マイケル・フェイファー監督。エドを演じるはケイン・ホッダー。
結論から言えば、この映画は エド・ゲインへの冒涜であり、制作する必要は全くない作品。
エド・ゲイン(Ed Gein、本名はエドワード・セオドア・ゲイン〈Edward Gein〉、1906年8月27日 - 1984年7月26日)は、アメリカ合衆国の犯罪史を代表する猟奇殺人事件の犯罪者である。(フリー百科事典『ウィキペディア(Wikipedia)』による)
すでに、2000年、チャック・バレロ監督は、史上まれなる奇妙な人物エド・ゲインの伝記を忠実に描いた作品を創っていた。その努力は観ている者を十分に納得させる質であった。
今回なぜエド・ゲインを制作したのか。最近のこの手の映画氾濫に便乗して 作ったとしか言えない。
視点を、保安官の娘と恋愛し、副保安官に昇進した男性の目から観ている。エド・ゲインも最初からグロテスクであり、市民の中に溶け込むことは不可能な雰囲気のキャラクターに仕立て上げられている。
『サイコ』、『羊たちの沈黙』以後の奇怪な映画の原点が エド・ゲインの存在であったことが有名となり、それにあやかっての金儲けのための作品。
時間の無駄であり、後悔すること必至。そのことを知るために観るのならば止めはしないが。
諸氏には、2000年のチャック・バレロ監督の『エド・ゲイン』をお薦めする。