デモンズソウルの続編ともいうべきダークファンタジー・アクションRPG。
基本的なシステムはデモンズソウルと変わりないです(ボタンの効果音まで一緒w)。なのでデモンズ経験者はすんなり世界観に入っていけると思います。
そしてデモンズ由来の死にゲーなのもお約束。敵の強さ、エグさもパワーアップ。なので序盤は心が折れそうになりがちですが、装備が整い始める中盤以降は新たに育成の楽しみも増える、尻上がりなゲームです。
前作デモンズソウルの完成度の高さゆえに、どうしてもデモンズとの比較になってしまうのですが、まずは一通りクリアしてみての第一印象を↓
・デモンズよりもファンタジー色が強い。指輪物語っぽい勇壮さもある。
・全体的に動きが重い。前作はわりとサクサク武器が振れたが、個人的にこの重厚感はアリ。
・ボスはもちろん、雑魚敵までかなり巨大化してる点w
次にイイ点を↓
・防具、装飾の増加
デモンズに比べて装備品はかなり増えてます。特に甲冑系は多種多様。
クリア目的や対人戦を考慮すると選択肢は絞られてくるが、自分の好きな装備でRPする楽しみが増えた(騎士、邪教徒、変態魔術師プレイなど)
・重装備に意味ができた
前作ではどんなに重装の鎧を着込んでもボコボコに殴られると手も足も出ず死亡、どっすんローリングなどと揶揄された重装備だが、
今作では新たに強靭度(いわゆるスーパーアーマー)が加わり、これが高ければ攻撃を受けても怯まず反撃ができるようになった。
・各ステージの雰囲気
デモンズよりも各ステージのバリエーションが増え、さらに前作にはないエグさも満載。
水死体だらけになる小ロンド、真っ暗すぎる巨人墓地、まさに正統派北の巨人なアノール・ロンドなど、どこも雰囲気は最高です。
・NPCの個性
太陽戦士ソラールやたまねぎ卿ジークマイヤー、もはやただの情報通になった青ニートなど、NPCの個性が存分に発揮されている。
女性キャラも美人が増え、さらには超巨乳まで現れる始末wでもみんな報われない最期を迎える所もGOOD!
ちょっと気になった点↓
・フィールドのオープンワールド化
個人的には一番の弊害に感じられた。中盤以降にならないと篝火間の転送ができないため、最初の内はとにかく歩く。
そして各フィールドは広いようでそこまで広くない。
道中の孤独感という点ではうまく作用しているが、やはり移動の移動の煩雑さが気になる。
基本的には一本道、難易度のシビアさを考えると探索感が中途半端。前作のステージ攻略型で良かった気はする。
・ボス
各ステージにいるボス、いわゆるデーモン連中なのだが、どうも印象に残るようなボスが少ない。
前作ではボスを倒すと固有のソウルが手に入り、その使い道などの説明文からでも「そいつの特徴」みたいなのがわかって
フロム脳が喜んでいたもんだが、今作ではまずその手の情報源が少なすぎる。
さらに山羊頭や月光蝶など初見ではかなり気に入っていたボスが、後々量産型だとわかったときの残念さは…。
・オンライン
一撃が重くなったためか、ちょっと対人戦のバランスが悪い。基本バックスタブで背中を取れば勝ててしまい、
デモンズにあった間合いの図り合いなどの緊張感がない。侘び寂びがない感じ。
そして何より過疎ってるのはどうにかしてほしい…。時間帯によってはかなり残念なことになっている。
個人的にはこの手の重苦しさ+中世騎士物語+重厚アクションという雰囲気が大好きなので、多少の悪さも全然許容できるのですが、やはりデモンズよりはバランスの悪さ(特に対人)が目立つとは思います。
ただ、「こんなんどうしろと…」という強敵に幾度となく立ち向かい、殺されまくり、それでも倒したときの達成感はやはり本物。脳汁溢れます。時間が許すのであれば、一回目は攻略情報を一切見ないでプレイするのをオススメします。
またオンラインでいろんなプレイヤーと巡り会う楽しさも変わってない。コミュニケーションの取り方が限られているが、キャラの見た目や行動などでも何となく人となりがわかる、シンプルながら奥深い楽しさがある。あとネタ装備が三人揃ったときの盛り上がりも半端ないw
何だか雰囲気勝ちみたいなレビューになってしまいましたが、ゲームの楽しみ方は人それぞれですし、本作はいくらでも楽しめる要素+やりこみ要素があるので、やはりたくさんの方に遊んでほしいです(そしてオンラインを盛り上げてほしいw)。
最後に特典のMAPとサントラについて↓
・MAPは序盤では意外にも役立つかも。攻略サイトとかを見ないのであれば特に。
・サントラは前作よりもオーケストラなサウンドに。綺麗なコーラスも素敵。デモンズ同様、いい仕事してます。