジュニア政権誕生を予期し、1999年、岡崎久彦元駐タイ大使等の協力を経て、日米保守会議を創設。リチャード・アーミテージ元米国務副長官、ロバート・ゼーリック世界銀行総裁(共に当時は民間人)等を日本に招聘し、日米政界間のパイプ造りに奔走。
著書は第一作の『世界経済大予言』(1984年)以来、編・訳著、共著を含め、最新刊『国境ある経済の復活』で70作目。
英語関係の著作も韓国語に翻訳された『経済英語に強くなる本』(PHP研究所)等、数冊ある。
明治大学・麗澤大学等で、政治学・国際関係論・英語などの教鞭をとった。
エディット・ピアフ「愛の賛歌」等のシャンソンの新訳詞、オリジナル曲の作詞も多数ある。
株式会社ケンブリッジ・フォーキャスト・グループ・オブ・ジャパン代表取締役。
『厳喜に訊け!』を中心に、YouTube( http://www.youtube.com/user/zingrace1213 )やニコニコ動画を通じて日英両語で世界に情報を多数発信している。
『藤井厳喜アカデミー』シリーズ第2弾「経済篇:日本を復活させる智恵─増税を許すな!復興財源はこうして創れ!」http://www.youtube.com/my_playlists?p=E4F42E64ED2C36F7
が好評である。
無類の動物好き、猫好きである事からNET上では「ニャンコ先生」と愛称され、「ネコウヨ党総裁」でもある。
公式HP http://www.gemki-fujii.com/
"未来が分かる『" Fujii's Focus For Future』(藤井厳喜公式ブログ)は人気が高い。http://www.gemki-fujii.com/blog/
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トップレビュー
上位レビュー、対象国: 日本
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殆どの書店で並んでいるのを見たことがない。
それくらい、何故か一般流通はどういうわけかしていない「隠されてしまった」か「隠されている」目立った表紙のド派手本なのだが、運よくこの書と巡り合え、一度、手にして読んだ人は、恐ろしく「とりつかれた」かのように引き込まれ、その独特のWORLDに嵌ってゆくという恐ろしい吸引力と影響力を持つ一冊である。
こういう本が本当は教科書や推薦図書や参考書であったりすれば、経済音痴やアレルギーにならなくていいのに、と思う。
ここのところ、どうも「難」が多いらしい著者らしい。
次作が妨害にあったりとか、色々、流通しない訳があるらしいが、「知る人ぞ知る」の書となってしまおうと、どうか残っていてほしいと思う。
こういう時事問題っぽい経済の本は、普通は直ぐに旧くなる。
単に「これが新しい情報だよ」「あれ知ってるよ」とインフォメーションを早く多く伝えるだけだからである。
そういうのはブログや新聞に任せておけばいい。
この本が全くそれらと違うのは、全体像や普遍的な真理とでもいうような「構造」、著者が言うところの『からくり』を明かし、それはズット使えるものだからである。
だから旧くならないし、発売後、知ることが出来ず、知らなかった人も口コミで広がっていったりするというような「名著」でありえるんだと思う。
特徴がありすぎ、それがいいところだと思う、藤井氏の世界だが、出来れば、その路線を貫いて欲しいと思う。
そしてそれを理解するコアな支持者を増やし、その輪が広がっていって欲しいと見守りたい心境だ。
曰く・・・
資本主義の代役はない。金融偏重から実物重視の経済に変わりつつあり、市場経済偏重から共同体経済重視の方向にバランス修正されつつある。
アメリカは重化学工業やハイテクでは日本やヨーロッパに負け、軽工業では発展途上国に負けるようになり、生産するより消費することが多い国になった。基軸通貨ドルをばらまくが、このドルをアメリカに還流させねばドルの価値が暴落する。そのために、証券市場等を作って流出ドルを還流させてきた。金融偏重の経済になってしまった。徐々にドルは基軸通貨の王座から落ちつつある。
食糧不足が世界のトレンドになるので、第一次産業が圧倒的人気産業になる。
第二次世界大戦後、ドルが基軸通貨になり、ドル・金本位制が確立された。当時のアメリカ財務長官がイギリスの大蔵大臣に宛てて、ドルと金を交換してもいいという手紙を書いている。これが、ドルと金は交換できるという金本位制を支える根拠。大統領令でも法律でもなんでもない。
アメリカの自動車メーカーはクルマでは利益がでない。中小型車は売っても赤字になるだけ。だから、その赤字を自動車ローンの儲けで回収する。クルマは金融を動かす材料にすぎなくなった。GMもフォードも「自動車もつくる金融会社」になってしまった。GEも金融依存体質。
アメリカは工作機械を作る技術がない。工作機械は機械をつくる機械であり、あらゆる工業の母体といわれる。
サブプライムローンを組むと、当初は低金利。そのうち住宅は値上がりする。値上がりした住宅を担保にして別の銀行から借りて最初に借りた分を返す。2回目のローンは値上がりした住宅が担保になるので借り入れ条件が楽になる。このやり方である程度はうまくいっていた。前提は住宅価格が値上がりすること。
ソフトランディングしたバブルはひとつもない。
CDSは年々倍々で増えていき、取引残高は世界のGDPより大きくなった。同じ金融商品でも、形を変えて転売されるたびに何度も何度も保険を掛けるからこんなことになった。CDSは、市場を通さない相対取引中心なので、実態がよく分からず、SECなどの当局がまったく監督できていなかった。しかも、カネの貸し借りが複雑になりすぎて、誰が誰に貸しているのかもわからなくなってしまった。投資している側もリスク計算できなくなる。
AIG救済はゴールドマン・サックス(GS)救済だったという説もある。AIGのナンバーワンのカスタマーがGSだった。
カリブ海のオフショア市場にあるSIVがアングラマネーと欧米の銀行をつなぐパイプ役。まず、オフショア市場にアングラ・マネー(脱税資金)が流れ込む。SIVは手形を発行してこの資金を短期・低利で借りる。短期の借り入れを繰り返しながら(転売しながら)、この資金を長期・高利の金融商品に投資する。この長期・高利の投資対象になったのが欧米の銀行の銀行劣後債や表に出せない不良債権。
アメリカは人口が増えていくから常に住宅が必要。丈夫に作ってあるし地震もないので古い家でも商品になる。アメリカ人にとって一番大事な資産が個人住宅だった。この大事な資産まで投機対象にしてしまった。だから、住宅価格の暴落が止まらないうちは、金融危機、大不況は止まらない。
アメリカの低所得者はほとんど税金を納めていないので減税に意味がない。消費税は納めているが、公教育や福祉でそれ以上のものを受け取っている。
第二次世界大戦のときには、アメリカは潜在生産力があったのに消費が足りない状態だったので戦争が消費を拡大し、経済が回り始めた。今のアメリカは過少生産・過剰消費。生産力が落ちているので戦争をやっても政府の財政赤字が増えてインフレになるだけ。生産力・供給力がないから、外国からモノを買わざるをえない。戦争はアメリカ経済の病気に対する有効な処方箋ではない。
長期的に見れば、今の経済危機を解決するには「南の国」の健全な消費を増やすしかない。北の先進国が南の発展途上国に資本と技術を入れればいい。南の国の人たちは消費したい。北の先進国は南の発展途上国の所得水準を引き揚げて彼らの消費をもっと増やすべき。そうすれば、北の生産過剰問題を解決できる。
決済通貨=基軸通貨、ではない。基軸通貨とは、世界で一番有用なモノを買うことのできる唯一の通貨、という意味。石油を買うためにはどんな通貨もドルに換えざるを得ない。それが基軸通貨の強さ。ドル=石油本位制。
通貨は、本質的には、交換の手段にすぎない。民間にカネがなくて、それで社会の生産力が過剰という状況であれば、カネを刷るべし。
超長期債を売り出し、アラブの金持ちなどに「超長期債を10億円買ったら、永住権を与える」としてはどうか。永久債を買うときもカネの出所を詮索しない。アングラ・マネーを表に出させる。
昔のアメリカは訴訟社会ではなかった。70年代は無理な訴訟をもってくると、プロフェッサーみたいな弁護士がお説教して帰してた。そういうのが立派な法律事務所だった。今は余裕がないからなんでも訴えて儲けようとする。企業も余裕がないので略奪的なM&Aに走る。含み資産の大事なものを全部現金にして山分けにするから、アメリカ企業は没落した。
歴史上、ユダヤ人を大事にした国々はみな栄えている。ユダヤ人は情報が速い。ユダヤ人を日本に呼び込むことは日本の安全保障にもつながる。ユダヤ金融の頭脳と日本の製造業が結びつけば大きく発展するはず。マネーゲームではない金融、実体経済と結びついている金融は日本を発展させる。
初期の設計段階から参加した会社と一緒に知恵を出し合い、その長年の経験から一番信用できる部品を作るようになって、値段も安くできるようになった。内では信頼できる仲間との間で競争しないでやっていく体制を作りつつ、外ではライバルと猛烈に競争する。競争と信頼のバランスが日本企業を強くした。
今の経済学は、カネで計れるものしか相手にしない。経済現象とマネー現象は違う。
キャリアとノンキャリアの区別ができたのは明治時代。小学校を出て役所に入る人と帝大を出たエリートはトラックが違う。そういうところからキャリア制度は生まれた。しかし、今はキャリアもノンキャリアもそんなに差がない。
現実は人間のアイディアのぶつかり合い。人間の世界はすべて人間の心でできている。人間は、アイディアがかたちになることにものすごい生きがいを感じる。それはなぜかというと、究極的には「神様の真似をしている」から。
土は何世代もかけて作ってきた資本。日本の田んぼの半分は室町時代以前にできたもの。また、千年、連作して連作障害が出ない農法は水田耕作くらい。
第一級の情報を得るには、限られた人びとに対して、第一級のオリジナリティのある情報を発信することが肝要。
繁栄する会社は(1)会社の使命をもっている(2)使命がバイブルのように明文化されている(3)ユニークなセールスの提案(商品・サービス)がある(4)常にイベントを開催する(5)お客様とのメディア(媒体)をもっている(松本和彦:マーケティングコンサルタント)。
万が一その商品が自分の意図するものでないとしても、それに代わって十分価値のあるものだ、というセンテンスを相手方の脳裏に埋め込む。人間は代替価値の有無によって価値判断し、決心している(松本和彦)。
などなど。
単にモチベーションが上がるのみならず、日常の疲れからの閉塞感やマンネリで思考そのものが固まってしまっていたのが、新しい視点での発想が湧いて来たり、「何かマダマダ出来るはず!何かやらなきゃ!」と立ち上りたい「情熱」に駆られてしまう。
一種の、国民行動熱の麻疹にかかったかのように、、頑張りたくなる。
こういう感覚は本当に新鮮である。
かつて高校生や大学生の頃、新入社員の頃は、たまにであっても、そういう気持ちになれたのが、だんだん惰性に流されてしまう。この著者も50代後半という事らしく、これだけシビアなリアリズムを見つめつつ、よくよく課題も危機も認識した上で、ニヒリズムに走ることなく、このネアカで派手な表紙のように、明るく語りかけリードする事ができるなぁー、、とそれをつくづく読みながら感心させられた。
多くの場合、専門家、知識人、インテリであればあるほど、「非当事者意識」で評論家になりきってしまう大人が殆どだ。
が、この人は決してそうはならない。
それどころか、街頭にも気軽にフットワーク出てきたり、YouTubeで、色々な勉強会に、マメに顔出ししては若い人に語りかけてくれる。このパワーも含め、この本を読むことで、きちんとした情報武装をし、改めて不況を乗り越える総合戦闘力を、一人でも多くの人達にもってもらいたいな、と思わずにはいられない。
自分の中で、非常に異質の(特別な位置づけの)経済本であった。
本の最初から、「2020年に日本は中国に併合されていて、日本語を母国語とする人々が少数派になっている」という悪夢に著者がさいなまれることがあるなどと書いてあります。
一方で、今回の本は、一転?して日本の将来を楽観する内容です。
私の正直その転向が理解できません。
5年という歳月で得た情報と思索によって思想が変化していくのを悪いことだとはまったく思いませんが、あれだけ悲観していた日本の将来を、180度?見方を変えて今回の主張をするようになった経緯について、説明を聞きたいと思いますね。日本政府の借金についても、前回と違ってあまりにもあっさりしているのは、不可解です。
マスコミも大体において世界経済は安定化してきたとのいう印象を与える報道を繰り返している。
例えば、6月14日の日本経済新聞はその第一面に「G8財務省会合−世界経済安定化の兆し」と大きく報道している。
しかし、こういった報道を素直に信じられる人は余程楽天的な人だろう。
例えば、2008年の8月にその翌月から世界の金融が大きな混乱状況に突入するとは、マスコミは全く予想していなかったし、日本経済新聞などもそういった報道はしてこなかった。
この本の著者の藤井厳喜氏のことは、主に、チャンネル桜で知った。経済問題問題を取り上げる事の少ない桜チャンネルで、常に国益を踏まえた上で、大きな世界経済の流れについて解説してくれる数少ない評論家の一人として注目してきた。発売から2ヶ月以上たって、この本に興味を持ち、読んでみたが、この6月の経済状況がこの本の御蔭でよく見えてきたように思う。
著者は「世界は大恐慌には向かっていないが、かなり長期の構造的不況に陥っている」と説いている。確か、藤井氏はチャンネル桜の経済討論会でも、「先進国経済は今、下降段階にあり、現在の安定は下り階段の踊り場のようなものだ」と発言していたように記憶している。
私のいる業界の周りの状況を見ても、とても日本経済の安定や回復が近いとは思えない。
日経平均株価が5000円を割るところまでいくというこの本の予測には今も説得力があるように思う。
金融危機に関する関心がやや薄れた今こそ冷静に読んでみることを薦めたい本だ。
言ってることが全然変わっとるじゃねーか。だれだ、「日本は破産する」とか言ってた輩は。
まあ、おそらく3年後の本ではこの本とは全く逆の主張をしていることだろう。