もし手持ちのゲームを一本だけ残せといわれたら、私は迷わずこのバーガーバーガーを選びます。
私がこのゲームと出会って、もう15年くらい経ちますが、今でも時々引っ張り出しては遊び、やる度に新しい発見のある、底無しに面白い、大好きなゲームなのです。
【ゲームの趣旨】
このゲームは経営シミュレーションゲームです。
基本的には流れはシンプルで、
「社員を雇って、お店を建てて、オリジナルハンバーガーを作って、売る。」
それだけです。
しかし、一見シンプルなこの構造の中に、魅力に溢れたたくさんの要素が詰まっています。
【バーガーバーガーの楽しさ】
まず最初に挙げられるのは、やはりオリジナルのハンバーガーが作れることでしょう。
このゲームは売り物であるハンバーガーがなければ成立しません。
ハンバーガーやチーズバーガーなどごく基本的なものは初めから用意されていますが、
店舗を経営するためにはいくつかバーガーを作ってメニューを埋める必要があります。
バーガー作りは、パンといくつかの具を組み合わせていくだけですが、
その組み合わせは膨大で、初期状態で既に大量の具が用意されています。
当時CMにも出ていた納豆など、ハンバーガーの具として殆どかけないようなものも登場します。
このバーガー作りは遊び心と自由度に溢れており、極端な話パンだけで売ってもOK。
このパンバーガーや、タバスコを鬼のように振りまくった激辛バーガーなどは、
ゲームをお持ちのなら一度は試したんじゃないでしょうか。
そしてオリジナルバーガーが完成し、売り出して数日経つと、世間の評価を教えてくれます。
☆8個を満点とした8段階評価なのですが、最初はなかなかいい評価がとれません。
(当然ふざけすぎると容赦なく最低評価がとんできます。)
いいバーガーを作るには、売り上げの中からある程度の割合を投資に回し、
バーガーに一度に入れられる具材の数(=段数)を増やしていく必要があるのです。
経営を軌道に乗せて頑張れば、段数や具材が増えてどんどん個性的で美味いハンバーガーが作れるようになる。
このシステムが絶妙で、長時間のプレイの中でも我々のモチベーションを高めてくれ、退屈させないのです。
次に個性的な社員の存在です。
ゲーム開始時に30人近くいる社員候補からひとりだけ選び、あとはゲーム中のイベントで雇っていくことになるのですが、
この面々が本当に個性豊かで、板前みたいな明らかに場違いのやつから、黒人、オカマ、宇宙人とバリエーションに富んでいます。
彼らの人となりが最もよくわかるのが定期的に起こる社員旅行イベント(食材入手チャンス)で、
お寺のお供え物をパクる和尚さんや、現地の男からウィンナーを貰うオカマといったヤバイ匂いのするものまで、様々な姿を見ることができます。
上記のイベントは任意で起こせないのがネックですが、彼らの存在が、人間味をなかなか表現しにくい経営シミュレーションの世界にほのぼのとしたユルい味わいをもたらしてくれます。
未だに私がバーガーバーガーを遊ぶのは、
研究と直感がものを言うバーガー作りと、ランダム性の強いイベントが絶妙に絡み合って、何度やっても前回と違った展開が楽しめるからに他なりません。
もう何十回何百回とやってますが、
自由度の高いシステムのお陰でいろんなスタイルで攻略できるので、有用な食材の組み合わせ、利益を出しやすい土地などを知り尽くした今でも、
毎回自分で決めた目標やテーマのもとに変わらず楽しめます。
【難点】
・入手が厳しい
だいぶ前から品薄らしく、近所の桃太郎では6000円のプレミアがついていました。(みんなが手放さないから?)
どこかでリメイクなり再販なりしてほしいです。
もっとたくさんの人に遊んでほしい。
・腹が減る
というかハンバーガーが食いたくなります。
本当に。
【最後に】
あまりにも好きすぎて、レビューの体を逸脱してしまいました。冗長になりすみません。
(これでも全然書き足りないのですが)
バーガーバーガーは正直6000円で買っても損しないゲームです。
興味とお金がある人は是非とも買ってほしい。
むしろ買ってあげたい。
そして友達がいれば友達と、兄弟がいれば兄弟と、いなければ私とかわりばんこにバーガーを作りましょう。