いまどき珍しいドット主体のゲームで、見た目はとても地味です。
マザーの続編という冠がなければ見過ごされるかもしれません。
それでも、
触ってみて初めて感じる暖かさと、
随所にちりばめられた可笑しさや哀しさ、
場面に応じて流れるうるさすぎないBGMに引きこまれ、
いつの間にか夜明けまで遊んでしまいました。
今回は章仕立てになっていてそのつど主人公が変わりますが、
自然な流れで変わっていくので戸惑いはありませんでした。
謎や疑問は次の章で解明されることが多く、
「気になるからはやく先へ進みたい!」と思わせられます。
それだけに、スクロール形式の文章を早送りできれば
なおテンポ良く進めたのに......とも思いました。
戦闘はややシビアで、もったいぶって食べ物を持ち歩いていると
全滅してしまうことも時たまありました。
中盤まで食べ物(回復アイテム)を入手する機会は限られているものの、
敵がアイテムを落とす確率は高めですし、
タダで回復できるポイントもたくさんあります。
そのあたりのバランスは絶妙でした。
それでも私の場合はもったいぶって食べ物を持ち歩いていましたが、
時に勢い良く行動することも大事かもしれません。
あからさますぎず抽象的すぎない、すべての人へのアンチテーゼが
激しく胸を貫きました。
どう見てもたかがゲームなのに、どこか生々しく感じられます。
同梱のミクロとフランクリンバッチは勿体なくて
使用していません。
マザーのメインカラーともいえる赤を基調とした
メタリックな外観はとても格好いいと思いますが、
色がはげたりすると嫌なので大事に保管しています。
目立つ色なので、街中で見かけるとニヤッとしてしまいますね。