Goldmund名義でもリリースするボストンのKeith KennifによるHeliosの、アル
バムとしては大ヒットした2006年作の2nd『Eingya』以来2年振りとなる3rdフル
アルバム。父親から兄弟共に音楽を習い、ボストンで音楽学校に通いつつや映画を学
び、様々なジャンルのbandで演奏をこなしてきたという、音楽家として生まれるべく
して生まれた天才keith kennif。
今回の作品はEingyaの路線をさらに推し進めた作品となっており、淡くぼやけたエ
レクトロニクスが漂うアンビエントに、やわらかいダウンビート、アコギやピアノやギ
ターなどの美しく切ないメロが入り、メランコリックな世界を表現しています。
ManualやUlrich Schnaussなどにも通じる音の輝きや壮大な広がりが、しっとり
と心に入り込む叙情性の表現へと向けられている、素晴らしい泣きの世界に引き込
むアルバムです。
アンビエント/シューゲイザー/フォークエレクトロニカなど穏やかなエレクトロ・ア
コースティック/ポストロックなど、生音+エレクトロニックサウンドのスタイル作品の
ファンのかたなら間違い無しの1枚となるでしょう。
日本盤には1曲ボーナストラック入り。