1999年に香港で実際にあった
「ハローキティ殺人事件」
(クラブのホステスが一ヶ月の監禁・拷問
の末、殺害された事件。被害者の頭骨が
ハローキティのぬいぐるみの中に隠されて
いたため、こう呼ばれる)
を元に制作された作品です。
「金のないグレースは友人と飲み歩く
うち、風俗店を経営する友人の兄ホク
の家で志願して働くことになる。
しかし、仕事にやる気のないグレースは
化粧もせずに接客し客を怒らせ、
反省もしない態度にホクは激怒、
さらにグレースはホクの財布から
金を盗み出して逃げ出してしまう。
ホクと弟分のジョー、ケイは
すぐにグレースを見つけ出すが
金は既に使っていた。
3人はグレースを家に連れ戻し、
すぐにキャバレー等で働かせるが
グレースのやる気のなさから次々と
首になってしまう。働きもせずに
ドラッグばかりをせがむグレースは
次第にイジメの対象となり、
密室の中での拷問と発展していく。」
ネットでのレビューではさんざんな
書かれようですが、執拗に繰り返される
イジメシーンがかなり嫌な気分にさせられる
ので不快度ポイントをがっつり稼ぎ出すこと
に成功、ストーリーは全く面白くないのですが
☆3つとなりました。
特に、グレースのダメ人間っぷりが
逆に憐れを誘います。
「売春をするから働かせてくれ」と言うから
働かせてやれば化粧さえもせずに客に怒られ
さらに逆切れして客を怒鳴る、その事をホンが
注意をしても聞く耳もたず。
あげくにホンの財布から金持ち逃げ、
その金を返せと言っても金無いの一点張り、
働いて返させようとしてもやる気なくて
どこもクビ、あまつさえ「ドラッグ
ちょうだい、ちょうだい」とうるさくいってきたら、
ならず者のホン達じゃなくても怒りの
対象にせざるを得ないでしょう。
でも、こういうダメな人、実際にいるんですよね。
悪気は無いんですが、ちゃんとできない人。
一般的にダメ人間は同情の対象になりませんが、
いろんな意味で好みが少数派の僕はそんな
グレースにかなり同情、気がつくと大きく感情移入
してしまいました。
そんな彼女がいよいよイジメられ、やがて
拷問されていくシーンは視ててかなり気分が
悪くなりました。イジメのシーンはかなりねちっこく
続きます。
あまり一般にはお勧めできない作品、
視聴後も気分の悪さが継続する事請け合いです。