精神的に幼いままの女性の主人公が、改造されて、新しい種類のドラマが誕生します。最新の『ANNA/アナ』にいたるまで、一人の女性を中心に、世界とヒト、外と内を描き貫く脚本はお手の物です。初期作品は、無声映画である『最後の戦い』からは観ています。
ハイセンス(もう今ではこんな言葉はありません)と刹那性とが同居する作風が、ずっと観客の心を支配し続けていることになります。
グランブルーはお手上げ、しかし、ジャンヌ・ダルクは、前世紀中に、教会のなかでの聖女評価に新たな視点からの評価をひとつ積み上げることになりました。これ以降、とくにジャンヌ・ダルクの再評価に驚くべき成果品を知りません。