船体、甲板のモールドは文句なしです。甲板なんか、1/700でよくぞここまで!と唸る事請け合いです。
組み立て時に驚きなのは、乱立する甲板支柱です。
甲板側に彫られた平行四辺形の凹みに合わせて支柱を接着し、その後船体に乗せて接着する形式ですが、普通このような方式は大きな「ズレ」を生じます。
ところが、指定されたパーツを甲板側の凹みにきちんと合わせて甲板すれば、あらふしぎ!
驚くほどの精度で船体の定位置に納まります。もちろん、1ミリ程のズレが出るものもありますので、瞬着を使わずにスチロール接着剤で余裕を持たせる事をお勧めします。
ここをエッチングにすると大変そうですね・・・真鍮製だったら組み込む時にグニャっといきそう。
意外とややこしいのが艦舷と底板の接着で、艦首艦尾に至るまでのクリアランスは出ているのですが、舷側のプラが薄いせいか、一気にどばっと接着するとズレが生じてしまいます。
まず左右の舷を内側の支えとなるパーツとともに組み、その後艦尾もしくは艦首のみ底板に瞬着で接着、じょじょに底板とのツライチに注意して、流し込みでない接着剤で接着していくとうまくいきますよ。
もっとも、ツライチにはパテによる修正が必要となりますけどね。
底板、煙突、艦尾エレベーター左右程度がパテ修正対象で、とても組みやすいキットです。
気になる点は、先記の方同様、菊花紋章台座と中期型艦橋と甲板の干渉ですね。(横取り失礼します)