画像や写真等で見るとややスマートな印象かもしれませんが、組んで実物をみてそのボリュームにまずはビックリ!
1/100といえばガンプラではMG等のスタンダードなスケールとなっていますが、それでいったらサイズ的には中−重量級MSに匹敵するぐらい。
このぐらい足が長いほうが、逆に全体のバランス取れてる感じもしますね。
プロポーションについては、これでアルトの完成型といってもいいでしょう。
デザイン上難点とされる可動範囲も、予想した以上に動きます。
肩や膝なんかは相変わらずなところもありますが、股関節はかなりの範囲の可動域を確保しており、かなり自在にポージングがきまりますよ。
足首の稼働個所も多いので、大きく開脚しても意外と足裏の設置はいいです。
重心高いらしいですが(エクセレン嬢談)彼女に心配されるほど頻繁にひっくり返ることもないんじゃないでしょうか。
組み立てには若干の技量が必要な部分もアリ。
エッジがシャープすぎるのは特徴でもありますが、本気で危険な個所も多々。
ブレードアンテナ、ステークなんかは勿論、フロントアーマーの先端や足のつま先、アンクルアーマー等、何気に尖ったところ少なくないです。
まぁこのメリハリききまくりの造形は、個人的には絶対肯定したい部分でもありますし、こっちが気を付ければ済むことなんで、安全基準とかに流されずにそのままのスタイルを貫き通してほしいですね。
インストが見づらいことや、ハメコミがキツイ、もしくはゆるい、という点もおなじみ(笑)。
でも以前のOGシリーズ程ではないので許容範囲内です。
合わせ目の目立つ主な部分は、後頭部、上腕、腕、ステーク基部、腹、すね裏(下部?)のアーマーくらいで、過去のシリーズからすると、合わせ目処理すべきところはかなり減ってるんじゃないでしょうか。
最後の二か所はパネルラインとして処理してもいいかもしれません。
後ハメ加工が必要なのは頭部とステーク基部ぐらいで、あとは接着後でも組むことが可能です。
(関節等にあることはあるが、目立たないのでそのままでもいいかと)
あとやっぱり注目したいのは、色分けの細かさ!!
それが膨大なパーツ数に関与しているのも否めないですが、それでも塗装派にとってはマスキングの面倒さからは解放されますし、素組派にしても組むだけで設定通りのカラーリングになるというのはうれしい限りです。
部分塗装派向けにあえて塗り分けするとしたら、肩部スラスター裏(設定ではオレンジ)や各部位のリベットモールド、胸や足アーマーのダクト部、スクエア・クレイモアの弾頭部、くらいですかね。
どうせならマーキング・シールやデカールなんかもつけてほしかったけど、そこまでいったらキリがないので。
総合的にみれば、当キットはアルトの究極形なんじゃないでしょうか。
完璧に近い造形でありながら、コアなモデラーにとっては手を加える部分も残されているんで、イジリがいあるのではないかと思います。
自分は軽くウォッシングして仕上げましたが、それだけでもなかなか満足いく感じに仕上がりました。
アルトは土埃と消炎がぴったりだと個人的には思いますんで。