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オーディオブックCD 門(全)(CD10枚組) CD – 2010/10/18
夏目漱石
(著)
友人の安井から、その妻・お米を奪った宗助は、世間の目を避けて夫婦でひっそりと暮らしている。質素で単調ながら穏やかな愛情でむすばれた生活である。弟の小六が居候で同居しながら大学に通っているが、叔父の死によりその学費が打ち切られたり、職場の役所で人員整理の動きがあったり、あるいは大家の坂井の弟がたまたま安井と友人で、蒙古から一時帰国で坂井宅に立ち寄ったりと、小さな波乱が起こり、宗助の心は乱れる。
安息を求めて禅寺に籠るが、悟りを開けないまま戻った宗助・・・。しかし、月が変わり、寒さが緩む頃、夫婦の上
安息を求めて禅寺に籠るが、悟りを開けないまま戻った宗助・・・。しかし、月が変わり、寒さが緩む頃、夫婦の上
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著者について
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(1867-1916)1867(慶応3)年、江戸牛込馬場下(現在の新宿区喜久井町)に生れる。
帝国大学英文科卒。松山中学、五高等で英語を教え、英国に留学した。留学中は極度の神経症に悩まされたという。帰国後、一高、東大で教鞭をとる。1905(明治38)年、『吾輩は猫である』を発表し大評判となる。
翌年には『坊っちゃん』『草枕』など次々と話題作を発表。1907年、東大を辞し、新聞社に入社して創作に専念。『三四郎』『それから』『行人』『こころ』等、日本文学史に輝く数々の傑作を著した。最後の大作『明暗』執筆中に胃潰瘍が悪化し永眠。享年50。
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トップレビュー
上位レビュー、対象国: 日本
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2023年5月23日に日本でレビュー済み
Amazonで購入
良くできたストリーです。起承転結
2023年7月4日に日本でレビュー済み
Amazonで購入
面白かった。自分を不幸だと思うのはエゴだということだ。何のために鎌倉に行って座禅をしに行ったか詳しく書かれていない、安井と学生時代何があったかも書いていなかった。
2017年12月19日に日本でレビュー済み
Amazonで購入
情景描写の技術はたしかにすばらしいが、ほとんど情景描写というか、ストーリーをかいつまんで話せばすぐ終わりそうではある。
学生時代に読んだときはあまりにつまらなくて挫折したが、中高年には出家への心の動きは分からないでもないと思います。
ただ、人の女をとっただけで出家というのもいまの時代は共感しづらい。
せめて誰か死なせるくらいするとか放蕩のきわみを尽くすとか、反省だけじゃすまないなにかがないと。
おちも弱いなあ。えっ?て終わり方。
ひたすら夫婦の平凡な幸せが描かれているような話。
結婚してみないとわからないかも。
学生時代に読んだときはあまりにつまらなくて挫折したが、中高年には出家への心の動きは分からないでもないと思います。
ただ、人の女をとっただけで出家というのもいまの時代は共感しづらい。
せめて誰か死なせるくらいするとか放蕩のきわみを尽くすとか、反省だけじゃすまないなにかがないと。
おちも弱いなあ。えっ?て終わり方。
ひたすら夫婦の平凡な幸せが描かれているような話。
結婚してみないとわからないかも。
2019年4月9日に日本でレビュー済み
Amazonで購入
This book is now on my list of all time favorites. It is sometimes heartbreakingly brutal and other times as soft and soulful as one could imagine.
OK, so I read before I go to bed. I found myself saying "I'm going to bed" earlier and earlier every night knowing I had this book to read.
I am glad I bought this one and know that I will re-read it again someday. Very well written for a 1st book by this author.
OK, so I read before I go to bed. I found myself saying "I'm going to bed" earlier and earlier every night knowing I had this book to read.
I am glad I bought this one and know that I will re-read it again someday. Very well written for a 1st book by this author.
2021年5月26日に日本でレビュー済み
Amazonで購入
宗助と御米の静かな日常。そこに、宗助の弟、小六が舞い込んでくる。
この物語がゆっくりと進む。そこで、宗助が九州を離れなくてはならぬ
理由が徐々に明らかになる。妻、御米が体調不良や子供だ出来ない事
に悩み、易者にみてもらう。「あなたは人に対してすまない事をした
覚えがある。その罪が祟っているから、子供はけっして育たない」
と言われてしまう。実は、御米は、宗助の親友である安井の彼女で
あった。この非道徳的な流れを記した漱石の文章表現の凄さに、
感嘆の声を挙げてしまった。
現在の小説家のような、メロメロのナヨナヨな表現や心情吐露は
なく、「彼らは蒼白い額を素直に前に出して、そこに焔に似た烙印
を受けた。そうして無形の鎖で繋がれたまま、手を携えてどこまで
も、いっしょに歩調を共にしなければならない事を見出した。
彼らは親を棄てた。親類を棄てた。、、、、、」
この表現で、すべてを語るところの凄さ。
そして、人生の不思議な巡り合わせで、その安井と出会うかも
しれない不安に苛まれる宗助の心模様。
人生には、どんな方でも決して言わないけれど、内なる問題を
抱えつつ、静かに対峙し生きている。その庶民の健気なる生き方
が伝わる作品で、私は好きだ!
ラスト、大きな出来事やどんでん返しが在るわけでもなく、
淡々と御米が「本当にありがたいね。ようやくの春事になって」
と言うと、宗助が「うん、しかしまたじき冬になるよ」の終わり
が、日常で実に素敵で秀逸だと思う。
この物語がゆっくりと進む。そこで、宗助が九州を離れなくてはならぬ
理由が徐々に明らかになる。妻、御米が体調不良や子供だ出来ない事
に悩み、易者にみてもらう。「あなたは人に対してすまない事をした
覚えがある。その罪が祟っているから、子供はけっして育たない」
と言われてしまう。実は、御米は、宗助の親友である安井の彼女で
あった。この非道徳的な流れを記した漱石の文章表現の凄さに、
感嘆の声を挙げてしまった。
現在の小説家のような、メロメロのナヨナヨな表現や心情吐露は
なく、「彼らは蒼白い額を素直に前に出して、そこに焔に似た烙印
を受けた。そうして無形の鎖で繋がれたまま、手を携えてどこまで
も、いっしょに歩調を共にしなければならない事を見出した。
彼らは親を棄てた。親類を棄てた。、、、、、」
この表現で、すべてを語るところの凄さ。
そして、人生の不思議な巡り合わせで、その安井と出会うかも
しれない不安に苛まれる宗助の心模様。
人生には、どんな方でも決して言わないけれど、内なる問題を
抱えつつ、静かに対峙し生きている。その庶民の健気なる生き方
が伝わる作品で、私は好きだ!
ラスト、大きな出来事やどんでん返しが在るわけでもなく、
淡々と御米が「本当にありがたいね。ようやくの春事になって」
と言うと、宗助が「うん、しかしまたじき冬になるよ」の終わり
が、日常で実に素敵で秀逸だと思う。
2023年5月8日に日本でレビュー済み
Amazonで購入
大昔に読んだ漱石を読み返しています。面白かったです。
2018年2月28日に日本でレビュー済み
Amazonで購入
この本を購入したことも忘れていました。読書に欲が深いです。楽しみの一つです。
2016年1月21日に日本でレビュー済み
Amazonで購入
※本レビューはネタバレを含みます。ご注意ください。
三部作最後の作品、果たしてどんな物語なんだろうと読んでみたら、劇的な展開こそないものの、静かな美しさを湛えた、不思議に癒されるお話でした。
個人的に、三部作で一番好きです。
宗助と御米の、ほのぼのと何気ない会話がなんとも微笑ましい。
いつも微笑みを向けながら、時折
「そのうちにはまたきっと好い事があってよ。そうそう悪い事ばかり続くものじゃないから」
と言ってくれる御米さんの可愛らしいこと。
その御米さんが病に倒れれば、たちまち動転して必死に看病し、仕事も手につかないほど妻の身を案じる宗助さんも、頼りにならないようでとても素敵な旦那様。
烈しい情熱はないものの、心からお互いを必要としていて、ただ静かに寄り添うように生きる様が、ある意味理想の夫婦です。
読み進めていくと、そんなほんわか夫婦にも実はとても忘れられない悲しい過去があり、その不吉な影を拭いきれずにいることがわかり、ああそうだよね、どんな夫婦だって辛い出来事があるよね、といち既婚者としても深く同情してしまう。
物語の終わり近くに出てくる門の描写には、諦めにも近いやるせなさ、悲しさにしみじみと切なくなります。
「彼は前を眺めた。前には堅固な扉がいつまでも展望を遮ぎっていた。彼は門を通る人ではなかった。また門を通らないで済む人でもなかった。要するに、彼は門の下に立ち竦んで、日の暮れるのを待つべき不幸な人であった。」
侘しく、どうしようもなく、ただ悲しいこの描写。でも不思議に美しく、じんときます。
ああようやく春になった、良かった、でもじき冬が来る。
生きるってきっとそういうことなんだろうな、と思わせるラストもとても味わい深かったです。
人生の様々な局面で読み返すたび、きっとまた違った癒しを与えてくれるのだろうなと思わせる作品です。
三部作最後の作品、果たしてどんな物語なんだろうと読んでみたら、劇的な展開こそないものの、静かな美しさを湛えた、不思議に癒されるお話でした。
個人的に、三部作で一番好きです。
宗助と御米の、ほのぼのと何気ない会話がなんとも微笑ましい。
いつも微笑みを向けながら、時折
「そのうちにはまたきっと好い事があってよ。そうそう悪い事ばかり続くものじゃないから」
と言ってくれる御米さんの可愛らしいこと。
その御米さんが病に倒れれば、たちまち動転して必死に看病し、仕事も手につかないほど妻の身を案じる宗助さんも、頼りにならないようでとても素敵な旦那様。
烈しい情熱はないものの、心からお互いを必要としていて、ただ静かに寄り添うように生きる様が、ある意味理想の夫婦です。
読み進めていくと、そんなほんわか夫婦にも実はとても忘れられない悲しい過去があり、その不吉な影を拭いきれずにいることがわかり、ああそうだよね、どんな夫婦だって辛い出来事があるよね、といち既婚者としても深く同情してしまう。
物語の終わり近くに出てくる門の描写には、諦めにも近いやるせなさ、悲しさにしみじみと切なくなります。
「彼は前を眺めた。前には堅固な扉がいつまでも展望を遮ぎっていた。彼は門を通る人ではなかった。また門を通らないで済む人でもなかった。要するに、彼は門の下に立ち竦んで、日の暮れるのを待つべき不幸な人であった。」
侘しく、どうしようもなく、ただ悲しいこの描写。でも不思議に美しく、じんときます。
ああようやく春になった、良かった、でもじき冬が来る。
生きるってきっとそういうことなんだろうな、と思わせるラストもとても味わい深かったです。
人生の様々な局面で読み返すたび、きっとまた違った癒しを与えてくれるのだろうなと思わせる作品です。
他の国からのトップレビュー

Miyuki Prockter
5つ星のうち4.0
I probably did not enjoyed it if I read it when I was teen
2014年11月2日にアメリカ合衆国でレビュー済みAmazonで購入
I probably did not enjoyed it if I read it when I was teen. But now I appreciate him better, also -the Japanese language was certainly beautiful in Meiji period.