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うなぎ [DVD]
形式: DVD
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フォーマット | DVD-Video |
コントリビュータ | 役所広司 |
言語 | 日本語 |
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商品の説明
Amazonより
浮気した妻を殺した罪で8年の刑を終え、仮出所してからは床屋を開き、黙々と働いている主人公・山下(役所広司)。水槽に飼っているうなぎにしか心を開かない彼だったが、自殺未遂した女性・桂子(清水美砂)と知り合い、共同生活を送るようになってから、次第に何かが変わりはじめていく…。
巨匠・今村昌平監督が、吉村昭の小説『闇にひらめく』を原作に久々メガホンを取り、97年度のカンヌ国際映画祭パルム・ドール(グランプリ)を受賞したヒューマン・ドラマの傑作。
従来の今村映画ならではのアクの強さは薄れているが、逆に淡々とした静かなドラマ展開の中からそこはかとない人間への讃歌が、時にユーモラスな味わいをも伴いながら鋭く描かれていく。(的田也寸志)
レビュー
製作: 奥山和由 プロデューサー: 飯野久 監督・脚本: 今村昌平 原作: 吉村昭 脚本: 冨川元文/天願大介 撮影: 小松原茂 企画: 須崎一夫/成澤章/中川好久 照明: 岩木保夫 録音: 紅谷一 美術: 稲垣尚夫 編集: 岡安肇 助監督: 井上文雄 ラインプロデューサー: 松田康史 音楽: 池辺晋一郎 出演: 役所広司/清水美砂/倍賞美津子/常田富士男/佐藤允/哀川翔/小林健/河原さぶ/深水三章/田口トモロヲ/小沢昭一/市原悦子/柄本明
-- 内容(「CDジャーナル」データベースより)
登録情報
- メーカーにより製造中止になりました : いいえ
- 言語 : 日本語
- 梱包サイズ : 18.03 x 13.76 x 1.48 cm; 83 g
- EAN : 4988707542077
- メディア形式 : DVD-Video
- 発売日 : 2001/11/22
- 出演 : 役所広司
- 販売元 : ジーダス
- ASIN : B00005QWIM
- ディスク枚数 : 1
- Amazon 売れ筋ランキング: - 61,574位DVD (DVDの売れ筋ランキングを見る)
- - 3,092位日本のドラマ映画
- カスタマーレビュー:
イメージ付きのレビュー

5 星
DVD 「うなぎ」
本作は1997年公開の映画で27年前の作品だが、役所広司の「すばらしき世界」(2021年公開)を見て、同じ刑務所帰りの人物を主人公にした「うなぎ」を思い出し、古いDVDを出して見たのだ。何度も見ている映画であるが主演の役所広司と清水美砂との共演作品が良くて、本作の4年後にも共演した「赤い橋の下のぬるい水」も本作「うなぎ」と同様にお気に入りなのである。「うなぎ」に関しては誰でも知っている有名な作品で、今更語る必要も無く、内容については既に沢山のレビュワーがストーリーを書き込んでいるので、そちらをどうぞ。ただその他の共演キャストも良い役者が揃っているので少しだけ書くと船大工を演じた佐藤 允さん、この人は昔から好きで和製チャールズ・ブロンソンと言えば、この人だ。服部桂子=(清水美砂)の愛人役である堂島英次=(田口トモロヲ)がとても良い、役者としては高く評価している。何でもこなせるし、名バイプレイヤーの一人で、役作りにこだわりを感じる。柄本 明もこだわりが有ると思うが、たまに表現がオーバー過ぎる時もあるが(笑)。他に平泉 成、倍賞美津子、光石 研、哀川 翔と云った顔触れにUFOが来るのを待つ青年・斎藤昌樹=(小林 健)は、俳優の小林稔侍の息子。父親も背が高いが息子は更に背が高い。市原悦子に関しては周知の通りで今更、説明の必要も無い。
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トップレビュー
上位レビュー、対象国: 日本
レビューのフィルタリング中に問題が発生しました。後でもう一度試してください。
2023年5月19日に日本でレビュー済み
Amazonで購入
主役二人の演技がとてもよい。
2024年2月22日に日本でレビュー済み
本作は1997年公開の映画で27年前の作品だが、役所広司の「すばらしき世界」(2021年
公開)を見て、同じ刑務所帰りの人物を主人公にした「うなぎ」を思い出し、古いDVDを
出して見たのだ。何度も見ている映画であるが主演の役所広司と清水美砂との共演作品が
良くて、本作の4年後にも共演した「赤い橋の下のぬるい水」も本作「うなぎ」と同様に
お気に入りなのである。「うなぎ」に関しては誰でも知っている有名な作品で、今更語る
必要も無く、内容については既に沢山のレビュワーがストーリーを書き込んでいるので、
そちらをどうぞ。ただその他の共演キャストも良い役者が揃っているので少しだけ書くと
船大工を演じた佐藤 允さん、この人は昔から好きで和製チャールズ・ブロンソンと言え
ば、この人だ。服部桂子=(清水美砂)の愛人役である堂島英次=(田口トモロヲ)がとても
良い、役者としては高く評価している。何でもこなせるし、名バイプレイヤーの一人で、
役作りにこだわりを感じる。柄本 明もこだわりが有ると思うが、たまに表現がオーバー
過ぎる時もあるが(笑)。他に平泉 成、倍賞美津子、光石 研、哀川 翔と云った顔触れに
UFOが来るのを待つ青年・斎藤昌樹=(小林 健)は、俳優の小林稔侍の息子。父親も背が
高いが息子は更に背が高い。市原悦子に関しては周知の通りで今更、説明の必要も無い。
公開)を見て、同じ刑務所帰りの人物を主人公にした「うなぎ」を思い出し、古いDVDを
出して見たのだ。何度も見ている映画であるが主演の役所広司と清水美砂との共演作品が
良くて、本作の4年後にも共演した「赤い橋の下のぬるい水」も本作「うなぎ」と同様に
お気に入りなのである。「うなぎ」に関しては誰でも知っている有名な作品で、今更語る
必要も無く、内容については既に沢山のレビュワーがストーリーを書き込んでいるので、
そちらをどうぞ。ただその他の共演キャストも良い役者が揃っているので少しだけ書くと
船大工を演じた佐藤 允さん、この人は昔から好きで和製チャールズ・ブロンソンと言え
ば、この人だ。服部桂子=(清水美砂)の愛人役である堂島英次=(田口トモロヲ)がとても
良い、役者としては高く評価している。何でもこなせるし、名バイプレイヤーの一人で、
役作りにこだわりを感じる。柄本 明もこだわりが有ると思うが、たまに表現がオーバー
過ぎる時もあるが(笑)。他に平泉 成、倍賞美津子、光石 研、哀川 翔と云った顔触れに
UFOが来るのを待つ青年・斎藤昌樹=(小林 健)は、俳優の小林稔侍の息子。父親も背が
高いが息子は更に背が高い。市原悦子に関しては周知の通りで今更、説明の必要も無い。

本作は1997年公開の映画で27年前の作品だが、役所広司の「すばらしき世界」(2021年
公開)を見て、同じ刑務所帰りの人物を主人公にした「うなぎ」を思い出し、古いDVDを
出して見たのだ。何度も見ている映画であるが主演の役所広司と清水美砂との共演作品が
良くて、本作の4年後にも共演した「赤い橋の下のぬるい水」も本作「うなぎ」と同様に
お気に入りなのである。「うなぎ」に関しては誰でも知っている有名な作品で、今更語る
必要も無く、内容については既に沢山のレビュワーがストーリーを書き込んでいるので、
そちらをどうぞ。ただその他の共演キャストも良い役者が揃っているので少しだけ書くと
船大工を演じた佐藤 允さん、この人は昔から好きで和製チャールズ・ブロンソンと言え
ば、この人だ。服部桂子=(清水美砂)の愛人役である堂島英次=(田口トモロヲ)がとても
良い、役者としては高く評価している。何でもこなせるし、名バイプレイヤーの一人で、
役作りにこだわりを感じる。柄本 明もこだわりが有ると思うが、たまに表現がオーバー
過ぎる時もあるが(笑)。他に平泉 成、倍賞美津子、光石 研、哀川 翔と云った顔触れに
UFOが来るのを待つ青年・斎藤昌樹=(小林 健)は、俳優の小林稔侍の息子。父親も背が
高いが息子は更に背が高い。市原悦子に関しては周知の通りで今更、説明の必要も無い。
公開)を見て、同じ刑務所帰りの人物を主人公にした「うなぎ」を思い出し、古いDVDを
出して見たのだ。何度も見ている映画であるが主演の役所広司と清水美砂との共演作品が
良くて、本作の4年後にも共演した「赤い橋の下のぬるい水」も本作「うなぎ」と同様に
お気に入りなのである。「うなぎ」に関しては誰でも知っている有名な作品で、今更語る
必要も無く、内容については既に沢山のレビュワーがストーリーを書き込んでいるので、
そちらをどうぞ。ただその他の共演キャストも良い役者が揃っているので少しだけ書くと
船大工を演じた佐藤 允さん、この人は昔から好きで和製チャールズ・ブロンソンと言え
ば、この人だ。服部桂子=(清水美砂)の愛人役である堂島英次=(田口トモロヲ)がとても
良い、役者としては高く評価している。何でもこなせるし、名バイプレイヤーの一人で、
役作りにこだわりを感じる。柄本 明もこだわりが有ると思うが、たまに表現がオーバー
過ぎる時もあるが(笑)。他に平泉 成、倍賞美津子、光石 研、哀川 翔と云った顔触れに
UFOが来るのを待つ青年・斎藤昌樹=(小林 健)は、俳優の小林稔侍の息子。父親も背が
高いが息子は更に背が高い。市原悦子に関しては周知の通りで今更、説明の必要も無い。
このレビューの画像










2022年1月2日に日本でレビュー済み
正直、よくわからない作品。そもそも妻がなぜ浮気をしたのかわからないし、桂子(清水美沙)がなぜ山下を好きになったのかもよくわからない。最初、清水美沙が二役しているかと思ったが、妻役は寺田千穂という清水によく似た女優さんで、よく探してきたなあ。桂子と夫の夫婦のセックス、あれを描写する必要あったのか?そんなに夫婦仲悪くないじゃん。だったら何で家出して自殺未遂を?
周囲の人間の配役、演技が素晴らしいがごちゃごちゃしすぎ。97年度のカンヌ国際映画祭パルム・ドール(グランプリ)を受賞したが、外国人はああいう下世話な人間関係が好きなんだろうか。
周囲の人間の配役、演技が素晴らしいがごちゃごちゃしすぎ。97年度のカンヌ国際映画祭パルム・ドール(グランプリ)を受賞したが、外国人はああいう下世話な人間関係が好きなんだろうか。
2018年5月27日に日本でレビュー済み
Amazonで購入
見ごたえはあった。人に対する肯定感は良かった。俳優の演技力も良かった。ただ、妻の浮気を伝える手紙の主は誰だったのか、分からずじまいだった。視聴者の解釈に委ねられたようだ。
2013年5月26日に日本でレビュー済み
Amazonで購入
浮気した妻を刺殺し、8年の刑に服し仮出所中の男と自殺し損ねた女と、その隣人達の物語である。
この映画は美しい。
汚さも醜さも暴力もセックスも全部描写した上で、なお美しい。
過去の束縛も未来への希望も、幸福への願望もそれを妬む者の醜さも、描き切れる要素は全て誠実に描いている。
そして何もかもを誠実に描こうと試み、描き切った果てに待っているのは滑稽である。
ユーモアであり、乾いた爽快感である。
真正面から負を描くことで、しかも多角的に、人の世の過酷さ、残酷さ、理不尽さ、
いわゆる井戸の底を描くことで、落ちるとこまで落ちることによってあとはもう空を見上げるしかない、
というカラッとしたリアルな、上っ面でない明るさを、
骨と肉のついた前向きさ表現していることに成功している。
本作は、部分部分を切り取ればウェットなことこの上ない要素で溢れているが、
総体として振り返った時、見終わった時にはドライな後味が味わえる。
誠実に笑うためにはその前提として一定量の過酷さを乗り越えなければならない。
ユーモアの本筋を地で行く物語展開は、観客にハッピーエンドを祈らせずにおかない。
また、この物語は、映像の割合的には男が主体に描かれているし、心情描写的にも明らかに男が主人公である。
しかし要所要所で男の生活に潤いを差し込んでくれるのは、女の存在である。
男に拒否されながらも、何度も橋の上で弁当を手渡そうとする女、
自転車の荷台に乗って嬉しそうに男の背にしがみつく女、
理容室にて愛想よく接客する女。
女が男に訴え続ける愛情表現は見ていて切なくなるものばかりである。
かつて信頼していた妻によって裏切られ、破滅した男が、
殺した妻と同じ容姿をした女によってまた再生を獲得しかける。
この構図は、物語的には主人公は男なのだが、その男を振り回すのは女である。
具体的に描かれる陽の側面としては男を描き、映像的に目立たない陰の側面としては女を描く。
ここでもまた前述のような、全てを描こうとすること、厳密に、誠実に
表現しようとすることによってのみ表出される独特の微妙さが立ち現れる。
何もかもを小さき箱庭に濃縮してレイアウトしたような
この世界観は、親近感と娯楽性を両立させている。
だからこそ観客に快感を与えつつ、なおかつ鑑賞後に何かが身に降りてくるような
芸術性を内包し得たのである。
そしてこの映画の正体は、残酷であろうが醜悪であろうが真実真正たろうとすることを芸術の定義と仮定するならば、
まぎれもなく芸術そのものである。
日常の皮を見事にまとった芸術作品である。
でもまあ、私が男だからなのか、男の哀愁に目を引かれるというよりかは、
女の手のひらの上でしか踊れないのがあまねく男の正体なのかなあ、
という気がするのである。
男の振舞いの何もかもが女を根拠にしたものでしかありえない。
なんてことは公的には認めたくないし、発言もしたくないのだが、
しかしやはり、内心では女なしには何もする気が起きぬ、というのが
かすかな予感である。
私以外の男性がその辺をどう思っているかは皆目存じませんが、
仮にそう感じている方が多数派だったとするならば、
本作は男の内心やら秘めたる予感をもろに描いた作品であった、とも言えるのではないかしらん。
この映画は美しい。
汚さも醜さも暴力もセックスも全部描写した上で、なお美しい。
過去の束縛も未来への希望も、幸福への願望もそれを妬む者の醜さも、描き切れる要素は全て誠実に描いている。
そして何もかもを誠実に描こうと試み、描き切った果てに待っているのは滑稽である。
ユーモアであり、乾いた爽快感である。
真正面から負を描くことで、しかも多角的に、人の世の過酷さ、残酷さ、理不尽さ、
いわゆる井戸の底を描くことで、落ちるとこまで落ちることによってあとはもう空を見上げるしかない、
というカラッとしたリアルな、上っ面でない明るさを、
骨と肉のついた前向きさ表現していることに成功している。
本作は、部分部分を切り取ればウェットなことこの上ない要素で溢れているが、
総体として振り返った時、見終わった時にはドライな後味が味わえる。
誠実に笑うためにはその前提として一定量の過酷さを乗り越えなければならない。
ユーモアの本筋を地で行く物語展開は、観客にハッピーエンドを祈らせずにおかない。
また、この物語は、映像の割合的には男が主体に描かれているし、心情描写的にも明らかに男が主人公である。
しかし要所要所で男の生活に潤いを差し込んでくれるのは、女の存在である。
男に拒否されながらも、何度も橋の上で弁当を手渡そうとする女、
自転車の荷台に乗って嬉しそうに男の背にしがみつく女、
理容室にて愛想よく接客する女。
女が男に訴え続ける愛情表現は見ていて切なくなるものばかりである。
かつて信頼していた妻によって裏切られ、破滅した男が、
殺した妻と同じ容姿をした女によってまた再生を獲得しかける。
この構図は、物語的には主人公は男なのだが、その男を振り回すのは女である。
具体的に描かれる陽の側面としては男を描き、映像的に目立たない陰の側面としては女を描く。
ここでもまた前述のような、全てを描こうとすること、厳密に、誠実に
表現しようとすることによってのみ表出される独特の微妙さが立ち現れる。
何もかもを小さき箱庭に濃縮してレイアウトしたような
この世界観は、親近感と娯楽性を両立させている。
だからこそ観客に快感を与えつつ、なおかつ鑑賞後に何かが身に降りてくるような
芸術性を内包し得たのである。
そしてこの映画の正体は、残酷であろうが醜悪であろうが真実真正たろうとすることを芸術の定義と仮定するならば、
まぎれもなく芸術そのものである。
日常の皮を見事にまとった芸術作品である。
でもまあ、私が男だからなのか、男の哀愁に目を引かれるというよりかは、
女の手のひらの上でしか踊れないのがあまねく男の正体なのかなあ、
という気がするのである。
男の振舞いの何もかもが女を根拠にしたものでしかありえない。
なんてことは公的には認めたくないし、発言もしたくないのだが、
しかしやはり、内心では女なしには何もする気が起きぬ、というのが
かすかな予感である。
私以外の男性がその辺をどう思っているかは皆目存じませんが、
仮にそう感じている方が多数派だったとするならば、
本作は男の内心やら秘めたる予感をもろに描いた作品であった、とも言えるのではないかしらん。
2010年5月25日に日本でレビュー済み
Amazonで購入
吉村昭氏の小説『闇にひらめく』を原作にしているようだが、内容は全くバラバラ。
同じく、吉村昭氏の『仮釈放』から抽出されている場面の方が多いくらいである。
なので両原作の“いいトコ取り”をしてしまった為、映画のストーリーやセリフに
無理がある。役所広司の演技にしても、仮出所直後に外出先で、刑務所内での歩き方
の習慣が出る事を保護司に注意される場面があるが、それ以前は普通に歩いている。
完成度は低い演技だと感じてしまう。また、原作と期待するつもりはないが、他の
レビューにもあるように、本作品としては必要以上の濡れ場に感じる。
残念ながら本作品よりも、吉村昭氏の小説『仮釈放』読んだほうが、原作者の意図
を掴むにはお薦めですし、映画と比較するつもりはありませんが、素晴らしい作品です。
同じく、吉村昭氏の『仮釈放』から抽出されている場面の方が多いくらいである。
なので両原作の“いいトコ取り”をしてしまった為、映画のストーリーやセリフに
無理がある。役所広司の演技にしても、仮出所直後に外出先で、刑務所内での歩き方
の習慣が出る事を保護司に注意される場面があるが、それ以前は普通に歩いている。
完成度は低い演技だと感じてしまう。また、原作と期待するつもりはないが、他の
レビューにもあるように、本作品としては必要以上の濡れ場に感じる。
残念ながら本作品よりも、吉村昭氏の小説『仮釈放』読んだほうが、原作者の意図
を掴むにはお薦めですし、映画と比較するつもりはありませんが、素晴らしい作品です。
2016年10月16日に日本でレビュー済み
1997年公開。 監督・脚本は今村昌平(1926年生)。
原作は吉村昭の小説『闇にひらめく』。
1997年のカンヌ国際映画祭で、『桜桃の味』(アッバス・キアロスタミ監督)と共に
パルム・ドールを受賞。
不倫現場を目撃し妻を刺殺し8年服役した生真面目な男が、うなぎにしか心
を開かなくなりつつ床屋を営むお話。
ベタすぎる展開がテレビドラマみたいだった。 終盤に主人公の知り合いたちが、
チンピラたちとケンカするシーンがあるのだが、そこで「お前は誰だ?」と聞かれた
隣人が、「隣の船大工だっ!」って答えてるのが面白かった。質問されてるポイント
と微妙にずれてる感じがすごくいい。
柄本明が演じる刑務所の知り合いと、田口トモロヲが演じるチンピラがものすごい
不愉快なキャラクターで、本格的に嫌な気持ちになった。 悪役も映画には必要
だと思うが、ここまでだと観ていて辛い。
この濃さが今村昌平監督らしさなんだろうか。
原作は吉村昭の小説『闇にひらめく』。
1997年のカンヌ国際映画祭で、『桜桃の味』(アッバス・キアロスタミ監督)と共に
パルム・ドールを受賞。
不倫現場を目撃し妻を刺殺し8年服役した生真面目な男が、うなぎにしか心
を開かなくなりつつ床屋を営むお話。
ベタすぎる展開がテレビドラマみたいだった。 終盤に主人公の知り合いたちが、
チンピラたちとケンカするシーンがあるのだが、そこで「お前は誰だ?」と聞かれた
隣人が、「隣の船大工だっ!」って答えてるのが面白かった。質問されてるポイント
と微妙にずれてる感じがすごくいい。
柄本明が演じる刑務所の知り合いと、田口トモロヲが演じるチンピラがものすごい
不愉快なキャラクターで、本格的に嫌な気持ちになった。 悪役も映画には必要
だと思うが、ここまでだと観ていて辛い。
この濃さが今村昌平監督らしさなんだろうか。
2019年6月14日に日本でレビュー済み
Amazonで購入
かなり前に見た作品だったけど、今見ても面白い。清水美砂がいい。