今まで1万円以下のヘッドフォン・インナーイヤーを使っていたので,ちょっと上を試してみようと思い購入。
以下,素人のレビューです。
●音質
モニターヘッドホンというだけあって,低音域から高音域までフラットかと思います。
高音域の落ち込みが少ないと言ったほうがいいかもしれません。
とは言っても以下のように癖があるように感じました。
・低音域
カタログスペックでは 5 ~40,000 Hz となっていますが,100 Hz あたりから下側は -3dB/oct. くらいで落ちているような…。
キックドラムのビート感はあっても,重量感や圧力感が無い感じです。
40 Hz くらいでは, FFT の表示と実際の聞こえ方が乖離してきます。
このあたりは,普段カナル型ユーザの方が聴くと“低音が弱い”と感じるかもしれません(私も同様)。
慣れてくると,こんなもんか…と感じるようになりますが。
ミニコンポとかのヘッドホン端子に刺して聴くと顕著です。
安くても良いのでヘッドホンアンプを使うと良いかと思います。
私はUSB接続のオーディオIFに刺して使っています。
・中音域
何となくですが,ボーカルがちょっと遠くにいるように聞こえます。
女性ボーカルの曲で特に感じました。
おそらく 1~4 kHz あたりで -2~-3 dB くらい(Q=1.0くらい?)下がっている雰囲気,と言えばよいでしょうか。
・高音域
カタログスペック通り, 20 kHz 以上も出ていると思われる煌びやかな聞こえっぷりです。
ハイハットが細かくチキチキ鳴っているのもしっかり聞こえます。
聞き始めてしばらくは,高音域が聞こえすぎて耳が痛くなってくるほどです。
チューニングしているエンジニアさんの耳を疑いたくなってしまいました(高音が聞こえにくい耳になってませんか?という意味で)。
しかし,最近のポップスやロックなどは 10 kHz 以上にもたくさんエネルギーがある(おおよそ -48 dB 以上)ので,
それをちゃんと再生しているが故に高音が耳に付くんだろうなぁと思います。
●装着感
大型の割に軽いので,首が疲れる感じはありません。
イヤーパッドも大きいので,耳の周りが締め付けられる感じもなく良好な装着感です。
下にずり落ちるのを,ウイングサポートが押さえているのでしょう。
このウイングサポートのおかげで髪型が変になるのは仕方のないところ。
●メンテナンス
イヤーパッドの交換が非常にやりにくかった。。。
あの説明書の記述はさすがに適当過ぎると感じましたが,コツを掴むとすぐにできました。
●その他
コードが太くて絡みにくいのは助かるのですが,ちょっと長すぎませんか…?
おそらく,ラックに載っているアンプに繋いでソファとかで聴く想定なんでしょうけども。
このヘッドホンで30分くらい音楽を聴いて,今まで使っていたカナル型に戻したら,高音域がだいぶ聞き取れませんでした。。
静かなところでゆっくり構えて,音楽をじっくり聞きたいときに出番ですね。
クラシックとかジャズとかに向いていると思います。
電子系音色やコンプレッサを多用している曲だと,高音がうるさく低音が物足りなく感じるかもしれません。
商品モデル番号 | ATH-A900 |
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メーカーにより製造中止になりました | いいえ |
カラー | ブルー |
コネクタ | 3.5mmジャック |