「God&The FBI」何とも物々しいタイトルだが、内容は少しジャジーでありながら、アコースティック風合いもある良質な音楽である。
アルバム・タイトル曲の#1「ゴッド・アンド・ザFBI」アコスティック・ギターの独特なイントロで始まるジャジーで魅力的な曲で、抑揚を抑えたジャニスの歌が素晴らしい。続く#2も「オン・ジ・アザーサイド」もドラマチックな構成で、聴くものを引き付ける。#3はウィリー・ネルソンをフィチャーしたほのぼのした曲調で、大いに和ましてくれる。
全14曲、見事に緩急をつけた構成は、最後まで飽きさせるこなとなく一気に聴かせてくれる耳障りの良い作品である。
当たり前な話ではあるが、このアルバムを聴くと、ジャニス・イアンという歌手は歌が上手い人だとつくづくと感心をした。