戦艦「金剛」型は、大正時代に竣工した当時最大の戦艦で、同型艦が4隻建造(金剛、比叡、榛名、霧島)。
幾たびかの改造後、太平洋戦争で高速を生かして全ての海戦に参加した、最も活躍した戦艦。
「大和」ばかりが注目されているけど、この「金剛」型ももっと注目されていいはずである。
このキットはWLの老舗フジミの脱退の穴を埋めるべくハセガワで開発・発売されたが、発売当時は高水準のキットであった(と思う)。
しかし、現在では良質の資料が市場に出回り、模型誌でも素晴らしい作例が載っている中で今一度このキットを検証すると・・・
船体・艦橋・武装など全てにわたってリサーチエラーや、モールドの甘さのみが目立ち、気軽に初心者が楽しめる内容でなくなっている。
もし、デティール・アップをすると・・・数々のエッチングパーツや別売の武装パーツ、プラ材を駆使して部品の作り変えを行わざるを得ず、スクラッチ同然の工数になってしまう。
近日アオシマより戦艦「扶桑」「山城」のリニューアル版が発売されるが、最新考証を盛り込みシャープなモールドの素晴らしい内容。
ここは是非、この「金剛」型も現代技術を駆使したリニューアル版を期待したい!