1978年映画が封切された時、会社の同期とこの映画を見に行きました。その時の画像の記憶と再度DVDで見た画像が異なる所がいくつかありました。特に最後の方で「悪魔を憐れむ歌」の録音が終わり、その次の曲のリハーサルを行っていると思われるシーン(私はストレイキャットブルースだと思う)の時、ミックとキースが”この曲には合わない” ”OK別の曲に使う”といったやり取りをしていたような記憶がありますが、このDVDには会話がありません。また、このシーンではブライアンがおらず、この日はスタジオに来ていないのかなと思います。「ベガースバンケット」発売当時、学校の友人から「悪魔を憐れむ歌」のリードギターはブライアンジョーンズが弾いていると聞いていました。また、実際に聞いてみるとキースリチャーズと雰囲気が異なり、音色もだいぶ違うなと感じていました。
しかし、この映画ではリードギターの録音場面は映っていません。ネットで調べてみると、「キースが弾いている」という解釈が多いような気がしますが、「ブライアンが弾いているのでは?」という疑問が出てきているという事はこのギターソロの雰囲気が異なる事に起因するのではないのかと考えます。
映画の最後の方のリハーサルと思われる曲を「ストレイキャットブルース」ではないかと思ったのは「悪魔を憐れむ歌」と「ストレイキャットブルース」に全く同じ音色や雰囲気のギターソロが現れているからです。その為これらの曲はこの順番に録音されたのではと思いました。(映画を見た時にそう思いました)コダールがいくらストーンズを知らなかったといえども、曲の終わりまで撮影はしたと考えます。
そこで、推測になりますが「悪魔を憐れむ歌」と「ストレイキャットブルース」の2曲が録音された後、ブライアンが元気(まとも)になったのでギターソロをこの2曲に追加したのではと考えます。映画でブライアンが弾いていたギターの音はレコード・CDでは全く入っておらずリードギターが代わりではないかとも思います。
私はこのDVDと同時に「Crossfire Hurricane」も購入しました。その中でミックが ”ブライアンの最後の彼らしいギターは「ベガースバンケット」のアルバムの中の曲で「No expectations」のスライドギターだった”と言っていました。同じ「ベガースバンケット」のアルバムに収録されている「悪魔を憐れむ歌」「ストレイキャットブルース」のギターソロであり私の印象では何かキースとは違う独特の感性があるのでブライアンジョーンズのソロであると勝手に確信しています。
バックコーラスにマリアンヌフェイスフルとアニタパレンバーグが参加していますが、途中でアニタがキースに抱き着いたりしている。キースの反対側の隣にはブライアンがいる。元カノのアニタとキースがイチャツイているのをブライアンはどう感じているのでしょうか。
また、チャーリーワッツとビルワイマンはコーラスの輪の中にいるけれどチャーリーワッツは不機嫌そうでビルワイマンは笑顔ですが2人とも歌っていない様に見えます。
「我が闘争」を読み上げるエロ本屋のシーンで1978年封切の映画ではエロ本の一部に修正(ボカシ)が入っていました。DVDでは修正されていません。時代の変遷を感じました。