三国志5は個人的に9と並んで最高と評価していますが、待望のリメイクとなりました。
三国志5の評価が高い理由は、それまで基本とされてきたシステムをばっさり切り捨てて、それが絶妙なバランスとなっているところです。
「内政」「訓練」は都市や担当を選ぶだけ、他国の情報はオープンとなり「密偵」の廃止、物資の管理は勢力ごとにひとまとめとなり「輸送」の廃止、「兵科」の廃止による兵器や馬の購入を廃止、どこでも一ヶ月で行けるようになり「移動」の簡略化と、リアルさを捨ててまで思い切ったシェイプアップがされています。
そして最大の特徴は、「名声システムによる行動回数の制限」です。はじめ自分のターンで行動出来る回数はわずか3回。上記のコマンド簡略化もあり、序盤では1ターン2〜3分程度と恐ろしくテンポよく進みます。
ただ、簡略化されたのはあくまで作業的な部分で、他国に取れる戦略などは削られていません。そのあたりのバランスが見事。
そして戦争が非常に爽快に作られています。今までの三国志は、強い将・強い兵がいれば力押しでどうにかなる、という単調さがありましたが、5では陣形や方向・包囲効果などにより、戦術でかなり挽回できるようになりました。また、「突撃」コマンドが強力で、兵士数が7000人いても場合によっては一撃でやられたりします。大味なんですけれど、思わず笑ってしまうような展開があって僕は好きです。
まとめると、「作業的な部分はとにかく簡略化しつつ、メインとなる戦略や戦争の出来が良い」ということです。
DS3のプレイ感想は、追加要素はありますがオリジナル版と大きくバランスは変えられてないと感じました。オリジナル版ではCPUが何度も何度も武将を引き抜こうとしてくるのがうざったかったですが、今作でやや収まっていて良かったです。画面もキビキビ切り替わるので操作のストレスも感じませんでした。
不満点は、敵があまり攻めてこない・女武将のONOFFが選べない・術が弱体化したがまだ強すぎる・能力値が5ママなので古い(高順とかもっと強くしたい)…など。致命的な欠点は感じませんでした。長く遊べそうです。