インディペンデント作品の中でも良質な作品と評価をうけた作品だけが出品される「Hollywood MiniDV Festival2008」「GeorgeLindsey UNA Film Festival2008」などの映画祭で数々の賞を獲得した本作、綿密に練られたストーリーに批評家は大絶賛し、多くのメディアに取り上げられた。
原題は「20 YEARS AFTER」。ジャケと邦題を見るとパニック映画のように思ってしまいそうですが、実際の内容は核戦争後のアメリカで生き残った人々の姿を描く非常に地味なドラマでした。ストーリーでメインとなるのは、ラジオ放送を続けるマイケル、妊婦のサラとその母・マーガレット、精神科医?のサミュエル、カルト集団を引き連れるミュナードとその配下のデイピッドの計6人です。彼らを中心に物語が進行するわけですが、これが妙にタラタラした展開。荒廃した世界ではありがちなカルト集団が襲撃してくるシーンも大して盛り上がらず、ずーっと平坦な流れのままラストに突入してしまいます。